●自己PRは『結論→経験→成果→活かし方』の構成で組み立てることで、経験の大きさに関わらず、誰でも説得力のあるアピールを作成することができる。
●AIは自己PR作成に便利なツールだが、出力された文章をそのまま使うのではなく、必ず自分の言葉や熱意を加え、自分オリジナルの文章に仕上げることが大切である。
●完成した自己PRは、[再現性(入社後の活かし方)][成果の具体性][表現の読みやすさ]といった最終チェックをおこなうことで、さらに質を高めることができる。
「自己PRって何を書けばいいかわからない…」「エピソードがまとまらず、結局何が言いたいか分からなくなる…」といった不安を抱えながら、自己PRを作成している人は少なくないでしょう。
しかし実は、多くの就活生が悩む自己PRも、基本的かたち(構成テンプレート)を理解するだけで、驚くほど簡単かつ論理的に書けるようになります。
この記事では、あなたの経験を説得力のあるアピールに変える[構成テンプレート]から、AIを賢く活用する裏ワザ、そして完成度を劇的に高める最終チェックリストまで、徹底解説します!
自己PRが簡単に書けるようになる「基本のかたち」
自己PRで、面接官にあなたの能力と入社意欲をしっかり伝えるには、まず基本の[かたち](構成テンプレート)を理解し、それに沿って論理的に話を組み立てることが重要です。
ここでは、その[基本のかたち]をマスターし、どんな経験でも自信を持って伝えられる、説得力のある自己PRに変える方法を学んでいきましょう。

① 結論(強みの一言アピール
まずは、あなたが最も伝えたい[強み]を一言で明確に述べましょう。この一言は、面接官があなたの話の全体像を瞬時に把握するための[見出しの役割]を果たします。
例えば、「私の強みは〇〇です」や「私が貴社で活かせる能力は△△です」といったように、端的に表現することで、論理的で分かりやすい文章の土台が作られます。
最初に強みを断言することで、その後のエピソードが全て、この結論を裏付ける証拠として機能するようになるでしょう。
②強みがわかるエピソード(具体的な経験)
結論で述べた強みを裏付ける、[いつ・どこで・どのように発揮されたか]が伝わる具体的なエピソードを説明します。
エピソードを記載する際は、ただ出来事を並べるのではなく、『①どんな課題(目標)に対し → ②あなたがどう考え、行動し → ③どんな結果になったか』という流れを意識すると、非常に分かりやすくなります。
この中で最も重要なのが、[②あなたがどう考え、行動したか]の部分です。 なぜその行動を選んだのか、その時の思考プロセスまで具体的に示すことで、あなたの強みが「再現性のある強み」だと面接官に納得させることができます。
また誰が読んでも状況をイメージできるように、できるだけ具体的な言葉を選ぶことを意識しながら書くと良いでしょう。
③学んだこと・成果(振り返り)
エピソードの次は、その経験から[①どんな成果が出たのか]そして[②何を学んだのか]という2点を具体的に記述しましょう。
まず[①成果]については、あなたの行動によってどのようなポジティブな変化が生まれたのかを明確に書きます。その際、[部活の参加人数が〇%増えた][作業時間が△分短縮された]というように、具体的な数字を使うと、説得力が増します。
その上で、[②学び]として、その経験を通してあなたが内面的にどのように成長したのか、どんな気付きや教訓を得たのかを記述します。例えば、『この経験を通じて、チームで目標達成するためには、計画性と柔軟性のバランスがいかに重要かを学びました』といった形です。
このように[成果]と[学び]をセットで示すことで、あなたの自己分析力と成長意欲を効果的にアピールできるようになります。
④入社後の活かし方(志望企業との接続)
自己PRの締めくくりでは、あなたの強みが[入社後、具体的にどう役立つのか]を明確に示しましょう。ここをしっかり書くことで、あなたの自己PRは単なる[過去の自慢話]ではなく、企業に対して[自分が将来どのように価値を提供できるか]を示す具体的な提案へと変わります。
書く際のポイントは、[①あなたの強み]と[②企業の事業や求める人物像]を、具体的な言葉で結びつけることです。
例えば「(エピソードで示した)私の〇〇(あなたの強み)は、貴社の△△(企業の事業や職務内容)において、□□(あなたが貢献できる具体的な行動)という形で活かせると考えております。」といった形です。
このように、あなたの強みと企業の求めることを結びつけることで、企業側に[あなたを採用するメリット]を明確にイメージさせることができます。
自己PRが苦手でも大丈夫!AIを使った簡単な作成方法
自己PRをゼロから考えるのは、正解がわからず時間もかかるため、苦手意識を持つ就活生も多いでしょう。
しかし、最近急速に進化した生成AI(ChatGPTやGeminiなど)をうまく活用すれば、誰でも簡単に、上記で紹介した論理的な自己PRの「たたき台]を作ることができます!
ここでは、Unistyleに掲載されている先輩たちのES(エントリーシート)を参考にしながら、AIを自己PR作成の強力なアシスタントにするための、具体的な活用の流れをご紹介します。

STEP1:先輩の例文を見て完成イメージを掴もう
いきなりAIに「自己PRを作って」とお願いする前に、まずは[どのような文章が人事の評価を得るのか]を知り、完成イメージを掴みましょう。
そのために、実際に内定を獲得した先輩たちの自己PR例文をいくつか読んでみることをオススメします。
内定者の自己PR例文を読むことで、論理的な流れや具体的なエピソードの盛り込み方、そして成果の表現方法が明確になります。
この[完成イメージ]を頭の中に持っておくことは、後ほどAIに対して的確な指示を出したり、AIが作成した文章を正しく評価・修正したりするための明確な判断基準となります。
<実際に三菱商事の内定がでた先輩(27卒)の例>
画像引用:Unistyle/三菱商事「【内定】エントリーシート(総合職)」
STEP2:箇条書きで伝えたい内容を整理しよう
AIに質の高い[たたき台]を作ってもらうには、インプット情報(指示)の質が何より重要です。
そこで、上述した自己PRの基本構成『①結論 → ②エピソード → ③成果・学び → ④入社後の活かし方』に合わせて、あなたの経験から[伝えるべきこと]を箇条書きで整理しましょう。
箇条書きにすることには、主に以下の2つのメリットがあります。
- 情報の構造化
箇条書きは、情報が整理されていることを示し、AIが話の論理構造(どの情報が結論か、エピソードのどの部分か)を理解しやすくなります。
- インプット漏れの防止
必要な要素(状況、行動、結果など)を漏れなく入力するチェックリストの役割を果たし、情報の不足を防ぎ、より精度の高い文章生成を可能にします。
このステップで、あなたの経験を整理し、AIがあなたの個性を最大限に引き出した文章を生成するための準備をしましょう。
🔶[臨機応変さ]をアピールする場合の整理例
▼結論(アピールしたい強み)
・予期せぬトラブル下でも冷静に判断できる臨機応変さ
▼エピソード
・飲食店アルバイトでレジがダウン
・開店直前
▼具体的な行動
・慌てずサブのタブレットレジへの切り替えを決断
・手書き伝票を並行利用するオペレーションを考案
・他スタッフへ迅速に役割分担を指示した
▼成果・学び
・開店後の遅延を5分以内に抑えた
・機器トラブル時にこそ、冷静な判断軸が重要だと学んだ
▼入社後の活かし方
・営業職として、予期せぬ顧客の要望変更にも迅速に対応し、信頼を失わない
このように簡潔に整理することで、AIに対して具体的な指示を与える準備が完了します。
STEP3:AIにたたき台を作ってもらおう
STEP2で整理した箇条書きの情報を使って、いよいよAIに自己PRの[たたき台]を作成してもらいます。
以下のプロンプト(指示文)のテンプレートをコピーし、【】 の部分にあなたの情報を入力して、AI(ChatGPTやGeminiなど)に貼り付けてみましょう。
🔶AIへの指示(プロンプト例)
あなたはプロの就活アドバイザーです。
以下の【私の経験に関する箇条書き情報】を元に、面接官に響く自己PRを**【指定文字数】**以内で作成してください。構成は**「結論→エピソード→成果・学び→入社後の活かし方」**という流れになるようにお願いします。
【私の経験に関する箇条書き情報】
・結論(強み):【ここにSTEP2で整理した「結論」を貼り付け】
・エピソード(状況):【ここにSTEP2で整理した「状況」を貼り付け】
・エピソード(行動):【ここにSTEP2で整理した「行動」を貼り付け】
・成果・学び:【ここにSTEP2で整理した「成果・学び」を貼り付け】
・入社後の活かし方:【ここにSTEP2で整理した「入社後の活かし方」を貼り付け】
【指定文字数】 :300字(例)
プロンプトを作成する際は、AIに「あなたはプロの就活アドバイザーです」というように役割を与えたり、文字数や構成を具体的に指定したりすると、AIはよりあなたの意図に沿った質の高い文章を作成してくれます。
アドバイザー
2つの[**(アスタリスク)]で、**重要キーワード**のように文字を挟むと、太字で強調表示できます。AIに特に注目してほしいポイントを、このように示すのも効果的です!
AIは、あなたが入力した箇条書きの情報を元に、分かりやすい構成の文章へと自動で組み立ててくれます。これにより、文章の流れや表現がある程度整った、自己PRの[たたき台]が、数秒で完成するのです。
AIは、あなたが入力した箇条書きの情報を元に、分かりやすい構成の文章へと自動で組み立ててくれます。これにより、文章の流れや表現がある程度整った、自己PRの[たたき台]が、数秒で完成するのです。
🔶実際にAIが出力した自己PR
私の強みは、予期せぬトラブル下でも冷静に判断し、臨機応変に対応できることです。
飲食店アルバイトで開店直前にレジがダウンした際、慌てずサブのタブレットレジへの切り替えと手書き伝票の並行利用オペレーションを考案し、迅速にスタッフへ役割分担を指示しました。
その結果、開店後の遅延を5分以内に抑えられ、機器トラブル時こそ冷静な判断軸が重要だと学びました。
営業職として、予期せぬ顧客の要望変更にもこの臨機応変さを活かし、迅速に対応することで、揺るぎない信頼獲得に貢献します。
STEP4:自分らしい文章に仕上げよう
AIが作成した[たたき台]は、論理的で読みやすい文章になっていますが、このままでは、あなたの[個性]や[熱意]が伝わりません。
ここからは、最後の仕上げとして、AIの文章に[あなたらしさ]を加えていく、最も重要な作業です。具体的には、以下の3つのポイントを意識して修正してみましょう。
🔶①熱意・感情を「自分の言葉」で加える
AIは客観的な文章を作成しますが、自己PRではあなたの想いの強さを伝えることも重要です。どうしてその行動をとったのか、その時何を考えたのか、自分の想いをセリフの形で入れるとよいでしょう。
▼修正前
飲食店アルバイトで開店直前にレジがダウンした際、慌てずサブのタブレットレジへの切り替えと手書き伝票の並行利用オペレーションを考案し、迅速にスタッフへ役割分担を指示しました。
▼修正後
飲食店アルバイトで開店直前にレジがダウンした際、焦るスタッフを前に、私は「絶対に遅延させない」と決断し、慌てずサブのタブレットレジへの切り替えと手書き伝票の並行利用オペレーションを考案し、迅速にスタッフへ役割分担を指示しました。
🔶②行動描写を「具体的」にする
AIは情報を要約しがちです。エピソードの中で、あなたが特に工夫した点や、苦労した場面の描写を、より具体的に、情景が目に浮かぶように書き足しましょう。臨場感が格段に増します。
▼修正前
すぐにサブのタブレットレジと手書き伝票を組み合わせた新しいオペレーションを考案し、即座に役割分担を指示しました。
▼修正後
すぐにサブのタブレットレジと手書き伝票を組み合わせた新しいオペレーションを考案し、即座に役割分担を指示しました。手書き伝票がなかった中で、私が考えたテンプレートを年上のアルバイトさんもいる中で共有し率先して動くことができました。
🔶③硬い表現を「自然な言葉」に置き換える
AIが使いがちな少し硬い言い回しや、一般論すぎる部分を、普段あなたが使っている、自然な言葉遣いに修正しましょう。面接官にも、あなたの等身大の魅力が伝わりやすくなります。
この最終調整をおこなうことで、AIが作った論理的な骨格に、あなた自身の[言葉]と[想い]が加わり、他の誰にも真似できない、説得力のある自己PRが完成します。
▼修正前
営業職として、予期せぬ顧客の要望変更にもこの臨機応変さを活かし、迅速に対応することで、揺るぎない信頼獲得に貢献します。
▼修正後
この臨機応変さを活かし、営業として、予期せぬお客様の要望変更にも迅速に対応することで、揺るぎない信頼獲得に貢献したいと考えています。
自己PRをAIで作るなら、まずはお手本をチェックするのがオススメ
自己PRを作成する上で、AIは便利なツールですが、その力を最大限に引き出すには、まず「どんな自己PRがゴール(=高く評価されるのか)」という[完成イメージ]を、あなた自身が持っておくことが大切です。
そのために最も効果的なのが、実際に内定を獲得した先輩たちのエントリーシート(ES)を読むことです。お手本を見ることで、AIに対してより的確な指示を出せるようになります。
まずはUnistyleで、あなたの志望企業の内定者ESを探し、[目指すべきゴール]を確認することから始めてみましょう。
【注意】AIを使って作った自己PRはそのまま使わないこと!
ここまでAIを使った自己PRの便利な作成方法をご紹介しましたが、ここで1つ、非常に重要な注意点があります。
それは、『AIが出力した文章を、そのまま提出することは絶対に避けるべき』ということです。
AIが生成する文章は論理的で完璧に見えますが、[あなた自身の個性]や[言葉の熱量]が欠けているケースが多いです。もしそのまま使用すると、面接官には「どこかで見たテンプレートのような文章だ」「この人自身の言葉ではない」と見抜かれてしまい、高い評価を得ることが困難になってしまいます。
AIはあくまで[たたき台]である認識をもち、最終的にはあなたの言葉で『自分らしい文章』に仕上げることが内定獲得のカギとなります。
自己PRをより魅力的にするための最終チェックリスト
ここまで紹介したステップで、自己PRが完成したと思います。最後の仕上げとして、その自己PRが「本当に面接官の心に響くか」どうかを、7つの視点から最終チェックをおこないましょう。
【結論】強みが明確に書かれているか?
結論は、あなたの自己PRの「顔」です。面接官の興味を一瞬で引ける形になっているか、以下の2点を確認しましょう。
- 「私の強みは〇〇です」と、最も伝えたいことが明確になっているか?
- 「責任感」のような抽象的な言葉を使う場合、「〇〇する責任感」のように、具体的な補足がされているか?
【具体例】エピソードがわかりやすいか?
エピソードは、結論で述べた強みを裏付ける、最も重要な部分です。誰が読んでも情景が目に浮かぶかどうか、以下の3点を確認しましょう。
- 【課題・行動・結果】の構成で、時系列が整理されているか?
- あなたが「どう考え、どう行動したか」というプロセスが、具体的に書かれているか?
- 専門用語や略語を使わず、初めて聞く人にも状況が伝わるか?
【結果・学び】成果や変化が伝わっているか?
あなたの行動がもたらした価値が明確でなければ、頑張った話で終わってしまいます。ここでは客観的な影響力を確認しましょう。
- 取り組みの結果や、周囲へのポジティブな影響(数値、改善率など)が具体的に書かれているかそこから得た学びや気づきが明確か
- [結果が曖昧]あるいは[感情論のみ](例:「一生懸命やった」)で終わっておらず、事実に基づいているか
【再現性】入社後の活かし方が書かれているか?
あなたの強みが、入社後も再現できることを証明し、企業への貢献意欲を伝える、自己PRで重要な締めくくりの部分です。ここでは以下の3点を確認しましょう。
- 入社後、その強みを「どう活かせるか」が具体的に書かれているか?
- その活かし方が、志望職種や企業の特徴(社風、事業内容など)と、きちんと合致しているか?
- 単なる「頑張ります」といった精神論ではなく、実現可能な行動として、その意欲が伝わるか?
【表現】言葉選び・読みやすさに配慮しているか?
内容が優れていても、文章が読みにくいと評価は下がります。ここでは面接官の負担にならない文章になっているか確認しましょう。
- 1文が長すぎないか(60文字以内が目安)
- 主語と述語のねじれていないか
- 「〜しました。〜でした。」のように、同じ語尾が連続していないか
- 漢字とひらがなのバランスが良いか
- 誤字脱字、句読点の抜けがないか、声に出して読んで確認したか
【汎用性】他社にも通用する内容になっているか?
自己PRの「核」となる部分を、どの企業にも共通して伝わる内容に整理しておくと、効率的に就活を進めることができます。その際、自己PRの中に、その企業でしか通用しない[固有の情報]が紛れ込んでいないか、以下の3点をチェックしましょう。
- その企業でしか通用しない固有名詞(独自の商品名やサービス名など)が含まれていないか?
- [自己PR]と[志望動機]の役割が明確に分かれているか?
【分量】規定の文字数内に収まっているか?
指定されたルールを守ることは、ビジネスマナーの基本です。改めて以下の3点を確認しましょう。
- 企業のESやフォーマットに合った、規定の文字数内に収まっているか
- 面接時の時間指定(例:30秒〜1分)がある場合、その適切な長さになっているか
- 情報を詰め込みすぎて読みにくくなっていないか
自己PRに関するよくある質問
ここでは、就活において多くの学生が抱える自己PRに関する疑問について、Q&A形式で解説していきます
Q1. 自己PRと志望動機はどう違うの?
自己PRと志望動機の違いとして、[役割]が挙げられます。
自己PRは[あなたが企業に提供できる価値(=能力や強み)]を伝えるのに対し、志望動機は[なぜその企業でなければならないのか(=企業への熱意や共感)]を伝えるものです。
この役割の違いは、文章を構成する際の[主語]や[話の繋げ方]にも表れます。
▼自己PR
・役割:企業に提供できるあなたの能力をアピール
・主語:私が何をしてきたか
・接続:過去の経験を根拠に、入社後の貢献を約束
▼志望動機
・役割:企業への入社意欲と共感をアピール
・主語:企業がもつ魅力や課題に共感した理由
・接続:企業の事業や理念に触れ未来の目標を語る
Q2. 自己PRって何を書けばいいかわかりません…
[企業が求めている能力]と[あなたの過去の経験]の接点を探すことから始めましょう。
まずは[基本のかたち]に従い、『結論(強み)→エピソード→成果・学び→入社後の活かし方』という流れで構成を組み立ててください。
強みを選ぶ際は、志望企業または応募職種で求められる能力(例:リーダーシップ、課題解決能力、粘り強さなど)の中から、あなたが最も自信を持って語れるものを選びましょう。
Q3. 複数の企業に同じ自己PRを使ってもいい?
はい、基本的な構成や、あなたの強みを裏付ける中心的なエピソードは、複数の企業で使い回しても問題ありません。
なぜなら、自己PRの【結論→エピソード→成果・学び】の部分は、あなたの普遍的な強みを示すものだからです。
ただし、自己PRの最後の締めくくりである[④ 入社後の活かし方]の部分だけは、必ず、応募企業ごとに内容を変えましょう。
ここで、その企業ならではの事業内容や求める人物像に触れ、「私のこの強みは、”貴社でこそ”このように活かせます!」と具体的に繋げることで、あなたの企業への熱意と深い理解を示すことができます。
Q4. 自己PRは何文字くらいがベスト?
応募企業のフォーマットや用途によって異なりますが、一般的には以下の文字数が目安です。
▼エントリーシート(ES)の場合
・目安の文字数:400~600字
▼面接で「1分で」と指定された場合
・目安の文字数:250~300字
・面接での目安時間:約60秒
▼面接で「30秒」と指定された場合
・目安の文字数:100~150字
・面接での目安時間:約30秒
文字数や時間に合わせ、結論と成果を優先的に盛り込むなど、臨機応変に内容の取捨選択をおこないましょう。
Q5. アピールできるような実績がないのですが…
自己PRを書こうとすると、「周りの友達はすごい経験をしているのに、自分には話せるような実績がない…」と不安になってしまいますよね。
しかし企業が自己PRで見ているのは、実績の[大きさ]や[派手さ]ではありません。
大切なことは、目標達成のために、あなたが「何を考え」「どう工夫し」「どのように貢献したか」という、あなた自身の[思考]と[行動]のプロセスです。
アルバイトでのちょっとした改善提案、サークルでのメンバーへの働きかけ、授業での難しい課題への取り組み… どんな些細な経験の中にも、あなたの強みは必ず隠れています。
結果が成功でも失敗でも構いません。あなたが自分なりに考え、行動したプロセスを自信を持って語ることが重要です。
Q6. 面接で自己PRを話すときのコツは?
面接で自己PRを効果的に伝えるには、内容だけでなく[話し方]も重要です。以下の4つのコツを意識してみましょう。
- 結論ファーストで強みを明確に伝える
最初に「私の強みは〇〇です」と結論を伝えましょう。これにより、面接官は話の要点をすぐに掴むことができます。 - エピソードは簡潔かつわかりやすく伝える
強みを裏付けるエピソードは、60秒〜90秒程を目安に、要点を絞って簡潔に伝えましょう。 - 入社後の貢献を強調する
自己PRの締めくくりでは、[その強みを入社後にどう活かせるか]という貢献イメージを、自分の言葉で、熱意を込めて伝えましょう。 - 自信のある[話し方]を意識する
背筋を伸ばし、相手の目を見てハキハキとした声で、落ち着いたスピードで話すことを心がけてください。その際、アイコンタクトにも気を配り、自信を演出できるとさらに良いでしょう。
Q7. 自己PRは何個くらい用意すべき?
最低でも2〜3パターンは準備しておくと安心です。
なぜなら、応募する企業や職種によって、求められる強みや、響くエピソードが異なるからです。複数のパターンを用意しておくことで、それぞれの企業に合わせて、最も効果的な自己PRを使い分けることができます。
複数用意するとなると難しく感じるかもしれないですが、異なる場面(アルバイト、サークル、学業など)での経験をいくつか書き出し、次に、それらの経験からアピールできそうな強みを見つけましょう。
この時、[課題解決力][リーダーシップ][協調性]といったように、できるだけ異なる種類の強みを複数見つけておくのがポイントです。
この[経験]と[強み]の引き出しがあれば、どんな企業に対しても、あなたらしい自己PRを答えられるようになるでしょう。
Q8. 「協調性」や「真面目さ」など定番の強みでも大丈夫?
はい、全く問題ありません! むしろ、[協調性]や[真面目さ]は、どんな企業でも求められる、普遍的で重要な資質です。
ただし、多くの学生がアピールする定番の強みだからこそ、[他の学生と同じような、ありきたりなアピール]で終わらせない工夫が必要です。
例えば[協調性]なら、単に「周りに合わせられます」と言うのではなく、「意見が対立するメンバーの間に入り、双方の意見を尊重しながら、チーム全体の目標達成に貢献できます」というように、あなたならではの具体的な行動をエピソードで示しましょう。
このように、定番の強みも、あなただけの具体的なエピソードで裏付けることができると、面接官に「なるほど、この人の協調性は本物だ!」と納得させることができるでしょう。
Q9. AIで作った自己PRをそのまま使ってもいい?
AIで作った自己PRを、そのまま提出するのは避けるようにしてください。
なぜなら、AIは論理的な構成の[たたき台]を作るのは得意ですが、あなた自身の個性や言葉の熱意までは、なかなか表現できないからです。
もしAIの文章をそのまま提出してしまうと、面接官に「どこかで見たような文章だな」「本人の言葉ではないかもしれない」と見抜かれてしまい、かえって評価を下げてしまう可能性があります。
AIが作成した文章はあくまで[下書き]と捉え、必ずあなた自身の言葉や感情、具体的なエピソードを加えて、[自分らしい文章]に仕上げましょう。
Q10. 書き終えたらどうチェックすればいい?
自己PRを書き終えたら、必ず客観的な視点で見直すことが重要です。 前述している『自己PRをより魅力的にするための最終チェックリスト』の中から、特に以下の4つの重要項目を中心に、あなたの強みが効果的に伝わるかを確認するようにしましょう。
- 【結論】 最初に強みが明確に伝わるか?
- 【成果】 定量的、または具体的な成果が示されているか?
- 【再現性】 入社後にその強みが活かせると明確に書かれているか?
- 【表現】 1文が長すぎず、誤字脱字がなく、読みやすいか?
さらに、可能であれば友人やキャリアセンターの担当者など、第三者に読んでもらい、客観的なフィードバックをもらうのも非常に効果的です。自分では気づかなかった改善点が見つかるはずです。
まとめ
自己PRは、あなたの過去の経験に基づいた、入社後の活躍と貢献を具体的に伝えるための[提案書]のようなものです。
まずは、『結論→エピソード→成果・学び→入社後の活かし方』という基本のテンプレートを意識し、あなたの強みが企業でどのように活かせるかを整理してみましょう。
そして、記事内で解説したAIツールなどを賢く活用しつつも、最後はあなた自身の言葉で文章を磨き上げるようにしてください。そうすることで、面接官の心に響く説得力のある自己PRが完成し、内定獲得へと繋がっていくでしょう。
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