面接において、自己紹介は自分自身をアピールする重要な役割を担っていますが、選考時間に限りがあることから、1分という短い時間の中で自己紹介を求められることもあります。
しかし1分で自己紹介をするのは簡単なことではありません。
そこで本記事では「1分間の自己紹介では何を伝えるべき?」「1分の中でどんなことを話せばいいかわからない…」といった悩みを抱えている就活生に向け、1分の自己紹介で話すべき内容や面接官が見ているポイントなどを例文と合わせてご紹介します。
1分の自己紹介で話すべき内容とは?
自己紹介は、就活生と面接官が初めて取るコミュニケーションです。
自己紹介で伝える内容があなたの第一印象となるため、1分という短い時間の中で自分という人間について、面接官にしっかりアピールする必要があります。
以下では、自己紹介に欠かせない3つの要素をご紹介します。
①基本情報(名前・大学名・学部名)
まずは名前・大学名・学部名といった基本情報を伝えます。
普段友だちと話すときに使うような「〇大」(青山学院大学を青学と呼ぶ)といった略語を使ってしまうと印象が悪くなってしまう可能性もあるため、学校・学科については正式名称で伝えましょう。
また学科や専攻コースがある場合、それらも伝えると良いです。最初から説明が長くなってしまうのは良くないですが、学科や専攻を伝える際、簡単に自分の専門分野などを紹介すると興味を持ってもらいやすくなるでしょう。
ここでの注意点として、専門用語などは使わず、誰でもイメージが持てるような言葉を使って説明するようにしてください。
②過去の経験や趣味・特技・性格など
次に、過去の経験や特徴について伝えます。
先ほどの基本情報だけだと人物像が見えてこないので、簡単に学生時代の取り組みや活動、過去に頑張ってきたことについてなど、あなたの人物像のイメージが持てるようなエピソードを話しましょう。
また頑張った経験の他にも、自身の特徴や価値観、性格、趣味、特技など面接官に、話したい・聞いてほしいことがあれば、この自己紹介で簡単に触れておくのがおすすめです。
③面接への意気込み
自己紹介の最後は、面接を受けるにあたっての挨拶もしくは面接への意気込みを伝えて締めましょう。
挨拶もしくは面接への意気込みと聞くと難しく感じるかもしれませんが、難しく考える必要はなく、その時に感じた素直な気持ちを述べます。
これらは事前に用意せずとも「緊張していますが、今日はよろしくお願いします!」など、その時感じていることをその場の雰囲気に合わせて伝えると良いでしょう。
1分で完結する自己紹介の作り方とは?
以下では”1分で完結する自己紹介”を作成する際のポイントをご紹介します。
1.事前にアピールポイントをリストアップしておく
自己紹介をする目的は、自分自身をアピールすることであるため、どのような点をアピールするか、何を伝えたいのかを明確にすることが大切です。
そのため自分自身の強みや興味のある分野、これまでの経験や実績など、アピールしたい点を事前にリストアップしておきましょう。
そうすることで自分のアピールポイントを整理することができ、時間内に効果的にアピールすることができるはずです。
2.200字~300字で収めることを意識する
1分間で話せる文字量は200〜300字程度と言われています。
そのため、1分の自己紹介を考える際は、最初に原稿に書き起こすことから始めましょう。その際は、リストアップしたアピールポイントの中から選んだキーワードとエピソードを元に、200〜300字に収まるように作成するとまとめやすいです。
また文字数が200〜300文字で多少前後しても、話すスピード次第で1分に調節することは可能です。
あくまでもこの200〜300文字という文字数は目安ですので、完成したら一度声に出し、時間を測って本当に1分程度で収まっているかをチェックしましょう。
本番を意識して読むと、ただ音読するよりも時間がかかる場合もあるため、当日の練習も兼ねて抑揚をつけて読む練習をしておくと良いと思います。
3.誰にでも伝わる言葉を選ぶ
自己紹介は短時間で行うため、言葉選びが重要です。簡潔かつ明確な言葉を使い、相手に伝わりやすくすることがポイントです。
特に大学の専攻や部活、サークル活動の説明などにおいては、専門用語を使用する必要があるかもしれません。その場合は、相手が理解できるように説明を加えることが大切です。
また1分間という短い時間でより多くの情報を面接官に伝えようとした結果、略語を多く使ってしまう就活生は少なくありません。
しかし略語を用いると、面接官に伝わらないこともあります。
そのため「就活」ではなく「就職活動」、「ガクチカ」ではなく「学生時代に力を入れたこと」というように略さず伝えるようにしましょう。
1分の自己紹介で面接官が見ているポイント
実は面接官は1分間の自己紹介で、内容だけを見ているのではありません。ではどのようなことをチェックしているのでしょうか?
①人柄(第一印象)
誰でも、初対面の人に対して「この人はどんな人なのかな?」と考えるでしょう。それは面接官も同様で、自己紹介を通してその就活生の大体の人柄を予測しようとしているのです。
自己紹介は誰でも好きなように回答できる質問であるため、その人の人間性が出やすくなっています。また話す内容以外にも、話し方や声のトーン、視線、表情など、文字では伝わらないそれぞれの特徴が出ています。
そのため緊張するかもしれませんが、表情や声のトーン・大きさ、動作なども意識しながら自己紹介をすると良いでしょう。
②コミュニケーション力
面接官は、質問の意図にあった返答ができるかどうかという基礎的なコミュニケーション力を見ています。
しかし聞かれたことと違うことを話していたり、聞かれた以上のことを長々と話していたり、という就活生は少なくありません。
そのため「自己紹介をお願いします」と言われたら自己紹介を、「名前と大学名を教えてください」と言われたら名前と大学名を答える、といった当たり前のことを意識しましょう。
面接で自己PRを求められたときの効果的な答え方や回答例に関しては以下の記事を参考にしてください。
自己紹介と自己PRの違いとは?
まれに「簡単に自己紹介をお願いします」と面接官に言われているのにも関わらず、自己PRを始めてしまう人がいます。
しかし「自己紹介」と「自己PR」は別ものです。
自分の魅力を面接官にアピールする自己PRに対して、自己紹介は初対面の面接官に、自分が何者なのかを伝えることが主な目的となります。
そのため、自己紹介で伝えるべき情報としては、氏名、学校情報(学部、学科系統、学年)、趣味やガクチカといったパーソナルな情報、意気込み等です。
「簡単に自己紹介をお願いします」と言われた場合は、これらを簡潔に伝えましょう。
1分で完結する自己紹介の例文
それでは実際に1分間の自己紹介で使える例文を紹介します。過去の就活生が実際に選考で使った自己紹介文を参考に、自分の自己紹介文をブラッシュアップしてみると良いでしょう。
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(双日21卒内定者)
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(キリンホールディングス20卒)
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(サイバーエージェント23卒内定)
参照元:unistyle/選考通過者本選考ES(阪和興業22卒インターン合格)
上記例文の他にも就活支援サイトUnistyleでは選考通過者のESや選考レポートなどを7万件以上掲載しています。下記画像からサイトに移動できるので、ぜひES作成の参考にしてください。
まとめ
本記事では”1分の自己紹介で話すべき内容”や”1分で完結する自己紹介の作り方”について紹介してきました。
繰り返しになりますが、自己紹介は面接の重要な一部であり、自分自身をアピールするチャンスでもあります。
しかしこの自己紹介の良し悪しによってその後の面接の印象が左右される可能性もあります。
そのため限られた1分という時間の中で、自分の魅力をしっかりアピールし面接官に興味を持ってもらうためにも、しっかりと準備をして臨みましょう。
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