新聞 志望動機の書き方・例文

新聞業界の志望動機の書き方と例文~読売新聞社など3社の選考通過ESを公開~

 新聞業界は昨今のデジタルシフトの影響で大きな変革を遂げていますが、その中でも変わらないことは新聞に対する情報の”信頼”です。そして、新聞社の社員には高い能力と責任感が求められます。 

志の高い志望者が多く、文字を扱う業界だけに、内定を勝ち取るためには、徹底した志望動機の作り込みとES作成が必要となることは言うまでもありません。本記事でES作成のための情報や志望動機の考え方・作り方を把握し志望動機作りに活用してください。

新聞業界の特徴

ここでは新聞業界の課題、役割の観点から特徴をご紹介します。

新聞業界の課題

購読料・広告収入の減少

新聞業界の売上は2008年の約2兆1000億円から2018年の約1兆6000億円と、10年間で24%も減少しています。売上の主軸となっている購読料と広告収入の大幅な減少が要因です。

まず購読料を見て見ると、2008年の約1兆2300億円から2018年の約9500億円と約23%の減少、広告収入は2008年の約5600億円から2018年の約3300億円と約42%の減少となっています。

購読者の紙媒体・活字離れ以上に広告主の出稿先としての需要低下の勢いが大きいことがわかります。

■一般社団法人 日本新聞協会「新聞社の総売上高の推移」

デジタルシフト

上述した売上の減少でもわかるように、新聞業界はデジタルシフトの影響を最も大きく受けている業界の1つです。インターネット普及の波に乗り遅れたことが要因の1つで、現在でもWebメディアをもたない媒体も多くあります。

その中でもデジタル対応にいち早く対応できた例として日本経済新聞が挙げられます。有料会員は70万人を越えており、無料会員を含めると290万人を越え、紙媒体の購読者数を上回っています。また、海外の例を見るとNYタイムズは2020年のデジタルの売上が紙媒体を上回っています。

キュレーションサイトや動画サイトなど有象無象にメディアが誕生する中、デジタルシフトにうまく対応できた企業とできなかった企業の明暗は今後さらにハッキリしていくでしょう。

新聞業界の役割

新聞の重要な役割・魅力は”真実”と”編集”にあると言えます。世の中の事件、政治、経済に対して最新ニュースを深く多角的に伝えています。真実は1つですが、視点を変えると様々な見方ができる中、読者にわかりやすく編集して伝える役割があり、記事内容によっては世論を動かすほどの影響力があります。

内容によって批判されることが度々ありますが、それでも新聞への”信頼”はマスメディアの中でも最も高い支持を得ています。

■総務省「各種のメディアに対する信頼の状況」

◆数字で見る新聞業界の現状

参照元:業界動向サーチ/全136業界の業界ごとの合計、または平均を項目ごとにランキング。新聞業界6社が対象(2018年-2019年)

新聞業界の業務

新聞業界と聞いてまず思い浮かぶ職種は「記者」ではないでしょうか。情報メディアは”ネタ”が命であるため大切な役割ですが、「広告」や「販売」といった収入を生み出す職種についても理解が必要です。

記者

記者の仕事は政治・経済・社会・芸能・スポーツをはじめ様々な分野のニュースをわかりやすく伝える仕事です。政治や警察など権力がある領域には記者クラブが存在し、不正や独裁から国民を守る役割も担っています。

編集1つで世論が動くことがあるため社会責任が大きく、戦争のように扱う情報によっては危険と隣り合わせの職種でもあります。
記者の仕事については、「記者の志望動機の書き方・例文」記事で具体的に解説しているので、参考にしてください。

販売営業

新聞社にとって生命線のひとつが購読者数です。基本的には、新聞社は地域ごとに販売店と契約しており、直接営業するのは販売店になります。

既存の購読者に対する「継続営業」、予約してもらっているお客様からの契約獲得、新勧(新規)開拓それぞれに対し営業スタイルを替えアプローチしていきます。

現在の世の中の風潮として営業マンに門を開く家庭が減っていたり、共働き世帯が増え家に住人がいなかったり、訪問スタイルの販売営業の難易度は増しています。そんな中、いかに購読者を増やせるのか、販売店との連携、関係性強化こそが重要な仕事と言えます。

広告営業

新聞紙面、Webメデイァへの掲載広告枠を売る仕事です。媒体力が低下しているとはいえ出稿需要は多い状況ですが、日々結果と向き合わなければならない業種です。広告代理店と協業し、効果を測定・分析し、広告内容、掲載タイミング、掲載面の変更など提案し続けなければいけません。

広告にはディスプレイ広告(データ入稿)と記事広告(新聞社が制作)があり、記事広告の場合は編集者との連携も必要になります。

新聞業界の志望動機のポイント

志望動機を書く前にしておきたいことは、徹底的な業界研究です。なぜ新聞業界なのか、なぜその企業なのか、業界・企業ごとにどんな人物を求めているのかを比較しながらリサーチしておきましょう。

新聞業界を志望する理由

上述の通り新聞業界のマーケットは縮小しています。にもかかわらず志望するのであれば、新聞業界で働きたい明確な理由が必要です。「記事を書きたいから」、「世の中を変えたいから」といった抽象的なものではなく、自身の過去の経験に紐づけながら、新聞である理由が必要になります。

例えば、「所属している大学新聞サークルの活動の中で、大学と協業して認可サークル、学園祭が活性化させてきました。その経験の中で、新聞にはSNSにはない発信の信頼性があることを感じたから」など具体性を盛り込みましょう。

なぜその新聞社なのか

全国誌vs地方紙

テレビ局と同じように、新聞社も全国誌と地方紙では役割が異なります。わかりやすい違いは地域色です。全国紙は各地に支社がありますが、地域密着度、愛され方は地域の新聞には勝てません。

その証拠に、 朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、読売新聞の大手5誌のいずれかがシェア1位を獲得している都道府県は10/47しかありません。地域ごとに志望度する企業と競合比較が必要になります。 

媒体ごとの特性

全国紙、地方紙に限らず新聞社は独自性を保つため、方針が異なります。例えば、政治面では保守よりかリベラルよりか、保守の中でも集団的自衛権についてはどんな方針かなど、各社には特徴があるものです。

こう考えると100%自分の考えと合致する新聞社は少ないかもしれませんが、ある程度新聞社の方針は理解した上で選考を受けなければマッチングすることは難しいでしょう。

求められる人物像

情報収集力・好奇心

世代や性別地域に関係なく、常に世の中の動向をキャッチアップし、前向きに対峙できなければ良い記事を作ることはできません。特に大手に入社した際はジョブローテーションによって、政治担当→芸能担当→広告営業など求めていない分野の担当になることも少なくありません。

対人コミュニケーション

人と直接会って深い情報を入手することが多いため、コミュニケーション力は必須と言えます。中でも、情報を引き出す立場なので傾聴力や交渉力が重要になります。

志望動機の書き方

(本文)
情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。

■志望動機の構成例
(1)志望動機を一言で
(2)背景・動機
(3)その会社を選んだ理由
(4)入社後どの様に活躍したいか

 \就活の不安や悩みがあるなら/

 

志望動機の例文

(リード)
実際に選考を通過したESの志望動機の例文から、クオリティと書き方を学び、自身の書類に活かしてください。

読売新聞東京本社(記者)の志望動機の例文

志望動機や入社後に取り組みたいことなどについて、自由に書いてください。
記者として、世の中の様々な出来事において、「現場でしか得ることが出来ない生きた情報」を発信していきたい。そして、多くの人に何かを考える機会を届けられればと思う。

その想いは、ルワンダでの経験に基づく。今日、ルワンダは経済復興を遂げているが、「1994年に起きた大虐殺」という暗い過去がある。私は講義を通じて、”ルワンダ大虐殺に対する現地人の本心”に興味を持ち、現地調査を決行した。現地ではルワンダ人との信頼関係を築け、「虐殺に対する本心」を語ってもらえる事に成功した。

そして、その情報を、ゼミで発表した時「物事を様々な角度から見るきっかけになった」と友人に言ってもらえた。記者として、こうした生きた情報を発信していきたい。中でも、読売新聞社を志望する理由は、日本一読まれている新聞だから世の中に対する影響が強いためである。新聞という媒体を通じて、できるだけ多くの人が何か考えるきっかけを起こすような情報を発信していきたい。

→情報を引き出す能力があると感じさせる経験や、新聞記者を目指す理由が明確に含まれていて説得力がある内容。その企業である理由はもう少し具体的に記載することをオススメします。

日本経済新聞社(デジタル部門)の志望動機の例文

あなたが日経で挑戦したいこと、やってみたい仕事を具体的にお書きください。
私が貴社で挑戦したいことは、データ分析に関わり、データを活用することでパーソナライズされたメディアとしてのシステムを作り上げることです。メディアにおけるデジタル化の大きなメリットは、記事への接触フリークエンシーを容易に数値化できることだと考えます。

読者一人一人がどのような内容に興味を持っているのかを分析することが可能となり、潜在的に関心を抱いている記事を提供するメディアを作り上げることで、人々の生活に今まで以上の付加価値を与えることができると考えました。

また、私は研究において、実験で得られたデータを分析することで新しい法則を見出すことに日々取り組んでおり、そこでの経験が活かせると考えます。以上のような最先端のIT技術の活用によって、テクノロジー・メディアを作り上げる仕事に携わりたいです。

→デジタル版に強い日本経済新聞社の特性と自身のスキルを紐づけられています。内容自体はやや抽象的であるものの、冒頭で「データ分析」に関わるという結論が書かれているため具体は面接で聞きたいと思わせる内容になっています。

中日新聞(記者)の志望動機の例文

志望の動機(入社後に携わりたい具体的な仕事など)

私は「一人ひとりに寄り添う仕事」をしたい。貴社の媒体の強みとして、大きく「多様性」と「地域密着性」が挙げられると考えている。そしてこのような強みを持つ貴社のフィールドだからこそ、私は「人に関わる」テーマを伝えることに挑戦したい。具体的には地方部や生活部で活動し、様々な人々の視点に寄り添う記事を社会に発信していきたいと考えている。

私は比較的大きな枠組みで社会を捉えることよりも、生活者に視点をあて少数派の声も集めることの方が向いている。これは私の今までの経歴から来る発想である。私は田舎の兼業農家の家庭に生まれ、高校まで地方の公立学校に通った。そして上京し、寮生活やアルバイトを通して留学生や様々な年代の人と交流するようになった。この中で私は様々な境遇の人々と深く付き合うことを通して得た「気付く力」が強みであると考えている。

田舎の害獣問題、高卒労働者の悪環境、地方の医療格差など、自分の体験を通して気付いた社会課題が数多くある。私はこれらの気付きを踏まえた上で、強みを武器にさらに多くの人に寄り添いたい。そして私のこれらの視点は、貴社に必ず貢献できると考えている。

→熱意と経験の具体性が伝わる内容。地域新聞を志望する理由はあっても中日新聞である理由がないため、中日新聞の特徴をより明確に入れられるとよりレベルの高い志望動機になります。

まとめ

新聞業界はインターネットの普及によって伸び悩んでいる業界です。にもかかわらず人気のある業界でもあります。 熱意はもちろんですが、デジタルへのリテラシーや記者の素養を感じさせる内容にしなければES選考を通過することはできません。新聞社ごとの特徴を比較しながら研究し、質の高い志望動機を制作しましょう。 

就活の不安・悩みはプロに相談

ここまでは、志望動機を書くために必要な情報をお伝えしてきました。

それでも、「自分の就活はどうすればいいの?」と不安な方も多いのはではないでしょうか。

そんな時は、ひとりで抱え込まず、客観的な視点からフィードバックをもらうべきです。就職エージェントneoでは、企業人事の要望を把握したプロのアドバイザーが年間2万件以上の就活生の悩みにお応えしています。

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