
スーパー店員の志望動機の書き方と例文〜選考通過ESを公開〜
スーパーの仕事と聞いて、食品を売るだけの単調な仕事というイメージがあるのではないでしょうか。
食品とひと言でいっても、肉や魚、野菜などの素材から調理した後のお惣菜まであり、その品数や種類は非常に多岐にわたります。
季節によってラインナップが変わっていく野菜や果物、そして国内外から持ち込まれる肉や魚について、またこれらの素材を活かした調理方法など、自分の意欲次第でたくさんの学びを得られます。
このように、スーパーは、学び尽くすということがないほど、多くの役立つ知識を得られる職場であり、 人の食、ひいては命を支えているという実感を日々感じることのできる仕事です。
スーパーの最新情報
スーパーの在庫管理は、従来人の仕事でしたが、現在はAIによって在庫を管理し、さらには需要まで予測することができるようになっています。
セブン&アイ・ホールディングは、コンビニやスーパーでの在庫管理の精度を上げるべく、AIでの在庫管理を進めています。
スーパーの需要は、立地や天気、地域の人々の属性や収入など、さまざまな要素が影響します。
人間がこれらを分析するには、豊富な経験が必要でしょう。しかしAIであれば、膨大なデータの解析も瞬時に行なうことが可能であり、現代はクリックひとつで需要を予想することができます。
また、日本はこれまで経験したことのない高齢化社会を迎えています。今後は、このような高齢者の顧客獲得のために、無料配送などのサービスは欠かせないものになってくるでしょう。
配達サービスが前提である、アマゾンや楽天などのオンラインストアとの競争も一層激しくなってくることが予想されます。
スーパー店員として得られるスキル
ここでは、スーパーで働くことで得られるスキルを紹介します。
接客スキル
スーパーでは、毎日多くの人と接するため、自然と接客スキルが身につきます。特にレジ打ちは、最もお客様と触れ合う業務であるためそのお店の顔といえるでしょう。
お客様のさまざまな要望に、冷静かつ的確に応える経験を日々積むことで、一段階上の高い接客スキルを得ることができます。
商品の在庫管理
スーパーで扱う品数は非常に多く、在庫管理は重要な業務の1つです。それぞれの商品の消費期限に気を配りながら、ロスの少ない在庫管理をすることで売上アップに繋がるでしょう。
日々の在庫管理を慎重に行なうことによって、自然とスキルが身につきます。
マネジメント能力
仕事を早く覚えることで、責任ある仕事を任せてもらえる機会は多いことでしょう。そのうちの1つであるスタッフのマネジメントは、スタッフのやる気を引き出すために非常に重要です。
新人からベテランまで、それぞれの能力を最大限に引き出せるような人材配置やシフト管理を日頃から考えることによって、マネジメント能力が高まります。
企画能力
多くのお客様に何度も足を運んでもらえるように、さまざまな企画を立てて宣伝することは、売上に関わるとても大切な業務です。
ネットやニュースからブームやトレンド情報をいち早くキャッチして、お客様が行ってみようと思うような企画を日毎から考えることにより企画能力が身につきます。
スーパーの仕事内容
スーパーの仕事は、レジ打ちなどのフロント業務が多いのですが、実際は、バック業務も多岐にわたります。ここでは、スーパーにはどのような仕事があるのか、詳しく説明していきます。
接客・販売
スーパーでの代表的な仕事は、レジ打ちや販売でしょう。お金を扱う業務であるため細心の注意が必要です。また、お客様からさまざな質問をされるので、日頃から商品について深く学んでおく必要があります。
お客様に一番長く接する仕事であり、そのスーパーの良し悪しに多大な影響を与える大切なポジションです。
商品陳列
商品の品出しや陳列も重要な業務のひとつです。お客様が見やすいように、商品を整然と陳列することはもちろんですが、どこにどの商品があるのかをすぐに確認できるような案内表示も必要です。
在庫管理
商品が欠品することがないように、また賞味期限の切れた商品がないように、きちんと在庫管理することが大切です。来店するお客様の数やまた売上に影響する天気予報などを参考に、慎重に在庫管理をします。
発注業務
どんな商品を仕入れるかを決める仕事です。大手企業であれば、専門のバイヤーがいて世界中から商品を仕入れています。どのような商品を仕入れ、どのように売り出すのか、売上に大きな影響のある仕事です。
給料や売上計算などの経理業務
給料計算や売上計算などの経理業務も重要な仕事の1つです。日頃のスタッフの頑張りを数字で示すことにより、スタッフのモチベーションアップに繋がります。経理業務には正確さが求められるので、間違いのないように丁寧に計算をします。
スーパーの志望動機の書き方とポイント
志望動機を書く際は、なぜその職種なのか、なぜ数あるスーパーのなかからそのスーパーを選んだのかを明確に、ロジカルにアピールすることが大切です。
なぜその職種か?
数ある業種のなかからなぜ小売業であるスーパーを選んだのかを明確に説明する必要があります。販売であれば、百貨店やコンビニも選択としてありますが、なぜスーパーなのかを具体的に述べるようにしましょう。
例えば、「食べ物や料理にもともと興味があり人の食を支える仕事がしたいと思っていた」などの理由があれば、なぜスーパーを選んだのか、説得力のある志望動機となるでしょう。
スーパーでアピールすべき強み
スーパーでの仕事は、常にお客様が何を欲しているかを理解することが求められます。気持ちのいい接客や掃除の行き届いた空間、整理整頓された陳列棚、またお客様からの多様な質問に答えられる幅広い知識が必要です。
高いコミュニケーション能力や新しいことを学びたいという意欲や柔軟さは大きなアピールポイントとなるでしょう。
なぜそのスーパーか?
多くのスーパーがあるなかで、なぜそのスーパーなのかを具体的に説明することが大事です。そのためには、そのスーパーとほかのスーパーは何が違うのかをきちんと把握しておくことが必要不可欠です。
スーパーによっては、何かしらの企業理念を謳っているところも少なくありません。そのスーパーが、どのような理念のもとで経営されているか、事前の企業調査が大切でしょう。
実際に書く際は以下のフレームワークに沿って書いてみてください。
(1)志望動機をひと言で
(2)具体的に言うと
(3)理由(過去の経験と業界・その会社の関連性)
(4)入社後にどうなりたいか
▶志望動機の書き方、考え方を詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
「志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~」「志望動機の正しい考え方やコツ~「志望動機がない…」と悩んでいる人必見~」

スーパーの志望動機のNG例
以下ではスーパーの志望動機のNG例を紹介しています。どこがNGなのかについても解説しているので、チェックしてみてください。
私が貴社に入社した際には、自分の興味や経験を活かして、売上げアップできるような企画を立て、多くのお客様に足を運んでもらえるようなスーパー作りに貢献したいと考えています。
→コンビニでの販売職からなぜスーパーでの仕事に興味を持ったのかの理由が弱く、説得力のない志望動機になっています。
また、なぜそのスーパーなのかの説明がなく、どこのスーパーでも構わないというようにも感じられます。必ずそのスーパーの強みや特徴に触れるようにしましょう。
スーパーの志望動機の例文
志望動機の例文および考察から、書き方を学び自身のESや面接に活かしてください。
神戸屋の選考通過ESの志望動機
人間の命を支える食に携わる仕事を志望しており、さらに地域密着で頑張っていきたいと感じていた私にとって、貴社であれば自分の理想を叶えることができると感じました。
また、積極的に若手を起用し現場を任せ、常に攻めの姿勢を感じられる経営によりいつ訪れても活力にあふれている点も魅力的です。 私は、世界中から運ばれる食品と地域の物産を通して、「多様性」と「地域性」の両方を感じられるような店舗作りに励み、地域の暮らしの向上に貢献していきたいと貴社を志望いたします。
→企業の理念を書くことにより、なぜその企業を志望したのかが理解してもらえます。また、自分の理想とする働き方を示すことで、入社後のイメージがつきやすくなるでしょう。
▶レベルの高い例文集を見たい方は下記記事をご覧ください。
「志望動機のおすすめ例文10選!」まとめ
スーパーの仕事は単調だと思われがちですが、やる気次第で多くの知識が得られる職場でもあります。また、食を通して、地域の人々の命を支えるやりがいのある仕事でもあります。
スーパーによって目指している理念は異なってくるため、企業研究をしっかりと行ってから志望動機を作成するようにしましょう。
▶志望動機の基礎から応用まで網羅的にノウハウを知りたい方は下記をご覧ください。
「志望動機の書き方・例文」あなたの志望動機は順調ですか?
ここまでは、志望動機を書くために必要な情報をお伝えしてきました。
それでも、「自分の場合はどうすればいいの?」と不安な方も多いのはではないでしょうか。
そんな時は、自分ひとりで抱え込まず、客観的な視点からフィードバックをもらうべきです。就職エージェントneoでは、企業人事の要望を把握したプロのアドバイザーが年間2万件以上の就活生の悩みにお応えしています。
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