●家電量販店業界の志望動機では具体的な仕事内容を把握した上で、他の小売業ではなく、家電量販店業界を選んだ理由を明確に書く。
●家電量販店業界で求められる人物像は「商品知識がある」「提案力がある」「コミュニケーション能力がある」「ヒアリング力がある」「創造力がある」「美的センスがある」を満たす人。
「ヤマダ電機」「ビッグカメラ」「エディオン」等、家電を販売する大型店舗の運営を行っているのが「家電量販店」業界に属する企業です。
馴染みはあるものの、具体的な業務内容まで知っている方は少ないのではないでしょうか。
本記事では、家電量販店業界へ就職する際に必要な知識や、志望動機を作成する際のポイント、求められる人物像等について解説しています。
家電量販店業界とは?

家電量販店とは、テレビやパソコン、洗濯機冷蔵庫等、私たちの生活に欠かせない生活家電を販売しているお店です。
この家電量販店を展開する企業で形成されているのが、いわゆる家電量販店業界となります。
店内の装飾や陳列レイアウト等も売上に大きく関わってくるため、ただお客様の接客をすればいいわけではなく、店舗レイアウトも大事な仕事と言えます。

家電量販店業界の主要職種

家電量販店業界に新卒で入社をした場合、店舗に配属され、接客・販売業務を通じて顧客対応を経験した後に、オンラインショップの運営や、法人営業、広報、人事などの本社業務に携わるキャリアを辿るのが基本です。
販売・店長
店舗に配属され接客を通して、顧客に家電を販売します。担当の売り場に立って、来店した顧客に対して、ニーズを聞き出し、最適な商品を提案します。
店長となると店舗全体をマネジメントしながら、スタッフの育成を行います。
法人営業
企業に対してアポイントを取り、家電の販売を行います。提案時や、発注された商品を届けるなど、企業へ訪問することもあります。
販売との違いは、もともとニーズがあり来店される顧客に対して商品を提案するのに対し、営業はまだ顕在化されていない顧客のニーズを探って商品を提案することです。
EC事業
多くの「家電量販店」がECショップに力を注ぐ今、オンラインショップの企画・運営も主要な業務になっています。
商品の掲載情報に関するメンテナンスや、在庫管理、メーカーへの納期確認、顧客からの問い合わせ対応を行います。
オンラインの売上を伸ばしていくことは「家電量販店業界」において重要な課題です。
人事
新入社員やアルバイトの採用を行ったり、接客におけるノウハウを伝えるなどの研修を行などの人材育成業務を行います。
家電量販店は全国に店舗をもっていますので、社員・アルバイト含め、採用は活発に行われています。
志望動機の基本的な書き方

情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。
シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。
文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか

家電量販店業界で評価される志望動機を作る3つのステップ

ここでは家電量販店業界の志望動機を書く際に意識してほしいポイントを3つ紹介します。これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。
なぜ家電量販店業界か
家電量販店業界に務める社員の業務内容をきちんと把握したうえで、他の小売業ではなく、なぜ家電量販店業界を選んだのか、という理由を突き詰めましょう。
その為には、家電量販店業界ならではの特色を把握することが大切です。
例えば、「スーパー」や「アパレル」などの小売業の販売員とは違い、「家電」という高額な商品を扱うので顧客が即決することが少なく、長期的な信頼関係を築けるような接客スキルが求められます。
また「車」のディーラーのように1つの商品を扱うわけではなく、幅広い商品を扱うため商品知識の幅も広がります。
自分なりの見解で良いので、様々な特色を挙げてみて、その中でどの部分に自身が魅力を感じるのかを考えることが大切です。
なぜその企業か
各社の特色について自分なりの見解を出し、それを面接で語ることができるレベルにしておきましょう。
動向部分でも述べたように今後の情勢を考えて「家電量販店」の多くが「脱・家電」「非・家電」の方針を打ち出しており、「家電」の枠に囚われない事業で、各企業の特色を出していることが多いです。
例えば、「住まい」という切り口から「家電」を提案することに魅力を感じるのであればヤマダ電機が、商品展開の幅広さやその地域の特色に合わせた店舗作りに面白みを感じるのであればビックカメラが、オンラインショップの運営に携わってみたいと思うのであればヨドバシカメラやノジマが力を入れています。
各企業の採用HPを確認し、その企業にしかない特色を自分なりに見出すようにしましょう。
家電量販店業界で求められる人物像
家電量販店業界のメイン業務は生活家電の販売です。そのためお客様のニーズに合った商品を適切に紹介できる商品知識や提案力は必要不可欠だと言えます。
また、ヤマダデンキでは求める人物像でこのように記載されています。
商品説明ではないお客様との何気ない会話が、お客様の本当のニーズを掴むにはとても大切です。「あなたに接客してもらってよかった」と言われることが働きがいにつながります。
https://job.career-tasu.jp/2024/corp/00027012/jobs/
つまり、コミュニケーション能力やヒアリング力が求められていると言えるでしょう。
先程お伝えしていますが、家電量販店業界では店舗レイアウトも行っているため、お客様視点に立ちどのようなレイアウトだったら購買意欲が上がるか考えられる創造力や美的センスも大切です。

家電量販店業界の志望動機例文

家電量販店業界の中でも人気の高い企業3社の選考通過ESの志望動機を紹介します。
ノジマの志望動機例文(1)
部内環境改善のため部員と信頼関係を築き、ヒアリングを行った上でより良いチームを作った。これは貴社でも活きると考えており、お客様の細かなニーズを予測、対応してより良いご提案ができると確信している。 ◯◯さん(自分)だから買ったと言っていただける店員になりたい。
⇒あなた自身の強みについてしっかりとアピールできている点はGoodです。ただ志望動機なので、家電量販店業界の中でもノジマを選んだ理由をもう少し具体的に書けるとさらに良い志望動機になるでしょう。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(ノジマ23卒)
ノジマの志望動機例文(2)
だからこそ、ただ物を売るのではなくお客様の課題解決を目指す貴社のコンサルティングサービスに強く惹かれました。また、アルバイトでの経験から、年齢に関係なく努力を評価して頂ける点は強いモチベーションになると考える為、志望致します。
⇒過去の経験を交えて志望動機を書けており、説得力のある志望動機になっていると言えるでしょう。また、成し遂げたいことを明確に伝えられている点もGoodです。
引用元:unistyle/選考通過者本選考ES(ノジマ22卒)
ビッグカメラの志望動機の例文
私は学生時代にレンタルビデオ店でアルバイトをしていたのですが、商品の陳列を任されており、顧客のことを考え、棚を工夫して作り、売上として結果が出たことに非常にやりがいを感じました。そのことから消費者の視点にたって、店舗を通じて商品の売上をどうあげていくか、ということを施策する業務に魅力を感じています。
「家電量販店」である御社を志望した理由は、もともと「家電」が好きだったということと、「ビックロ 」のような異業種ともタック組んだ革新的な売り場作りを行っている部分に興味を感じたからです。御社で自身の好きな「家電」を取り扱いながらその枠に囚われない、売り場作りを行っていきたいです。
⇒自身の経験と絡めたうえで志望理由を語っている点がいいです。
志望理由としては筋が通っているのですが、家電の枠に囚われない「売り場作り」は他の「家電量販店業界」の企業でもやろうと思えば、実現できることのようにも感じます。
なので、この理由以外にも、どうしてもビックカメラでないとダメなのか、という理由を用意しておいた方がよいでしょう。
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。 下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
上記例文の他にも就活支援サイトunistyleでは選考通過者のESを7万件以上掲載しています。
下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
まとめ
本記事では、家電量販店業界の仕事内容や評価される志望動機の書き方を紹介してきました。
繰り返しになりますが、家電量販店業界の志望動機を作成する際は、他の小売業ではなく、なぜ家電量販店を選んだのかという理由を具体的に書くようにしましょう。
家電量販店業界を志望している人は、本記事で紹介した書き方のポイントを参考に書いてみてください。
就職エージェントneoを活用して就活をしよう!
- 「家電量販店業界を目指すならではの志望動機とはどういう内容?」
- 「家電量販店業界で評価される志望動機を書くにはどうしたらいい…?」
- 「書類選考を突破して内定獲得したい!」
このように就活に関する悩みは人それぞれでしょう。
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生一人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあったアドバイスの実施や希望や適正に合った企業の求人情報を紹介しています。
「家電量販店業界の選考を突破するために、自分の志望動機の何を改善したらいいかわからない…」等、少しでも不安がある人はぜひ就職エージェントneoをご利用ください。