農業は、天候に大きな影響を受ける職業です。それにより、想定した通りに作業が進まないこともあるでしょう。
また、体力を使って働く場面も多く、農業機器の扱いに危険が伴うこともあります。
しかし、自然の中で働くことでしか味わえない楽しさがあり、日々、幸せを感じながら健康的に働くことができるでしょう。
また、農作業の負担を軽減できるロボットの実用化が広がってきており、これまでの農業のイメージも大きく変わりつつあります。
「食」を根本から支える農業は、未来に引き継いでいかなければならない職業の一つとして、社会的にも注目されています。

農業の3つのトピックス
ここでは農業を取り巻く環境がどのように変わりつつあるのかを紹介します。
情報通信技術(ICT)で農業が変わる
ICTは、作物の品種、土や天気の状態、使った肥料、どんな作業をしたか、などの情報を保存して生育を管理し、よりよい品質の農作物をより多く収穫できることを目指すシステムです。
過去の情報を参考に管理をしていくことで、害虫や災害時の対策が取りやすく、発育の予測が可能になることが魅力です。
また、ICTに行政や研究期間で管理しているデータを連携させる「農業データ連携基盤 WAGRI(ワグリ)」が2019年4月に本格稼働を始めました。
これにより、様々な角度からのデータを用いた農作業管理で、より一層、生産物の品質を高められることが期待されています。
さらに2022年までには、WAGRIに加工や流通、消費の情報を連携させることによって作り上げる、スマートフードチェーンシステムが作られる予定です。
スマート農業の導入で業務の負担を軽減
スマート農業とは、ICTやAI、IoTなどの技術を使って、業務の負担の軽減を図ったり、生産物の品質を上げることに取り組む新しい農業のあり方です。
長い年月をかけて培われてきた先人の知恵がデータ化されることは、新しく農業に参入する人にとっても大きな力になります。
また、農業用ドローンや自動走行トラクター、収穫用ロボットなど、ロボットを使って熟練者同等の機械の操作を可能にしたり、労力の負担を大幅に減らしたりする取り組みに大きな期待が寄せられています。
さらに大きな意義としては、ロボット技術を使うことで、人手不足の解消や耕作放棄地の開拓なども見込まれています。
6次産業で農業の魅力を再発見
6次産業とは、1次産業である生産者が、2次産業の流通や3次産業の販売も行うことで、多角経営の可能性を引き出そうとするものです。
1次、2次、3次をかけ合わせて6次産業という考え方がされています。
農家で生産した食材を使った料理が食べられる農家レストランや農家に宿泊して農作業を体験したり、生産物で作った料理を食べたりする農家民宿、生産物を加工して販売する取り組みなどが代表的なものです。
農業であると便利な資格
ここでは、農業を志望する人が持っていると便利な資格を紹介します。実際に業務の中で使用するものも多いので、参考にしてみてください。
普通自動車運転免許
農業の仕事では、農作物や資材の運搬など、実務で運転が必要になるので、普通自動車免許は必須と言えるでしょう。
軽トラックではマニュアルの車が多いので、マニュアル免許があると応用がききます。
大型特殊自動車運転免許
大型のトラクターやコンバインに乗る場合は、大型特殊自動車運転免許が必要です。
広い農地を持つ土地での勤務では、大型のトラクターやコンバインを使うことがありますので、こちらもあると便利でしょう。
公道で運転する場合は必須となります。
けん引免許
自走しない車両をけん引して公道で走る場合には、けん引免許が必要です。とくに車両の総重量が750kgをオーバーするものをけん引する場合は、必須です。
トレーラーなど、750㎏をオーバーすることも多いので、とっておくと良いでしょう。
日本農業技術検定
農業分野においての知識や技術を有していることの目安に、日本農業技術検定があります。
農業法人や農業に関する企業への就職を希望している人は、この資格がアピールになりますので、ぜひ検討してみましょう。
農業の仕事内容
農業の仕事内容には大きく3つあります。ここでは、その一つひとつを紹介します。
耕種農業
1つ目は、耕種農業です。耕種農業には、米を作る稲作のほか、野菜や果物、きのこ類、穀物などの食べ物、花などの植物の栽培、生茶などの工芸農作物や肥料用作物の栽培も含まれてきます。
畜産農業
畜産農業は、家畜や家禽を飼育、肥育、ふ卵する農業です。
牛、馬、鶏、いのしし、鴨、めん羊などのほか、はちみつをとる養蜂や養蚕、アパレルやバッグなどに使われる毛皮獣の飼育、実験用の動物の飼育もこの分野の農業に分類されます。
アグリビジネス
アグリビジネスとは、農業に関するビジネス全般のことです。
生産者が心を込めて生産したものが、それを求める消費者に届き、さらに販路が広まるように販売や流通などをメインに開拓されています。
アグリビジネスは6次産業として生産者によって行われるものもありますが、地域の活性化や農業希望者の増加などの問題解決にもつながっており、注目が高まっています。
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農業の志望動機の書き方とポイント
ここでは、農業を志望する人の志望動機の書き方と、そのポイントをお伝えします。実際に取り組むときに参考にしてみてください。

なぜその職種か
まず、なぜ農業を志望するのかを伝えましょう。
例えば、「もともと自然が好きでしたが、農業体験で農家の人の話を聞く中で、安全に食べられるお米を未来まで残したいという思いを持つようになりました」という具合です。
なぜ、そう思うようになったのか具体的なエピソードを書くと良いでしょう。
農業でアピールすべき強み
自然が好きだということや、田舎に憧れて農業を志望する人はいますが、その思いだけで勤まるほど農業は甘いものではありません。
「天候に左右されて思うように育たない農作物を根気強く世話する忍耐力がある」「小さな変化に気配りしながらまめに作業を行える」などは、アピールすべき強みになるでしょう。
農業には大変な面があることを理解した上で、それでも農業が好きという、強い思いが必要です。
なぜその企業か
様々な働き方がある農業の仕事のなかでも、なぜその企業を志望するのかを伝えましょう。
例えば、アグリビジネスに力を入れている企業の場合「農業において、新しいビジネスの可能性を模索し続け、生産者も消費者も幸せになれる仕組みを各地で展開しておられる御社の事業に強く共感いたしました」というふうに、その企業でなければならない理由を分かりやすく書くと良いでしょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:
・志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~
・志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~
農業の志望動機のNG例
ここでは、農業の志望動機を書く際のNG例を紹介します。良くない点を見極めて、実際に志望動機の作成に取り組むときの参考にしてみてください。
私は自然が好きなので、オフィスで働くのではなく、外に出て農作業をしている方が向いていると思います。また、御社では牧場の経営をしておられます。動物はかわいいので、きっと毎日楽しく仕事ができると思いました。
→自然が好きという思いは、基本的に農業には必要だと思います。
しかし、自然や動物に触れ合えるという表面的な印象で農業を志望しても、体力仕事やこまめな世話の大変さに参ってしまうことが、伝わってしまうかもしれません。
農業の大変さを理解した上で、どのような志望動機を持つのか、そして、その企業に入ってどんな働き方をしたいのかを伝えましょう。
農業の志望動機の例文
では、良い方の志望動機を例文を紹介します。こちらも、良い点をぜひ取り入れてみてください。

そのとき、「日々懸命に農作業に従事しておられる農家の人たちの労働を少しでもラクにすることはできないか」と考え、農業用のロボットを作る事業も展開されている御社で働きたいと思うようになりました。
大学時代に学んだ理系の知識を活かすとともに、業務に必要となる知識を積極的に吸収して、農家のみなさんが、安全に使える農業ロボットの開発と普及に努めたいと思います。
→農業に関する仕事のなかでも、なぜその企業を志したのかのいうことが、よくわかる志望動機です。
また、これまで蓄えてきた強みを感じるとともに、今後の働きぶりにも期待ができそうな意志を感じます。
このように、確かな動機に基づく志望動機は、採用担当者の心に訴えるものがあるでしょう。
レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
関連記事:志望動機のおすすめ例文10選!
まとめ
農業を取り巻く環境はITの台頭によって、大きく変わりつつあります。また、6次産業によって改めてその価値が見直されている分野でもあります。
自然が好きで、「動植物に触れながら生きていきたい」「人々の命の営みの土台を支えたい」という思いを持っている人にとっては、日々やりがいを感じる職業でしょう。
農業に従事する人材を募集している企業には、様々なところがあるので、必ず企業研究をしてから志望動機に取り組むようにしましょう。
志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
関連記事:志望動機の書き方・例文
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