●面接官が失敗談を質問するのは、主に「失敗をどう捉えているか」「失敗にどう対処したか」、そして「失敗から何を学んだか」という3点を知るためである。
●面接で答える失敗談を選ぶ際は、たとえ小さなつまずきであっても、自分なりに悩み、乗り越えたプロセスが伝わる経験を選ぶと良い。
●失敗談を効果的に伝えるには、『結論 → 原因 → 行動 → 学び → 活かし方』の5ステップ構成で、改善行動と成長の学びをセットで語ることが重要である。
- 1 面接で「失敗談」を聞く意図
- 2 就活生が悩む「失敗談は大失敗のものを選ばないと…」は本当?
- 3 面接で評価される「失敗談」の見つけ方
- 4 面接で「失敗談」を伝えるときの順番とコツ
- 5 面接で「失敗談」について質問されたときの回答例
- 6 面接における「失敗談」の注意点とNG回答例
- 7 面接で話す「失敗談」に関するよくある質問
- 8 まとめ
- 9 就職エージェントneoに自分に向いている職業を相談してみるのも1つの手
「面接で聞かれる失敗談ってどう答えれば良いんだろう…?」このような不安を感じている就活生もいるでしょう。
失敗談は話し方によっては評価を下げてしまう可能性があるため、回答する際は、エピソード選定、 話の進め方を通して面接官にポジティブな印象を与えることを意識しましょう。
本記事では面接で失敗談について質問された際の答え方や失敗談を選ぶポイントなどを紹介しています。
また失敗談の回答例も紹介していますので、どう答えればいいかわからないという人は参考にしてみてください。
面接で「失敗談」を聞く意図
「どうして面接で、失敗談なんて聞くんだろう…?」と、不安に思う人もいるでしょう。
面接官があなたの失敗談を聞くには、主に以下の3つの意図があります。ここでは、その3つの意図を1つずつ解説していきます。
失敗の定義を知りたい
まず面接官は、「あなたにとって、何が失敗なのか?」という、あなたの価値観や基準の高さを知ろうとしています。
なぜなら、あなたが何を失敗と呼ぶかで、あなたが何を大切にして行動しているかが分かるからです。
例えば、「(高い目標を立てたが)目標を達成できなかったこと」を失敗談として話せば、 「この学生は、基準が高く、意欲的だな」と評価されるでしょう。また「チームに迷惑をかけてしまったこと」を失敗談として話せば、 「この学生は、協調性や責任感を大切にしているんだな」という評価に繋がります。
一方で、「寝坊して遅刻した」といった単なる不注意なミスを話してしまうと、「仕事への意識が低い」と判断されかねません。
このように、高い目標やチームへの貢献といった、真摯な取り組みの中での失敗を選ぶことが、あなたの価値観や熱意を伝える第一歩になるのです。
失敗に対する対処法を知りたい
社会人として働けば、予期せぬトラブルや失敗は必ず発生します。だからこそ、面接官は、失敗談を通して、あなたの[問題解決能力]と[ストレス耐性]を見極めようとしています。
具体的には、以下のような点を確認しています。
- 動揺せずに、冷静に対処できるか
- 問題の根本原因を分析し、主体的に行動できるか
- 周りと協力しながら、状況を立て直す(リカバリー)ことができるか
そのため、「失敗した」という事実よりも、「すぐに諦めず、どんな工夫をして状況を改善しようとしたか」という具体的な行動プロセスこそ、面接官は高く評価するのです。
失敗を得て学んだことを知りたい
最後に、面接官が最も重視しているのが「失敗から何を学んだか」という点です。
なぜなら、失敗から何も学ばない人は、入社後も同じ間違いを繰り返す可能性があるからです。しかし、企業が本当に求めているのは、失敗を単なる過去の経験で終わらせず、自己成長の糧にできる人材です。
面接官は、あなたが「失敗を通じて具体的な教訓を得て、その後の行動を改善できたか?」という一連のストーリーから、あなたの成長意欲や自己改善能力を見極めています。
そのため、この質問は、あなたの[伸びしろ(ポテンシャル)]をアピールできる最大のチャンスだと捉え、しっかり準備して臨みましょう。
就活生が悩む「失敗談は大失敗のものを選ばないと…」は本当?
失敗談を準備する際、「面接官にインパクトを与えるため、大きな失敗を選ばなければならないのでは?」と悩む就活生は少なくありません。
結論、必ずしも大きな失敗談を選ぶ必要は全くありません。
面接官が知りたいのは、失敗の大きさではなく、その経験を通じて『どのように考え、成長し、次に活かしたか』というプロセスです。むしろ、企業に甚大な損害を与えるような極端に大きな失敗談は、入社後のリスクを懸念される可能性があるため、避けるべきです。
- 倫理・法令遵守に関わるもの
⇒ アルバイトでの重大な不正行為、法律・校則違反、個人情報の漏洩など
- 責任感の欠如
⇒ 自分の都合でチームを投げ出した、無断欠席が原因で他者に迷惑をかけたなど
面接で高評価を得られる失敗談は、あなたの主体性や改善能力をアピールできるエピソードです。以下の3点を満たすものを選びましょう。
- 失敗の定義を知りたい
- 失敗に対する対処法を知りたい
- 失敗を得て学んだことを知りたい
例えば、サークル活動でリーダーとして企画の集客目標を達成できなかった経験など、真剣に取り組んだからこその失敗は、選考において非常に良い印象を与えられるでしょう。
面接で評価される「失敗談」の見つけ方

それでは、面接で評価される[失敗談]を見つけるための具体的な方法を、以下の3つのステップで整理していきましょう。
STEP①失敗経験をすべて書き出す
まずは、大小問わず、これまでの経験の中で「これは失敗だった」「悔しい思いをした」と感じた出来事をすべて書き出してみてください。
アルバイト、サークル活動、学業(ゼミやテスト)、趣味、人間関係など、カテゴリーを問わず、些細なことでも構いません。この段階では、面接向きかどうかは一切考えなくて大丈夫です。
- サークルの新歓で計画通りに新入生が集まらなかった
- アルバイトで注文ミスをしてお客様に怒られた
- 力を入れたゼミの発表で教授から厳しい評価を受けた
STEP②失敗経験を「深掘り」する(原因・行動・学び)
次に、STEP①で書き出したそれぞれの失敗談について、以下の3つの要素を掘り下げて書き足していきます。
🔶①原因分析(なぜ失敗したか)
客観的に見て、失敗の根本原因はどこにあったのか?
🔶②実際の行動(対処法)
失敗直後、状況を回復させるために具体的に何をしたか?
🔶③結果と学び(成長)
この経験から何を学んだか?
このステップを踏むことで、ネガティブな経験が[学びと成長のストーリー]へと転換されます。特にこの3つの要素は、面接において最も重視される要素ですので、具体的に詳しく記述するようにしましょう。
STEP③志望先に合わせて失敗談を選ぶ
最後に、完成した失敗談のリストの中から、志望する企業や職種の求める人物像に合わせて最適なエピソードを選びましょう。
<求める人物像に合致しているか>
・チームワークを重視する企業
⇒ チーム内での連携不足が原因の失敗と、それを改善した経験を選びましょう。
・主体性を重視する企業
⇒ 自分で計画・実行した上での失敗と、そこから立ち直った行動を選びましょう。
<学びが入社後に活きるか>
その失敗から得た教訓が、志望する仕事で必要とされるスキル(例:計画性、粘り強さ、コミュニケーション能力)と関連しているかを確認しましょう。
失敗談は、あなたの弱みではなく、あなたの[強み]を証明するための質問です。これらのステップを通じて、自信を持って語れるエピソードを完成させてください。
面接で「失敗談」を伝えるときの順番とコツ

どんな失敗談も、その[伝え方(順番とコツ)]次第で、面接官に響く強みにもなれば、評価を下げる原因にもなってしまいます。
ここでは採用担当者にあなたの成長力を最大限にアピールするための話の順番とそのコツについて解説します。
①結論から簡潔に伝える
まず、質問への回答として、「私の失敗談は〇〇です」というように、結論となる失敗経験の概要を簡潔に伝えましょう。
長々と背景から話し始めるのは避け、結論から入ることを意識してください。その結果、面接官は話の全体像をすぐに把握できるため、この後に続く詳しいエピソードにも集中して耳を傾けてくれるでしょう。
「私の失敗談は、大学時代に所属していたサッカーサークルで、会計係として予算管理を誤り、活動資金が不足したことです。」
②失敗の背景や原因を具体的に説明する
結論を述べた後、その失敗がなぜ起こったのか、その背景や原因を具体的に説明します。
ここで重要なことは、[何が][どう不足していたため]にその失敗が起こったのかを、自分事として、客観的に分析し、冷静に述べることです。
失敗を「周りが助けてくれなかった」というように他責にするのではなく、自分自身に至らなかった点があったことを、誠実に認めましょう。
「原因は、私が予算管理の専門知識がないにも関わらず、1人で処理しようと抱え込んでしまい、定期的な確認や他のメンバーへの情報共有を怠った点にありました。」
③失敗に対して自分が取った行動を示す
失敗の原因を分析したら、次は、面接官が最も知りたい[その失敗を乗り越えるために、あなたが何をしたか]という具体的な行動を説明します。ここが、あなたの問題解決能力や成長意欲をアピールできる、最も重要なポイントです。
失敗を[失敗したまま終わらせていないこと]を示すため、以下のようなポイントを意識し、あなたが主体的に取った行動を、具体的に示しましょう。
「まず、すぐに顧問の先生とサークルの代表に状況を報告しました。そして、二度と同じ過ちを起こさないよう、市販の会計ソフトを導入し、会計報告を毎月定例ミーティングで行う仕組みを新設しました。」
④失敗から得た学びや気づきを伝える
[③失敗を乗り越えた行動]を通じて、[何を学んだのか・どんな気付きを得たのか]を明確に伝えます。
ここが、面接官が最も重視するポイントです。面接官は[失敗を糧(かて)に、次に活かせる人材か]どうかを見極めています。
そのため、「次は、失敗しないように頑張ります」といった抽象的な精神論ではなく、次に繋がる具体的な教訓を伝えることを意識してください。
「この失敗から、私は『分からないことを1人で抱え込まず、すぐに周りに相談・共有すること』、そして『お金の流れを透明化する仕組み作り(会計ソフト導入など)』が、組織にとって非常に重要であることを学びました。」
⑤志望先で活かせる点をアピールする
最後に、④で得た学びや教訓を、[入社後にどのように活かせるのか]という未来の視点に繋げてアピールし、締めくくります。
ここを具体的に語ることで、あなたの失敗談は、「この人なら入社後も活躍できるだろう!」という期待感に変わるのです。
「この経験から学んだ『問題を1人で抱え込まず、すぐにチームに共有する』という姿勢は、貴社で〇〇(例:営業、プロジェクト等)の仕事を進める上でも、ミスを未然に防ぎ、チーム全体の成功に貢献できると確信しております。」
この5つのステップを踏むことで、あなたの失敗談は、「困難を乗り越え、自ら成長できる人材である」ことを証明する強力なアピール材料となるでしょう。
面接で「失敗談」について質問されたときの回答例
ここでは、失敗談の回答例をカテゴリ別に紹介します。どの回答例もよくある内容となっていますので、自分の経験に当てはめてみてください。
ここからは[失敗談]の具体的な回答例を、アルバイトやサークル活動などのカテゴリ別に紹介します。
例文を読みながら、「自分だったら、あの経験をどう語れるかな?」と、是非あなた自身の経験に当てはめながら、自分らしい回答を考えてみてください。
学業のスケジュール管理の失敗談
私の失敗は受験勉強の際、過去問だけに多くの時間を使ってしまい、他の勉強との時間配分に失敗したことです。
受験対策にはいろいろな勉強があるにも関わらず、過去問対策のみに多くの時間を費やしてしまいました。結果として、そのほかの勉強がおろそかになってしまったのです。
このままではまずいと思い、それぞれの勉強に期限を決めて取り組んだことで、すべての対策をまんべんなくこなせるようになりました。考えることも大切ですが、期限を決めることでスムーズに勉強を進めることができました。
今後社会に出ても、計画性をもって仕事のスケジュール管理に取り組みたいと思います。
部活のキャプテンとしての失敗談
私は高校時代にテニス部のキャプテンをしていました。そのときにチームをうまくまとめられなかったことが、自分の中での失敗談です。
今までに人をまとめてきた経験がなくキャプテンを任されたプレッシャーに圧され、自分のことだけを考えてしまいチーム全体に目を配れませんでした。
その不甲斐なさから大会に向けて練習をしているときに、上手くプレイできない後輩にもきつい言葉をかけてしまい、メンバーの士気を下げてしまったこともあります。
OBの元キャプテンと話をする機会があり、プレッシャーに感じているという悩みを告白したところ「自分らしいチームを作ってほしい」と助言されました。
その後、部員全員と話し合いの場を設けて今のチームをどのように変えていくのかを話し合い、部員の意見を取り入れた練習メニューや毎週金曜日にチーム会議をおこなうなどビジョンを共有したのです。
そうすることでチームワークを大切にする自分らしさを反映させたチーム造りが出来たと思います。
この経験から、御社ではチームで動く際に目標やゴールを共有した絆の強いチームを作りたいと思っています。ひとりよがりにならずに他の人の意見も取り入れてプロジェクトを成功させたいです。
部活の練習メニュー計画の失敗談
私は高校時代にテニス部のキャプテンをしていました。そのときにチームをうまくまとめられなかったことが、自分の中での失敗談です。
今までに人をまとめてきた経験がなくキャプテンを任されたプレッシャーに圧され、自分のことだけを考えてしまいチーム全体に目を配れませんでした。
その不甲斐なさから大会に向けて練習をしているときに、上手くプレイできない後輩にもきつい言葉をかけてしまい、メンバーの士気を下げてしまったこともあります。
OBの元キャプテンと話をする機会があり、プレッシャーに感じているという悩みを告白したところ「自分らしいチームを作ってほしい」と助言されました。
その後、部員全員と話し合いの場を設けて今のチームをどのように変えていくのかを話し合い、部員の意見を取り入れた練習メニューや毎週金曜日にチーム会議をおこなうなどビジョンを共有したのです。
そうすることでチームワークを大切にする自分らしさを反映させたチーム造りが出来たと思います。
この経験から、御社ではチームで動く際に目標やゴールを共有した絆の強いチームを作りたいと思っています。ひとりよがりにならずに他の人の意見も取り入れてプロジェクトを成功させたいです。
バイトのホールリーダーとしての失敗談
私は居酒屋のアルバイトでホールリーダーを務めていました。そのときに周りとコミュニケーションをうまく取れなかったことが、私の失敗談です。
ホールリーダーに抜擢されて緊張と不安の中で、自分勝手な発言を多くしてしまいました。そのせいで、その他の学生アルバイトから不満が出ていると店長から伝えられ、そこでようやく、自分がホールリーダーとして失格だということに気付いたのです。
その後、店長やキッチンリーダーと話し合いを重ねて、他の従業員が気持ちよく働ける環境を作るにはどうしたら良いか考えました。ホールのバイトメンバーとも話し合い、コミュニケーションを心がけるように動くことで不満を改善することができました。
相手の意見を尊重する気持ちをもつことで、自分勝手な発言もなくすことができたと感じています。社会に出ても必要不可欠となるコミュニケーションを大切にして、意見交換ができる雰囲気を作りたいです。
アルバイトでの結果に関する失敗談
私は居酒屋のアルバイトでホールリーダーを務めていました。そのときに周りとコミュニケーションをうまく取れなかったことが、私の失敗談です。
ホールリーダーに抜擢されて緊張と不安の中で、自分勝手な発言を多くしてしまいました。そのせいで、その他の学生アルバイトから不満が出ていると店長から伝えられ、そこでようやく、自分がホールリーダーとして失格だということに気付いたのです。
その後、店長やキッチンリーダーと話し合いを重ねて、他の従業員が気持ちよく働ける環境を作るにはどうしたら良いか考えました。ホールのバイトメンバーとも話し合い、コミュニケーションを心がけるように動くことで不満を改善することができました。
相手の意見を尊重する気持ちをもつことで、自分勝手な発言もなくすことができたと感じています。社会に出ても必要不可欠となるコミュニケーションを大切にして、意見交換ができる雰囲気を作りたいです。
留学先での行動に関する失敗談
私のこれまでの失敗経験は、留学時に自分から英語を話すという目標をたてていたのにも関わらず行動に移せなかったという経験です。
留学先には日本人も多くいたため、日本人とばかり話していました。しかし、2ヶ月経ってから自分の英語力がほとんど上がっていないことに気づき、その日から積極的に英語で日本人以外の留学生と話すように行動し、授業以外での会話でも英語を使うようにこころがけました。
直ぐに実行したことにより、最初に掲げていた「英語を話せる人材として社会に出る」という目標に近づけたと思います。
留学での失敗をバネに、すぐに行動に移す大切さを御社でも活かしていきたいです。
留学先での怠慢な生活に関する失敗談
私は留学先でモチベーションが下がり怠慢な生活をしてしまったという失敗経験があります。
大学2年生のときにイギリスに半年ほど語学留学をしたのですが、はじめての親元を離れた暮らしだったこともあり、ついついシェアハウスの友人と遊びまわる機会が増えてしまいました。そのような生活を送るうちに、英語力を上げるというモチベーションがどんどん下がってしまいました。
しかしある日、自分と同じように留学に来ていた友人と会ったときに、彼の英語力の上達ぶりに驚き「これまで何をしていたのだろう……」と深く反省して一念発起することにしたのです。
そこからは日本語を封印し英語のみで話すようにこころがけ、座学の時間も毎日3時間必ず取ることを徹底しました。その結果、帰国した後のTOEICで留学前の+300点という結果を出すことに成功しました。
今後、仕事をしていくうえでモチベーションコントロールは欠かせないと思います。ついつい楽なほうに流されがちになる状況もあると思いますが、最初に掲げた目標を定期的に意識しなおすことで、自分自身の行動を顧みることを忘れず御社に貢献していければと思います。
インターンの電話対応での失敗談
私の失敗談は、インターン中の電話対応がうまくできなかったことです。
相手企業からの電話対応の際に、緊張と伝える内容の深堀りが浅かったことから必要事項をうまく伝えられませんでした。電話対応は会社の看板を背負っているため、マナーも重要ということを先輩から教えられていました。
しどろもどろな私に相手の企業は優しく対応してくれましたが、自分の不甲斐なさに悔しくなりました。同じ失敗を繰り返さないように電話対応時のマナーを1から勉強しなおしたり、マニュアルや伝える必要事項を何度も復習したりすることで、相手企業にも気を使わせないような対応ができるようになったのです。
御社でも電話対応やメール対応のある業務があるかと存じます。この失敗を糧にして事業内容の深堀りをしっかりおこない責任感をもって働きたいです。
インターンで過信した失敗談
私の失敗談は、インターンのときに自分を過信して顧客の意見を汲み取れなかったことです。
憶測で物事を進めてしまい、結果的にクライアントの意図に沿わない提案をしてしまった結果、再度計画を練り直す事態になり、多くの工数を使ってしまいました。
自分への過信と憶測で物事を判断したことを深く反省しました。その後は、クライアントと意見交換をしっかり交わし、企画段階からクライアントと同じ方向を見るように心がけ、なんとか成約につなげることができたのです。
御社に入った後も、クライアント向けの提案を作成する業務も多いと思います。このときの失敗経験
サークルの運営に関する失敗談
私の失敗談は、サークルの運営がうまくいかなかったことです。
サークルの運営がうまくいかない原因は、メンバー間の意思の疎通ができていないことが原因なのは分かっていたのですいが、どのように解決をしたら良いのか解決策が見つからず、悶々と過ごす日々が続いたのです。仲の良かった同期ともうまくいかず、ぎくしゃくした関係が続きました。
そこで、サークルに所属している後輩に、恥をしのんで解決策を一緒に考えてもらうようにお願いしました。後輩の意見を聞き、自分の予想しなかった不満を聞けた結果、サークルを大きく変えることができました。
その後はサークル内で月に1度、意見交換をする日を設けてコミュニケーションも多くなり、サークルの運営がうまくいくようになったのです。
この失敗で得たものは、周りの意見を取り入れることの重要性に気がつけたことだと思います。御社に入社しても、この経験をもとにして意見交換の重要性を忘れないよう業務に取り組みたいです。
サークルでのスケジュール管理の失敗談
私の失敗談は、大学のサークル活動において自分のスケジュール管理の甘さで他のメンバーに迷惑をかけてしまったことです。
私が所属していたのはダンスサークルだったため、スタジオを借りて練習をしていました。私はスタジオ予約のスケジュールを組む担当だったのですが、他のダンスサークルとダブルブッキングをしてしまったことがありました。
結局、その日はダンスの練習ができず、サークルのメンバーには大きな迷惑をかけ深く反省するとともに、同じ轍を踏まない工夫をすると誓ったのです。
この失敗から、メンバーの都合だけでなくスタジオの空き状況も確認したうえで、複数の候補日を提案しながらスケジュール調整をおこなうようにしました。
その後は、ダブルブッキングすることがなくなり、メンバーに迷惑をかけることもなくなりました。この経験を活かして、社会に出たときも日々のスケジュール管理を徹底するようにしたいです。
面接における「失敗談」の注意点とNG回答例

ここでは、失敗談を伝える際に特に注意すべき点とNG回答例をご紹介します。
「失敗」だけで終わらせない
失敗談を話す際、最もやってはいけないのが、文字通り[失敗した話]だけで終わらせてしまうことです。
「大学の文化祭でリーダーを務めたのですが、準備不足で集客目標を達成できませんでした。すごく落ち込み、最終的には責任を感じて途中で辞めてしまいました。」
アドバイザー
この回答だと、失敗を報告しただけで終わってしまっていますよね。
面接官が本当に知りたいのは、失敗そのものではなく、「その失敗から何を学び、どう乗り越えたのか」という、あなたの成長意欲です。
これでは、その[学び]や[改善行動]が全く伝わらず、むしろ[困難な状況から逃げ出した人]という、最も避けたいネガティブな印象だけが残ってしまいます。
この場合、たとえ辞めてしまったとしても、「(辞めた後)その原因を徹底的に分析し、〇〇という教訓を得ました。この学びを、次の△△という活動で活かし、□□という成果に繋げました」というように、必ず[学び]と[その後の改善行動]までをセットで語るようにしましょう。
責任転嫁はNG
失敗の原因を、他人や環境のせいにする[責任転嫁]もしないようにしてください。たとえチーム全体の問題であったとしても、自分の行動や考え方に改善の余地はなかったか、という視点で反省点を見つける必要があります。
「アルバイト先での売上目標未達は、店長が立てた計画がそもそも甘かったからです。加えて、シフトに入らない他のメンバーが非協力的だったのが原因だと思います。」
アドバイザー
この回答だと、すべての原因を他人や環境に押し付けており、自己分析能力や主体性、チームで働く意識に欠けると判断されてしまいます。
面接官が知りたいのは、「その問題に対して、あなた自身がどう向き合い、何を改善しようとしたか」というあなたの当事者意識です。
この場合、「計画の甘さやメンバーの非協力を反省点として認識しつつ、自分自身のリーダーシップやコミュニケーションの取り方に改善の余地がなかったかを深く考えた」という視点を必ず加えてください。
たとえば、「チームメンバーへの計画の意図の伝え方や、モチベーションを維持するための働きかけに、自分自身の至らなさがあったと反省しています。今後は、その反省を活かして〜」というように、自分の行動に焦点を当てた改善策までをセットで語りましょう。
重大すぎる失敗は避ける
失敗談を話す際、社会的な信頼に関わるような重大な失敗や、倫理観を疑われるようなエピソードは避けるべきです。面接官に入社後のリスクを強く感じさせてしまうからです。
「運転免許を取得したばかりの頃、不注意で軽い接触事故を起こしてしまいました。」
アドバイザー
この回答は、倫理観や危機管理能力に直接関わる失敗であり、企業の信用問題につながりかねません。面接官に「安全管理意識が低い」と受け取られ、入社後のリスクを強く意識させてしまいます。
面接で話すべき失敗談は、「乗り越えることで成長できた、ビジネスに結びつく小さな失敗」に限定しましょう。
たとえば、「研究で実験手順を間違えてデータを取り直すことになった」など、知識や手順の不足が原因で発生し、改善によって明確な成長が見込めるエピソードに留めてください。重大な失敗からは、真剣に反省したという学びを得たとしても、面接の場では伝えるリスクが高すぎます。
志望職種と関連性のある内容にする
失敗談の内容は、できれば志望する職種や企業で求められる能力と関連性の高いテーマを選ぶと効果的です。失敗談から得た学びが、入社後の仕事に直結することを意識しましょう。
(ITエンジニア志望なのに)「サークルの料理コンクールでレシピの分量を間違えて敗退しました。」
アドバイザー
この回答だと、失敗から得た学びと、志望職種で必要とされるスキル(論理的思考力、正確性、問題解決スキルなど)の関連性が見出しにくく、アピール力が弱くなります。
面接官は、あなたの失敗談から「仕事に必要なスキルを、あなたはどう身につけるのか」という視点で評価しています。
例えば、営業職を志望しているのに[パソコンの操作ミス]の話をするよりは、[コミュニケーション不足によるミス]の話のほうが、学びを仕事に直結させやすいです。
ITエンジニア志望であれば、「プログラミング学習中に仕様の確認を怠ったことで、チームの作業を後退させてしまった」など、志望職種で発生しうる問題とその解決プロセスに焦点を当てたエピソードを選ぶようにしましょう。
感情的・ネガティブな表現を避ける
失敗談を話す際、感情的になりすぎたり、「ダメでした」「全然できませんでした」といったネガティブな言葉を多用したりするのは避けてください。あくまで、過去の経験を客観的に分析し、[乗り越えた話]として冷静に伝える姿勢が大切です。
「あの時は本当に最悪で、自分はリーダーに向いていないと絶望しました。その結果、しばらく何もやる気が起きませんでした。」
アドバイザー
この回答は、感情的な表現が多く、精神的なタフさ(ストレス耐性)に不安を感じさせます。冷静な自己分析ではなく、単なる後悔の表明になってしまっていますよね。
面接官に伝えるべきは、[失敗から立ち直る回復力]と[冷静な自己分析能力]です。
ネガティブな気持ちになったとしても、「この失敗から、自分の準備不足という課題を客観的に把握し、具体的な対策(例:スケジュール管理の徹底)を講じることで乗り越えました」というように、冷静な視点と改善行動に焦点を当てて語りましょう。
面接で話す「失敗談」に関するよくある質問
ここでは、就活生が特に抱きやすい[失敗談]に関するよくある質問にお答えします。
Q1. 面接で失敗談はなぜ聞かれるのですか?
面接官が失敗談を聞くのは、主に[①失敗をどう捉えるか(価値観)][②どう対処したか(行動)]、そして[③何を学んだか(成長)]という一連のプロセスから、あなたの[成長意欲]や、[入社後の適応力(困難への向き合い方)]を見極めるためです。
Q2. 失敗談が思いつきません。どうすれば見つかりますか?
「失敗談が思いつかない」と感じるのは、無意識に[大きな失敗]を探そうとしているからかもしれません。しかし、面接官が聞きたいのは、失敗の大きさではなく、あなたが失敗から何を学んだのか、です。
そのため、まずは[失敗]のハードルを下げ、サークルの人間関係、テストの点数など「あの時こうすればよかった」と少しでも悔しい思いをした経験、と広く捉えて書き出してみましょう。
これらの小さな「つまずき」を、思いつく限り紙に書き出してみると、あなたの学びや気付きに繋がったエピソードが見つかるでしょう。
Q3. どのくらいの規模の失敗を話すのが適切ですか?
結論からお応えすると、損害額や迷惑をかけた人数といった失敗の[規模の大きさ]は、まったく重要ではありません。
面接官が知りたいのは、「その失敗から、どれだけ深く学び、次に行動を改善できたか」という、あなたの[成長の大きさ]です。
例えば、「アルバイトで、小さな注文ミスを繰り返してしまった」といった、一見些細な失敗でも、「なぜ失敗したのか」を徹底的に分析し、「その反省を活かして、次は行動を具体的にこう変えた」 という[学び]と[改善]のプロセスをしっかり語れれば、それは最高の[失敗談]になります。
逆に、「重大なミスをした」という話でも、そこからの学びがなければ評価されません。そのため、失敗談のエピソードを選ぶ際は、あなたが[最も深く反省し、次への行動を具体的に変えられた経験]を選ぶようにしてくださいね。
Q4. チームの失敗を話してもいいですか?
はい、全く問題ありません。 むしろ、あなたの協調性や主体性をアピールできる、非常に良いテーマです。ただし、その際、最も注意すべきことは、失敗の原因を[チーム全体のせい]にしてしまうことです。
大切なことは、チームという状況下で、以下の2つのようにあくまで[あなた個人]の役割と行動に焦点を当てて語ることです。
- 自分には何が足りていなかったのか(反省点)
- その状況を改善するために、自分はどう貢献したのか(主体的な行動)
この2つの視点を持って語ることで、「困難な状況でも、他人事にせず主体的に行動できる人材だ」と、あなたの当事者意識や問題解決能力を、より強くアピールできるでしょう。
Q5. 失敗を他人のせいにしてもいいですか?
原因を他の人や環境のせいにすることは、面接官に[責任感の欠如]や[自己分析能力の低さ]と判断されてしまいます。なぜなら、企業は課題に対して当事者意識を持ち、主体的に解決しようとする人材を求めているからです。
仮に他の人に原因があったとしても、必ず以下の視点を取り入れてください。
- 「私は〇〇について周囲への確認を怠った」
- 「状況を把握する努力が足りなかった」
このように、自分自身の行動や考え方の中に反省点や改善点を見つけ、それを中心に話すよう心がけましょう。
Q6. 同じような失敗をまた繰り返していたらどう答えればいいですか?
結論から言うと、非常にリスクがあるため、基本的には避けるべきです。
なぜなら、面接官に[失敗から学ばない人][成長意欲が低い人]という、最も致命的なマイナス評価を与えてしまう可能性が非常に高いからです。
それでも、もし、その[繰り返した失敗]が、あなたのキャリアを考える上で、どうしても欠かせない重要と考えるのであれば、「2度目の失敗があったからこそ、問題の『本当の根本原因』に気づけた」という、[学びの深さ]をアピールするストーリーとして伝えると良いでしょう。
<伝え方の例>
「1度目の失敗(例:アルバイトで注文ミス)で、私は『確認不足が原因だ』と考え、『指差し確認をする』という対策を立てました。 しかし、忙しくなった際に、また同じミスを繰り返してしまいました。 そこで私は、本当の原因は『確認不足』という表面的な行動ではなく、『忙しくなると周りが見えなくなる、自分の焦りやすい性質』そのものにあると、初めて深く気づきました。 それ以来、指差し確認だけでなく、忙しくなる前にあえて深呼吸をするなど、自分の『焦りやすい性質』そのものをコントロールする工夫をしています」
このように[失敗の再発]を、[より深い自己分析]と[根本的な解決策]に繋げたストーリーとして語ることができれば、それは[失敗を繰り返す人]ではなく、[失敗から徹底的に学び、自分を変革できる人材]という、高評価に繋がる可能性があります。
Q7. 失敗談を仕事にどう活かせばいいか分かりません
失敗談を仕事に活かすとは、[その失敗から得た『学び(教訓)』を、入社後に活かせる『強み』としてアピールする]ということです。
失敗を[強み]に変えるには、以下の3つのステップで考えてみましょう。
🔶STEP①:失敗の「原因」を特定する
なぜ、その失敗が起きたのか、根本的な原因を分析します。
<例>
サークルの新歓で集客に失敗した
⇒ 原因はSNSでの告知が遅れたこと(=計画性のなさ)
🔶STEP②:その原因から「得た学び(教訓)」を明確にする
その原因を反省し、何を学んだのかを言葉にします。
<例>
「計画性のなさ」が原因
⇒ 学びは「何事も、逆算して早めに準備を始めることが成功の鍵だ」と学んだ
🔶STEP③:その「学び」を、入社後に活かせる「強み」としてアピールする
最後に、その学びを実践した結果、今ではそれが「強み」になっているとアピールします。
<例>
「この学びを活かし、今では『何事も徹底的に事前準備する慎重さ』が私の強みです。この強みを活かし、貴社の〇〇業務でも貢献します」
このプロセスを経ることで、単なる反省(失敗談)が、入社後に活かすことができる[あなたの強み]として、説得力を持って伝わりますよ。
まとめ
面接官が[失敗談]を質問するのは、あなたのネガティブな部分を知るためではありません。
むしろ、あなたが困難から逃げずに立ち向かい、そこからどのように成長を遂げたのかを知るための[ポジティブな質問]です。
そのため、質問に回答をする際は、面接官が知りたい[失敗の定義・対処法・学び]の3要素が伝わるよう、『結論→原因→行動→学び→活かし方』の5つのステップで話の構成を組み立てるようにしてください。
そうすることで、あなたの失敗談は、内定を勝ち取るための強力な武器となるでしょう。
就職エージェントneoに自分に向いている職業を相談してみるのも1つの手
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