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海運業界の志望動機の例文・書き方~商船三井や川崎汽船の内定者ESを公開~

海運業界は、業界規模は大きいですが、業界全体の労働者が5000人弱とも言われ、必然的に採用人数は限られてくるため内定を勝ち取るは難しいです。

そのため、志望動機の質を上げなければ内定を勝ち取ることはできません。海運業界のデータや特徴を今一度把握し、例文を参考に書き方のコツを掴みましょう。

目次

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海運業界の特徴

ここでは、海運業界の動向や仕事内容について話していきます。

海運業界の動向

新型コロナウイルスの影響を大きく受けた海運業界ですが、2021‐2022年には輸送需要が高まったこともあり、不況から一転、増収という結果になりました。

しかし今だ海運業界の事業環境は不安定と言えます。

理由としては、ロシアによるウクライナ進行、新型コロナウイルスによる中国でのロックダウンなど、世界情勢の影響を受けやすいためです。

また、コンテナ船市場のシェア争いが世界的に激化したこともあり、日本郵船、商船三井、川崎汽船の3社が共同出資し、コンテナ船事業「OCEN NETWORK EXPRESS社(ONE)」を設立しました。

その背景としては、バラ積み船および、コンテナ船の運賃低下にともなう収益の悪化や、欧州および中国の大手海運会社のM&Aが相次いだことで、コンテナ船市場のシェア争いが激しくなったことが挙げられます。

海運業界の業種

❏内航海運

国内の海上輸送を行います。国内の港と港をつなぎ、石油などの産業基礎資材、食料品や日用品などの貨物を輸送します。

内航海運の輸送シェアはトラックに次いで2番目に多く、全体の4割を占めています。

❏外航海運

日本と海外との間で船で物や人を輸送しています。日本は石油などの資源エネルギー、小麦などの食料を海外からの輸入に依存しています。

また、日本は自動車などの工業製品を生産し。海外に輸出することで発展しています。

外航海運は、こうした海外貿易のの99%を担っているため、日本にとって欠かせない存在であると言えます。

海運業界の主要職種

❏陸上職(事務系)

陸上職の事務系は航路運営、運航管理、港湾管理などが主な業務としてあります。

航路運営とは、船の航路の選定と確認を行う業務です。運航管理とは、貨物を安全に円滑に運ぶとともに船と乗組員の安全を守る業務です。

港湾管理とは、港湾区域および港湾施設の維持管理や船の着岸地点の調整業務などを行う業務です。

❏陸上職(技術系)

陸上職の技術系は造船計画、船舶試設計、工務監督、船舶保守、管理・新技術の開発などが主な業務です。

造船計画、船舶試設計では新たに生産される船舶の生産計画とその設計を行われます。

工務監督とは、船舶の工務関係の指導を行う業務です。

船舶保守とは、船舶が安全かつ定時に航行するために船内機器の状態把握や船舶本体の確認を行う業務です。

❏陸上職(営業)

陸上職の営業では主に、荷主を訪ね、営業を行い、より多くの貨物を集めるのが主な業務です。

また、荷主に対して最適な輸送プランの提案やサポートも行います。

❏海上職(航海士、機関士)

海上職には2種類の職種があります。1つ目は、航海士です。航海士とは主に船の甲板で操縦や指揮をとる仕事です。

航海士になるには、国家資格である海技士の免許を取得する必要があります。

2つ目は機関士です。機関士とは主に船舶の機械を整備する仕事です。

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海運業界で評価される志望動機を作る3つのステップ

海運業界に入社するには、徹底的な業界研究、企業分析、そして自己分析が不可欠です。

ここでは海運業界の志望動機を書く際に意識してほしいポイントを3つ紹介します。

これから志望動機を作成するという人は、以下のポイントを参考に作成してみてください。

(1)志望動機に必要な要素を把握する

志望動機を作成する際は「なぜ海運業界か」「なぜその企業なのか」をしっかりと深掘りしましょう。

“なぜ海運業界なのか”については、数ある業界の中でもなぜ海運業界を選んだのかについてしっかりとした理由を準備しておく必要があります。

「社会、貿易、国際経済を支えたい」といった海運業界ならではの理由を入れると良いでしょう。

そして“なぜその企業なのか”については、志望企業の強みや事業形態などの特徴を調べて、競合他社と差別化しながら伝えることが大切です。

例えば、日本郵船グループでは、部品調達や製品配送といった物流サービスを最適化するだけでなく、在庫管理も含めた部材・部品生産から、消費者への配送までを総合的に管理しています。

このように企業ごとの特徴や強みを把握した上で、志望動機を作成してください。

(2)海運業界の求める人物像を把握する

海運業界は大勢の人の協力によって成り立っています。社内の各部署、外部の業者などとの連携や調整をとり、周囲の動きを把握しチームプレイが上手く行える人が向いていると言えるでしょう。

海運業界は、社内の各部署、外部の業者など、大勢の人と協力して仕事をしていかなければなりません。そのため、協調性があり、異なる価値観や考え方を持った人とでも協力できるという素養が必要です。

また、プロジェクトを立ちあげ、チームで進めていく技術職、船上で共同生活をおくることになる海上職などにおいては、同じ顔触れのメンバーたちと長い間一緒に働くことになるため、長期間に渡って良好な関係を築く力も求められます。

最後に海運業界の多くは世界各地に拠点があり、海外勤務を担当することも珍しくありません。特に外航海運を主におこなっている海運業者の場合、国外の取引先との交渉は主に英語で行われます。

そのため日常会話レベルの英会話能力は不可欠であり、キャリアアップをするためには専門用語を自由に使えるレベルまで、英語の能力を高める必要があります。

(3)志望動機のフレームワークを知る

情報収集や自己分析を基に、伝えることが決まれば、あとは書くだけです。必ずしもオリジナルの構成にする必要はありません。

シンプルでわかりやすい文章構成が、相手を意識した書き方であり、読んでもらうコツです。

文章力に課題がある人は第三者にチェックしてもらうことで、「て・に・を・は」、接続語、「です・ます」調など細部まで整えましょう。

■志望動機の構成例
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか

志望動機の考え方、書き方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。

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海運業界の志望動機例文

実際に選考を通過したESの志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。

商船三井 内定者の志望動機

貴社で活かせる「私らしさ」は、常に上を目指し「主体的に」物事に取り組むということだ。

高校時代、「私らしさ」を発揮し、結果を残した大きな経験が2つある。 サッカーと大学受験における経験だ。 サッカーでは、レギュラー選手として母校史上初の「全国大会ベスト8」貢献した。

受験においては、部活動により勉強時間が圧倒的に足りない中、日ごろの積み重ねをベースに「効率性と質」を高め、成績を向上させた。 「東大合格」を本気で目指していたが、結果的に叶わなかった。しかし常に上を目指し本気で取り組んだその「過程」が何よりも楽しく、自身は大きく成長できた。

私は、世界を舞台に働きたい。そして、世界中にモノを届け、想いを届けたい。地球儀で見ると日本のほぼ真裏にあるブラジルからコーヒー豆が届けられるというのは、「人の喜びに貢献したい」という気持ちの結晶であり、貴社が担う役割の「責任の重さ」が私自身を強く刺激している。

そして、世界を牽引する総合海運企業だからこそ、「私らしさ」を出すことでどのポジションであろうと世界に貢献できると信じている。少人数のチームを組むことで個々人の行動力が求められる。

そしてバトンを受け渡し、会社全体が一つのチームとして「新しいことに挑戦し、成し遂げる」貴社が培ってきた伝統があるからこそ、高い意識を持ち、主体的に取り組む「私らしさ」が最大限活かせると考えている。

→業界を志望する理由、商船三井を志望する理由が明確に書かれています。

さらに強調したいキーワードにカギ括弧をつけているのは企業側の人事の方にとってもわかりやすいと思います。海運業界を志望する就活生はぜひ参考にしていただきたい志望動機です。

商船三井 内定者の志望動機

【1】外航海運企業を志望した動機を述べてください。
【2】海上社員を志望した動機を述べてください。
【3】海上社員として活躍していくために、ご自身のどのような強みが活かせると思いますか。(海上職 自社養成コース)

【1】港町で育った私は、大海原を舞台に世界の物流を支え、グローバルに活躍したいと考え、外航海運企業を志望する。グローバル社会である現代では、海運業の世界経済に対する責任は非常に大きく、やりがいを感じた。

【2】海上社員を志望する理由は、7つの海を股にかけ、現場で働けることに魅力を感じたからだ。スキューバダイビングが趣味で、今夏に2級小型船舶操縦免許を取得予定と、海が大好きで、海を現場に働きたいと予てから考えていた。 また、チームワークが求められることにも魅力を感じている。私は部活やサークルなどで、チームで切磋琢磨しながら全力で取り組んだ結果、成功を収めた際に人生で一番の喜びを感じる。狭い船内の中で、様々な国籍と価値観を持った人々と一丸となって、困難な状況も乗り越えていきたいと考えている。

【3】海上社員には、周囲とより良い信頼関係を築き、協調して最大限力を発揮することが求められると考える。そうした際に、強みである協調性や、異なる価値観・考え方に対する需要力を活かせると考えている。こうした強みは、全力で取り組んだ小中高の部活での経験や、留学生寮のレジデントアシスタントとして、異なる価値観を持つ人々との共同生活によって培われたものである。

→非常にわかりやすい志望動機になっています。みなさんもこの設問の流れで志望動機を書くと良いでしょう。

川崎汽船 内定者の志望動機

私は大学で培った船舶海洋工学の知識を活かし、多くの人々のためになる仕事がしたい思っております。

海運業は造船業とは異なり、船を建造することがゴールではなく、船を使って社会を支える責任の大きい仕事であるところに魅力を感じています。

その中でも貴社は環境問題や海外展開への取り組みが強く、地球規模で人々の生活を支えることができると思ったため、志望しています。

→シンプルで非常にわかりやすい志望動機になっています。最初にやりたいことを述べた後、造船業ではなくなぜ海運業を志望するのかについて言及されています。

そして最後には海外展開への取り組みが強いという川崎汽船を志望した理由が書かれています。商船三井の志望動機と同様にこちらの志望動機もぜひ参考にしてみてください。

もっと多くの例文が見たい方は以下記事をご覧ください。

まとめ

本記事では海運業界の動向から仕事内容、求める人物像、志望動機の書き方について紹介してきました。

海運業界は例年どの企業も20名程度しか入社できないと言われているため、内定を獲得するには難易度の高い選考を通過しなければなりません。

そのためにはまず、志望動機の精度を上げ、他の就活生と差別化を図る必要があります。

志望動機を作成する際は、本記事で紹介した3ステップの流れに沿って、作成してみてください。

「就活に出遅れた」「志望動機の書き方が知りたい」「とにかく内定がほしい」という就活生は就職エージェントneoを利用してみてください。

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