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税理士事務所の志望動機|評価される書き方とは?例文付き

✔ 本記事のまとめ
●税理士とは税務に関する専門家であり、主に「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」を行っている。

●税理士事務所の志望動機では「数字に触れることが好きで、さらにそこから顧客の会社がどうすればもっと利益を上げられるのかを考えることが好きだから」といった税理士事務所でなければならない理由をアピールする。

●税理士事務所で求められる人物像は「数字に強い」「集中力がある」「忍耐力がある」「コミュニケーション能力がある」「文章力がある」を満たす人。

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目次

税理士事務所は、税務に関する業務を請け負う事務所のことで、顧客の税務代行や税金についてのアドバイスなどを行っています。

税理士事務所での業務は難易度が高く、少しのミスが取り返しのつかない事例(依頼主が大損したなど)に繋がることもあるのでプレッシャーがかかりやすい仕事です。

そんな税理士事務所で働く税理士は国の納税制度を支える重要な職種と言えるでしょう。

しかしもしも税理士の存在がこの世から無くなってしまったとしたら、税務処理の仕方がわからない人々は混乱し、国が立ち行かなくなってしまうでしょう。

つまり税理士は世の中に無くてはならない存在であり、難しい税務処理を代行し、税についてのアドバイスすることで人々に感謝される非常にやりがいのある仕事なのです。

本記事ではそんな税理士事務所の仕事内容や混同されがちな公認会計士との違い、税理士事務所で評価される志望動機の書き方について紹介します。

例文も掲載していますので、志望動機のイメージが掴めていないという就活生は参考にしてみてください。

税理士とは?

税理士とは

税理士とは、国が認めた税務に関する専門家です。納税者の収入や経費等をもとに、納めるべき税額を計算したり、申告・手続きを行ったりしています。

税理士の業務や職責は、税理士法という税理士の制度を定める法律の中で以下のように定められています。

  税理士の職責  第一条 税理士は、中正な立場において、納税義務者の信頼にこたえ、租税に関する法令に規定された納税義務を適正に実現し、納税に関する道義を高めるように努力しなければならない。

  税理士の業務  第二条 税理士は、他人の求に応じ、所得税、法人税、相続税、富裕税、附加価値税、市町村民税、固定資産税、事業税、特別所得税又は政令で定めるその他の租税(以下「租税」という。)に関し左に掲げる事務を行うことを業とする。(以下この業務を「税理士業務」という。)

 一 申告、申請、再調査若しくは審査の請求又は異議の申立、過誤納税金の還付の請求その他の事項(訴訟を除く。)につき代理すること。(以下この事務を「税務代理」という。)

 二 申告書、申請書、請求書その他税務官公署(税関官署を除く。以下同じ。)に提出する書類を作成すること。(以下この事務を「税務書類の作成」という。)

 三 第一号に規定する事項につき相談に応ずること。(以下この事務を「税務相談」という。)

税理士の働き口については、税理士事務所と税理士法人の2つがあります。

両者の違いとしては、税理士事務所は個人事業主が1人で運営しているのに対して、税理士法人は2人以上の税理士が所属して運営している点が挙げられます。

引用元:税理士法/衆議院

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税理士事務所の仕事内容

税理士事務所の仕事内容

ここでは上記で記載した「税務代理」「税務書類の作成」「税務相談」のほか、税理士事務所で行っている仕事内容について紹介します。

税務代理

独占業務の一つである税務代理は、顧客から「税務代理権限証書」という公的書類を受け取り、顧客に代わって法人税や所得税などの申告を行う業務です。

また、税務調査があるときには立ち会うこともあります。万が一税務署の行いに不服があれば、異議申し立てを行い、顧客の権利や利益を守ることも、税理士の仕事の一つです。

税務書類の作成

確定申告書や相続税申告書など、税務署に提出する書類を顧客に代わって作成します。

この業務も独占業務となるので、例えばパソコンの操作が苦手な人が親族や友人などにパソコンのフリーの会計ソフトの入力の代行依頼をしても、独占業務違反となるので注意が必要です。

税務相談

税務相談は、顧客に対して税金の計算方法や、税務に関する手続きなどのアドバイスを行う業務です。

この税務相談も独占業務なので、もし無償であっても税理士の資格がない人が、税に関するアドバイスを行うと法律違反となってしまいます。

記帳作業代行

中小企業のサポート業務も税理士の仕事です。

先に述べたように、税金関係の手続き代行や、税に関する相談にのることが主な仕事ですが、会計サポートの一環として、企業の経理担当者の代わりに、経理の記帳作業を行うこともあります。

ただし、この業務は税理士でなくてもできることなので、企業コンサルタントが手掛けることも可能です。

銀行との交渉

税理士は税金やお金のプロフェッショナルであるため、融資に関する銀行との交渉や書類作成の代理を中小企業から任されることもあります。

上記のような代理業務以外にも、書類作成の注意点や交渉に関するアドバイス、クライアント企業に合った金融機関の紹介等もおこなっています。

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税理士と公認会計士の違いは?

税理士と公認会計士の違い

税理士と混同されがちな職業として公認会計士という仕事があります。ですが、この2つの職業には明確な違いが存在します。

では、税理士と公認会計士は具体的にどのような点が異なるのでしょうか。以下で違いについて紹介していきます。

まず税理士の仕事内容は先程もお伝えしたように、税務代理・税務書類の作成・税務相談と税務に関する業務を行っています。

それに対し公認会計士の主な仕事は監査業務です。具体的には「財務諸表監査」「内部統制監査」「経営コンサルティング」等を担当しています。

つまり簡単にまとめると、税理士は税金に関する業務を請け負う仕事で、公認会計士は企業が法律や社内規定を守っているかを検査する仕事ということです。

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税理士事務所で働くために必要な資格

税理士事務所で働くために必要な資格

税理士になるためには、税理士試験に合格し、税理士の資格を取得しなければなりません。

税理士試験

税理士試験の受験資格は以下の通りです。

・大学または短大の卒業者で、法律学または経済学を1科目以上履修した者

・大学3年次以上で、法律学または経済学を1科目以上含む62単位以上を取得した者

・一定の専修学校の専門課程を修了した者で、法律学または経済学を1科目以上履修した者

・日商簿記検定1級合格者

・全経簿記検定上級合格者(1983年度以降の合格者に限る)

この条件を満たしていないと、そもそも税理士試験を受けることができないため注意しましょう。

試験内容は筆記試験で、会計学に属する科目や税法に属する科目が出題されます。

このうち会計学に属する2科目(簿記論および財務諸表論)は必修です。

そして、税法に属する科目(所得税法、法人税法、相続税法、消費税法または酒税法、国税徴収法、住民税または事業税、固定資産税)のうち3科目(ただし、所得税法、法人税法のうち1科目は必修)の受験が必要となっています。

つまり、会計学に属する科目と合わせると5科目を受験する必要があるということになります。

ただし、この5科目は一度に受験しなければならないわけではなく、1科目ずつの受験も可能です。

そして合格した科目については生涯有効となるため、自分のペースに合わせた受験が可能となります。

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志望動機の基本的な書き方

志望動機_雑貨屋_書き方

情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。

シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。

文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。

■志望動機の構成例
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
【志望動機の書き方】選考通過率をUPさせる方法とは?
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税理士事務所の志望動機の書き方とポイント

税理士事務所の志望動機の書き方とポイント

志望動機を書く際は「なぜ税理士事務所で働きたいと考えているのか」「なぜ数ある税理士事務所の中からその事務所を選んだのか」を明確にした上で、ロジカルにアピールすることが大切です。

なぜ税理士事務所なのか?

まずは多くの企業がある中で、なぜ税理士事務所で働くことに興味を持ったのかを明確に説明する必要があります。

「数字に触れることが好きで、さらにそこから顧客の会社がどうすればもっと利益を上げられるのかを考えることが好きだから」「税理士として、難しい税金関係で悩む人を助け、企業なら経営が良くなるようサポートしたい」のような税理士事務所ならではの理由を述べるようにしましょう。

その際、税理士事務所の仕事内容や特徴と絡めて書くことができれば、説得力のある志望動機になるため、志望動機を書く際は事前に税理士事務所の仕事内容や特徴について調べてみてください。

なぜその税理士事務所なのか?

次に多くの税理士事務所がある中で、なぜその税理士事務所なのかを説明します。

地域の税理事務所は、その土地の人々と信頼関係が厚く、土地に根付いた中小企業のサポートが得意です。

また税理事務だけではなく、経営コンサルタントに力を入れている事務所もあります。

このように税理士事務所によって特徴が異なるため、それぞれの特徴を把握するためにも企業研究は必ず行いましょう。

税理士事務所で求められる人物像

税理士事務所で働く上で最も大切なことは数字に強いということです。

計算が得意であったり、数字に触れていても苦痛でなかったりなど、数字に強い人でなければ税理士は務まりません。

また細かく複雑な計算が多いので、集中力や忍耐力も必要です。

さらに、顧客の税金に関する相談にのることも仕事なので、コミュニケーション能力は必須です。

難しい税金の話を相手にわかりやすく噛み砕いて説明しなければならない場面も多いので、文章力も必要であると言えるでしょう。

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税理士事務所の志望動機例文

税理士事務所の志望動機例文

以下で税理士事務所の志望動機例文を紹介します。併せて志望動機を書く際のポイントも記載してますので、志望動機を作成する際は参考にしてみてください。

私が税理士を志したのは、幼い頃から計算が得意であったからです。

単に数字の計算だけではなく、何をどうしたら無駄を省けるのかということを考えることも好きでした。

ある日弟と母親の誕生日プレゼントを買う際に、2人の手持ちのお金を計算し、当初ハンカチのみだったのに花を追加で買うことができ、とても喜ばれたのを覚えています。

この思い出から、計算で人の役に立てることを知り、もっと多くの人の役に立ちたいという想いから税理士を志しました。

貴事務所を志望した理由は、貴事務所は経営コンサルタント部門にも力を入れられており、税務事務以外の助言も含めて企業をサポートする部分に、自身の人の役に立ちたい思いを存分に活かせられると魅力を感じました。

入社したあかつきには、顧客との信頼関係を大切にし、顧客と共に成長して貴事務所に貢献したいと考えております。

⇒計算が得意という以外に、人の役に立ちたいというもうひとつの理由を挙げることで、税理士を目指した理由が明確になっています。

その事務所を志望した理由も、事務所の特徴と自身の信念をリンクさせることで説得力のある志望動機になっています。

さらに、入社後のビジョンも詳しく述べることで、好印象を与えられています。

志望動機のおすすめ例文10選!
志望動機を書くことに自信がない方は、お手本となる例文を分析してください。志望動機のポイント、自信の過去の経験との一貫性、そして文章構成に至るまで。内容を自身で考えられれば、文章力は選考を通過したESのマネをすることで補いましょう。

税理士の志望動機NG例文

税理士事務所の志望動機NG例文

税理士の志望動機のNG例を紹介します。どの部分がNGかも解説するので、チェックしてみてください。

私が税理士を志したのは、小さい頃から計算が得意であったからです。

また私は人と積極的に話すタイプではないので、税金の計算が主な仕事である税理士は私に合った職業だと感じました。

貴事務所を志望した理由は、顧客が多く、自分の力を存分に発揮して活躍できると感じたからです。

また研修制度が充実しているところにも魅力を感じました。

入社したあかつきには、早く一人前の税理士として活躍できるよう、精進してまいります。

⇒税理士は顧客の税金についての相談にのったり、企業の会計サポートとして銀行と融資の交渉をしたりすることもあるので、税理士を志した理由の「人と積極的に話すタイプではない」というのはむしろマイナスポイントとなります。

また、その事務所を志望した理由に顧客が多いということを挙げていますが、それだけでは不十分です。

その他にももっと特徴や強みはあるので、企業研究をもっとしっかりするべきです。

また、入社後についても、ただ「頑張る」というだけではなく、具体的にどのように頑張るのかまで述べると説得力が増します。

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まとめ

本記事では税理士の特徴や税理士事務所で評価される志望動機の書き方等について紹介してきました。

税理士は税金の計算以外にも税金に関する相談にのったり、企業に代わって銀行と交渉をしたりと様々な業務を行っているとお伝えしてきました。

日本の納税制度を支える税理士はなくてはならない仕事の1つです。

そんな税理士事務所で働きたいと思っている就活生は、なぜ税理士事務所で働きたいのか、なぜその税理士事務所が良いのか、明確に伝えられるよう志望動機を深掘りしておくようにしましょう。

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