「本当にこの企業でいいのか?」「自分は企業でしっかりと活躍していけるのか?」などと悩んでいる方はいませんか。
本記事では、漠然とした不安を抱える方に向けて、内定ブルーの原因とその対策について解説をしていきます。
本記事を読むことで、漠然とした不安を解消でき、新しい環境で好スタートを切れるでしょう。
内定ブルーとは?
就活が終わり、就職が近づくにつれて「本当にこの企業でいいのか?」など様々な不安が出てきますよね。
「内定を獲得し、就活を終えたものの、次第に漠然とした不安が強くなり、憂鬱な気持ちになる」このような不安な気持ちを内定ブルーと言います。
ですが、他の就活を終えた学生もあなたと同じように、漠然とした不安を抱えています。
実際、リクナビの調査(※1)によれば社会人1年目~5年目の332人に、新卒の就活で内定が決まった後に、「内定ブルーになったか?」についてアンケート調査したところ、約7割(233人)が「内定ブルーになった」と回答をしたそうです。
このように多くの社会人が学生の頃内定ブルーになったのが見て取れます。
とは言え「この漠然とした不安をなんとか解消したい」と思っている人も多いでしょう。
そんな方々に向けて下記では、内定ブルーの原因と原因別対策法について詳細に解説をしていきます。
内定ブルーの原因
就活生が内定ブルーになってしまう原因でよくあるものを8つ紹介します。
自分の今の感情に当てはまるものがあるか、ある場合はどう対処したら良いのか以下を読んで参考にしてみてください。
内定ブルーの原因(1):内定先で活躍できるか不安
この悩みは一見、ネガティブな見方をされがちですが、実はポジティブな見方をすることもできます。
というのも、この悩みは「内定先で活躍したい」という気持ちがあるからこそ出てくる悩みだからです。
よって解決策は非常に明瞭です。
- 人事や現役社員に業務に必要なハードスキルについて聞き出す
- そのハードスキルに関してネットで検索する
- 検索した内容をもとに参考書や本などで勉強する
例えば、内定先が地方銀行の場合を例に解説をしてみます。
銀行員に求められるハードスキルの1つとして財務諸表を読む力が必要になります。財務諸表を読めるようになるには簿記の知識が必須です。
そこでネットで簿記の勉強法などについて検索をします。検索内容に基づいて、簿記の勉強をする。
ちなみに今回は内容をハードスキルに絞り説明をしていますが、社会人マナーなど、どの会社でも共通して求められる知識は頭に入れておきましょう。
例えば、以下のような例があります。
✓わからないことは素直にわからないと言う
✓報連相(報告・連絡・相談)を徹底する
あくまで一例ではありますが、上記のようなマナーは知っておいて損はないです。
内定ブルーの原因(2):内定先がベストな選択なのかわからない
この悩みは誰もが抱えるものです。ですが、人生は人の数だけあるため、何が正しい選択なのかは誰にもわかりません。
そのため「選んだ進路が正しい選択であると思えるように行動する」ということが大事です。
どんな人も就活を始めるまでは「常に正しい選択(内定先)をしよう」と考えて生活をしてきたと思います。
ですが、もしかすると「正しい選択は何か」と悩む時間は無駄な時間かもしれません。
なぜなら、「その内定先がベストであるか」は自分だけではなく、外部環境によっても変わってくるからです。
例えば、いまのところ業界全体として縮小気味である出版業界に就職をしたとしても、何かのイノベーションにより業界が成長するかもしれません。
反対に、より業界が縮小する可能性もあります。
もし仮に業界自体の成長がなかったとしても、会社のなかで成果を残すことができれば転職をすることも可能です。
以上の観点から、「正しい選択よりも、選択したことを正しくすること」に意識を向けてみましょう。
内定ブルーの原因(3):内定先社員のイメージにギャップがある
おそらく内定をもらった後に社員との懇親会などがあり、そこで社員と会話をする中で自らが抱く会社のイメージとギャップがあったのかもしれません。
ですが、懇親会に参加している社員はあくまでその企業のほんの一部の人間にすぎません。
よって参加をしている数人の印象で会社のイメージを決めつけるというのは避けた方が賢明だと言えます。
このような原因で内定ブルーに陥っている人がすべき対策としては、会社には様々な価値観を持っている人がいると考えることです。
例えば、会社にはプライベートを重視する社員もいれば、仕事を重視する社員もいると思います。
もしあなたが仕事を重視したいと考えていた時に、プライベートを重視する社員と会話をしたら、ギャップがあると感じてしまうのは至極当たり前のことです。
そういう意味で、会社には様々な人がいることを認識したうえで、入社後は自分の価値観と合わない社員とは上手に付き合いをしていくという考えを持つことが非常に大切です。
内定ブルーの原因(4):周囲の人間が納得していない
家族など自分の周りの人が就活の結果に満足していない場合も、内定ブルーが起こりえます。
新卒における就活は人生において大きな決断であるからこそ、周囲の人間の承認を得たいと考えてしまうと思います。
ですが、周りの人が納得していないからという理由だけで、自分の選んだ選択肢を変えてしまうのはあまりオススメしません。
これはあなたの人生です。他人ではなく、自分が選んだ人生を歩むことを最優先に考えてください。
内定ブルーの原因(5):環境が変わることが怖い
誰しもが環境が変わることに不安を感じるため、あなたのその反応は正常であると言えます。
というのも、人間の脳には恒常機能が備わっており、常に現状維持をするように無意識に脳が指示していると言われています。
そのため、あなたが感じるその恐怖も、脳が危険信号を出しているから感じる怖さなのです。
もし環境が変わることへの恐怖を感じた場合は、何か行動を起こすということを意識してみてください。
人間はじっとしているほど、余計なことを考えおびえてしまいます。
ですので、誰しもが大なり小なり抱えるであろう「不安」を「行動」へと切り替えることが大切です。
具体的にどういう行動を起こせばいいかというと、内定先で求められるスキルについて磨くことが長い目で見ると良いでしょう。
内定ブルーの原因(6):勤務地が地方
新入社員で地方配属という事例を受けたら、不安になる人もいますよね。
ましてや、同期が本社に配属されたら「自分の評価は低いのか」「自分は左遷?」と自信を失ってしまうかもしれません。
というのも本社勤務=エリートというイメージがあるからだと思います。
ですが問題はありません。新卒の時点では大きく評価は変わりません。むしろ、地方配属になったことを前向きに捉えて、地方を思う存分楽しんだ方がいいでしょう。
勤務地が地方になってしまい、不安を感じているという人は以下の2点を行ってみてください。
✓地方勤務が自分の人生のプラスになると考える
まず1つ目は、人事に再度勤務地について相談をしてみることです。
「正直、もう一度人事に相談するのは厳しいな」と考えたかと思います。
もちろん人事が納得するような理由付けを用意する必要がありますので、なかなか難しいことであることは事実です。
ただ意外とすんなり要求を飲んでくれるケースもあるかもしれないため、ともかく人事に相談をすることが大切です。
対策の2つ目は、地方勤務は自分の人生において良い経験になるという考えを持つことです。
とは言え、「地方勤務なんて無理だよ」とまだまだ思われている方も多いとでしょう。
そこで地方勤務のメリットについて紹介していきたいと思います。
✓通勤のストレスが少ない
✓地方勤務中に貯金ができる
特に1つ目は大きなメリットと言えるでしょう。
支店の場合、本社などと比べると人員が少ないことから一人当たりの業務範囲が広い可能性が高いです。
一見、業務範囲が広いことはマイナスに感じるかもしれませんが、むしろプラスだと言えます。
というのも、できる業務範囲が広がるということは活躍の門戸が広がると捉えることができるためです。
ですので、地方勤務に悲観的にならず、むしろ同期と大きな差をつけるチャンスだと捉えてはいかがでしょうか。
内定ブルーの原因(7):内定先の年収が低い
どの企業に就職をしたとしても、新卒から数年はさほど給料に差はでないと思います。
新卒の給料は大体20~30万円のレンジですが、初任給から30万の企業は滅多にありません。
世間一般で高年収と言われるメガバンクの三菱UFJ銀行でさえ、大卒初任給は20万5千円で、全企業の平均と同じくらいとなっています。
このように若手の頃はさほど年収に大差はありませんが、メガバンクなどの大手企業では30歳くらいから急激に年収が増えることから、勤続年数が長くなるにつれて年収に差が大きく出始めることもあると言えます。
そのため、もしできるだけ年収の良い企業で働きたいと思うのであれば、若手のうちに会社内で大きな成果を残し、転職をするという方法もアリなのではないでしょうか。
内定ブルーの原因(8):社会人になることへの不安
大学生のみなさんにとっては社会人として働くというのは未知の世界だと思います。
アルバイトの経験はあっても、アルバイトと正社員では求められる仕事も責任も全然異なるため、不安になるのも仕方ないことです。
他にも、他の社員とうまく人間関係を築けるか不安という人もいるでしょう。
将来について悲観的に考えていても、良いことはありません。
社会人としてやっていけるかどうかは、正直働いてみないとわからないことであるため、入社前からマイナス思考で考えるのはやめましょう。
内定ブルーを解消するには?
内定ブルーに陥っている人が脱却するためにすべきことを紹介します。今、内定ブルーだと感じている人は自分に合うものを試してみてください。
内定ブルーの解消法(1):内定者や内定先の社員と交流する
内定ブルーの原因が、主に内定先での人間関係や社内の雰囲気に対する不安という人は、内定者や先輩社員と交流してみることをオススメします。
想像だけで「同期と合わないかも」「会社の雰囲気が合わなかったら・・・」と考えるよりも、実際に交流してみることで、自分が抱えている不安に対する答えが見つかるかもしれません。
積極的に内定者懇親会などのイベントに参加し、同期や先輩社員とコミュニケーションを取ってみましょう。
内定ブルーの解消法(2):新しいことに挑戦する
内定ブルーに陥りやすい原因の1つとして、就活が終わり時間に余裕ができたことで色々考えすぎてしまうというというのもあります。
これは就活に限らずですが、暇なときほど考え込んでしまうというのは人間の性質だと言えます。
そのため、物理的に時間の余裕をなくすという方法もオススメです。
新しいことはなんでも大丈夫です。入社後に活かせる資格やスキルの勉強でも良いですし、趣味に時間を費やすのでも良いです。
今までやりたかったけどできなかったことに挑戦し、何か夢中になれるものを探してみましょう。
内定ブルーの解消法(3):相談する
内定ブルーに陥ってしまい、自分ではどうすることもできないという人は、誰かに相談してみるのもオススメです。
家族や友達などの身近な人に自分の悩みを聞いてもらい、客観的なアドバイスをもらったり、大学の先輩などに内定ブルーをどう解消したか聞いてみるのも良いでしょう。
自分の気持ちを言語化することで、不安が解消されるかもしれません。
就活をやり直す際の3STEP
どうしても内定先に納得できず就活をやり直したいという人もいると思います。
ですが無計画に就活をやり直しても、失敗する可能性が高いため、突発的なモチベーションだけで行動をするのは避けた方が良いでしょう。
そこでここからは就活をやり直す方法を ステップバイステップで紹介していきます。
内定ブルー脱却のためのSTEP1:就活をやり直す目的を明確にする
まずは就活をやり直す目的を明確にしましょう。このステップが非常に大切です。というのも、目的が明確でない際に行動を起こしてもあまり良い結果を望むことはできないからです。
では具体的にどのように目的を明確にすればいいのかについて紹介をしていきたいと思います。
その方法とは、紙に就活をやり直したいと考える理由をとにかく殴り書きすることです。
内容を書き出すことで自分の心の中が整理された気分になります。
その心が整理された状態でもなお、本当に就活をやり直したいと感じるのであればぜひ次のステップに進んでみてください。
内定ブルー脱却のためのSTEP2:誰かに相談する~相談先3選~
続いてのステップは、ステップ1で整理した就活ををやり直す目的について「誰かに相談をしてみること」です。
理由としては、客観的な視点で意見をもらうことで目的が洗練されるからです。
以下では、おすすめの相談先について紹介をしていきます。
まず一つ目は「キャリアセンター」です。
キャリアセンターではこれまで多くの学生が内定先について悩んだ際に相談を持ってきた実績があると思うので、そこで意見を聞くことは参考になると思います。
ですが、大学は内定実績を作りたいという思惑があるため、就活を再度やり直すことについてかなり否定的な意見を持っている可能性もあるので注意しておきましょう。
二つ目の紹介先は「大学の教授」です。
もしゼミに所属をしているのであれば所属先の教授に相談するのが良いでしょう。
キャリアセンターと同様に、これまで多くのゼミ生の進路相談に乗っていると思われますので、参考にしてみてはいかがでしょうか。
三つ目の紹介は「就職エージェント」です。
就職エージェントについても前者二つと同様に、多くの学生ご相談に乗ってきた実績があるので客観的な意見をくれることは間違いないです。
就職エージェントについて詳細の情報を知りたい方は以下の記事をご覧ください。
関連記事:
就活エージェントとは?利用前に知っておくべき4つのポイントを紹介!
また、誰かに相談をする際の注意点として、相談先をひとつに絞ることは避けましょう。
できるだけ複数人の方に相談をし、多角的に就活をやり直す目的について見直すことが大切です。
相談をした上でより就活をやり直したいという思いが強くなった方は次のステップに進んでみてください。
内定ブルー脱却のためのSTEP3:現在の内定先に辞退連絡をしよう
最後のステップは「現在の内定先に辞退連絡をすること」です。
何度も考えた結果として、内定先に納得できないのであれば辞退の連絡をしましょう。
では具体的にどのように内定先に辞退をすればいいのかについて電話とメールのテンプレートを紹介していきます。
お世話になっております。内定者の○○大学の○○(氏名)と申します。私の身勝手な都度で誠に恐縮ではございますが、自分の適性や将来を再考した結果、御社の内定を辞退をさせていただきたいと考え、ご連絡を差し上げました。一度、承諾をしたにもかかわらず、このようなお願いをすることになり誠に申し訳ございません。
メールテンプレ
内定自体の連絡をする際は、基本的には内定の連絡を受けた方法で返すのがベストです。
つまり、電話で内定通知を受けた人は電話で辞退連絡を、メールで内定通知を受けた人はメールで内定辞退の連絡を行うということになります。
企業から指定されなければ、直接出向く必要はありません。
まとめ
本記事では内定ブルーになる原因や対処法を紹介してきました。
多くの就活生が内定ブルーを経験しているため、あまり心配する必要はありませんが、漠然とした不安を早く解消したいという人は、本記事でお伝えした対処法を行ってみてください。
内定ブルーによって就活をやり直す選択を選んだ人は、できるだけ早く次の選考に向かって行動しましょう。
●内定ブルーとは
「内定を獲得し、就活を終えたものの、次第に漠然とした不安が強くなり、憂鬱な気持ちになる」これを内定ブルーと言う
●内定ブルーの原因
原因(1):内定先で活躍できるか不安
原因(2):内定先がベストな選択なのかわからない
原因(3):内定先社員のイメージにギャップがある
原因(4):周囲の人間が納得していない
原因(5):環境が変わることが怖い
原因(6):勤務地が地方
原因(7):内定先の年収が低い
原因(8):社会人になることへの不安
●内定ブルーを解消するには?
解消法(1):内定者や内定先の社員と交流する
解消法(2):新しいことに挑戦する
解消法(3):相談する
●就活をやり直す際の3STEP
(1)就活をやり直す目的を明確にする
(2)誰かに相談する
(3)現在の内定先に辞退連絡をしよう
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⇒就活をやり直したい人にオススメの”自分に合った企業”の見つけ方
⇒【例文付】内定辞退したい!電話・メールで連絡する際のマナーを紹介
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