- 1 企業が「短所」について質問する意図
- 2 面接で聞かれる”短所”の考え方
- 3 面接で”短所”を聞かれた際の答え方
- 4 面接で”短所”を聞かれた際の回答例
- 5 面接で”短所”を答えるときのNG例
- 6 まとめ
- 7 ”面接”に関するその他の記事
- 8 就職エージェントneoの紹介
「短所って正直に言っていいの?」「不利になる短所ってある?」
このような疑問を抱いている就活生も少なくないと思います。
そこで本記事では、まず、なぜ企業が短所を聞くのかについて知った上で、評価されている短所の回答例や、避けたほうが良い短所の例について学んでいきましょう。
企業が「短所」について質問する意図
なぜ企業は面接で短所について聞くのでしょうか。理由としては、以下の3点が挙げられます。
●弱みへの向き合い方を知るため
●適性を判断するため
それぞれについて簡単に説明していきます。
面接で短所を聞く意図(1):自己分析ができているかを知るため
また、能力を把握した上で、自分の欠点や課題を解決するために何をすべきか考えられる人は、入社後に活躍できる可能性が高いと考えられています。
そのため企業は学生に短所を聞くことで、将来自社で活躍できそうな素質があるかどうかを判断しようとしています。
また、面接ではネガティブな面を探しているわけではありません。
自分自身のことを客観的に分析ができる人材であるかどうか、自分の欠点に対してどのように考え行動するのかという人間性を知るために、短所を聞いていると言えます。
面接で短所を聞く意図(2):弱みへの向き合い方を知るため
面接官は短所を聞くことによって、自分の欠点を把握した上で、改善するためにどのような行動を取っているのかを知ろうとしています。
短所があること自体は何の問題もありません。大切なのは短所を改善するためにどのようなプロセスを踏んでいるのかという点です。
面接で短所について質問されたとしても、それは決してマイナス評価をつけるための質問ではないため、ごまかさずに、自分の短所に対する考えを具体的に述べられるようにしましょう。
面接で短所を聞く意図(1):適性を判断するため
企業は活躍してくれる人材、かつ長く働き続けてくれる人材を採用したいと思っているため、採用する前にその人の適性を判断することができる短所を質問します。
短所を伝える際は、その企業での職種で不利にならない短所かどうかを確認してから答えるようにしましょう。
例えば銀行業界を志望している就活生が「細かい作業が苦手」という短所を述べてしまうと、銀行員の適性がないと判断され、選考通過が難しくなってしまう可能性もあります。
そのため、まずはその志望職種にはどのような適性が必要なのかを調べ、その上でどのような短所を伝えるか決めましょう。
また、「時間を守れない」「責任感がない」などといった社会人としての当たり前のことができないと思われてしまうような短所は避けるようにしてください。
面接で聞かれる”短所”の考え方
自分の短所がわからないという人に向けて、以下で短所の考え方を3つ紹介していきます。
3つの中で自分に合うものを選び、試してみてください。
短所の考え方(1):自己分析をする
短所の考え方1つ目は「自己分析をする」です。
自己分析で生まれた時から今までの人生を振り返り、過去の出来事に対してどのような行動を取ったか、何を感じたかを思い出してみましょう。
そうすることで、あなたの苦手なことや、嫌だと思うことが見つかるはずです。
例えば「高校の部活動で、みんなの前で話すのが苦手だった」と感じる人の短所としては「緊張しやすい」「控えめ」など、様々な短所が考えられるでしょう。
自己分析にはたくさんの進め方が存在するため、自分に合ったものを行ってみてください。
本サイトでは以下5つのやり方をオススメしています。気になる方は以下の記事をチェックしてみてください。
【関連記事】【まとめ】自己分析のやり方5選紹介!図付きでわかりやすく解説
短所の考え方(2):周りの人に聞く
短所の考え方2つ目は「周りの人に聞くこと」です。
家族や友達など、周りの人に聞いてみることによって、自分では気づけなかった短所が見つかるかもしれません。
周りの人に短所を聞く場合は、なぜそう思ったのかまで深掘りしましょう。
短所だけ聞いても具体的な理由までわかっていなければ面接などで深掘りされた際に答えることができないため、どのような行動を見て、そう思ったのかを聞くようにしてください。
短所の考え方(3):長所を短所に言い換える
短所の考え方3つ目は「長所を短所に言い換える」です。
自己PRでアピールしようと思っている長所の裏返しを、短所として伝えるという方法になります。自分の短所はわからないけど、長所ならわかるという人に特にオススメの考え方です。
「自分の長所は裏返すと何になるんだろう…?」という人は、以下画像を参考に短所を見つけてみてください。

面接で”短所”を聞かれた際の答え方
短所を答える際は以下のフレームワークに沿って答えるようにしてみてください。

最初の結論の部分では、まず自分の短所が何なのかをひと言で簡潔に述べ、なぜそれが自分の短所だと思うのかを過去の経験などのエピソードを交え、具体的に話します。
次は自分の短所に対して、改善するためにどのような行動を起こした(起こしている)のかについて話しましょう。
改善方法まで伝えることができたら、最後のまとめとして、短所を改善するために行ってきた努力や経験を通して、入社後どのように活躍できるのかを具体的に伝えます。
この流れに沿って短所を伝えることができれば、面接官は短所を通してあなたの人柄をイメージすることができ、印象に残りやすくなると言えるでしょう。
また、改善方法のエピソードを語る際のポイントとして、数字などを用いてアピールすると、具体性が出て説得力が増すため、オススメです。
「面接の質問」への答え方の詳細、注意点、面接官のタイプ別対策方法を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
関連記事:
「【面接】質問の正しい答え方|面接官のタイプ別に特徴と対策を紹介」
どう答えればいいかわからない、または面接になかなか受からないから通過率を上げたいという方はぜひ就職エージェントneoを利用してください。
面接で”短所”を聞かれた際の回答例
ここまでで短所を述べる際の流れについて理解できたと思います。
続いては、大手企業内定者が実際に短所をどのようにアピールしていたのか、例文を見て学んでいきましょう。
以下ではよくある短所の回答例を18個紹介します。また回答に対する、想定される質問も併せて紹介しているので、チェックしてみてください。
面接で”短所”を聞かれた際の回答例(1):心配性
■例文1
私には少しの勇気と自信が足りていないことに気付かされたので、日々様々なことに挑戦して自分に自信をつけていく努力をしております。
【想定追加質問】
⇨どのようなことに挑戦してますか?
■例文2
それまでの努力が徒労に終わってしまうこともあるため、「自信を持つこと」と「1日1日を充実した取り組みをする」という2点を常に念頭に置き、自分の短所をなるべく軽減させるようにしています。
【想定追加質問】
⇨充実した取り組みにするために、具体的にはどのようなことをしていましたか?
⇨自信を持つために、何か意識していたことはありますか?
面接で”短所”を聞かれた際の回答例(2):優柔不断
■例文1
【想定追加質問】
⇨どのような判断基準や判断根拠を持っていたのですか?
⇨判断基準や判断根拠はどのように決めましたか?
■例文2
自分だけで判断するのではなく、周囲の人からの意見も柔軟に取り入れた最適な決断をしようと意気込んでしまうことが原因だと思います。迷う際には、優先すべきポイントや軸を明確に定めること、決断力を磨く書籍を読むなどし、克服を目指しています。
【想定追加質問】
⇨優先すべきポイントや軸はどのようにして定めましたか?
⇨決断力を磨くためにどのような本を読みましたか?
面接で”短所”を聞かれた際の回答例(3):せっかち
■例文1
改善するために、常に周囲をよく見て他の人のペースに合わせることを心掛けています。自分だけが先行せず、全体の様子を見ながら物事を進めるように気をつけています。
【想定追加質問】
⇨他の人のペースに合わせる際に意識してることはありますか?
■例文2
この短所を克服するために、行動の前に何をするべきか予定や計画を立てた上で行動するようにしています。
【想定追加質問】
⇨具体的にどのように予定や計画を立てていますか?
面接で”短所”を聞かれた際の回答例(4):緊張しやすい
■例文1
【想定追加質問】
⇨本番をイメージして準備をするとは具体的にどのようなことをしていますか?
⇨プレゼンなどに挑戦する際に意識していることはありますか?
■例文2
これからは、多くの人の前で話す場など、今まで避けてきたような場面に身を置くなどして、様々な場面で経験を積んでいくことで、克服していきたいと考えます。
【想定追加質問】
⇨本番に自信を持って臨める状態にするために、どのようなことを行っていましたか?
面接で”短所”を聞かれた際の回答例(5):人見知り
■例文1
【想定追加質問】
⇨アルバイトでは具体的にどのようなことにチャレンジしていましたか?
■例文2
この経験から現在は、自分で頑張って分からないことがあったらすぐにメンバーに聞くようにしています。また、人見知りを改善するためにアルバイトの新人や、サークルの新入生たちに自分から声をかけるように心がけています。このような取り組みの結果、以前よりも打ち解けるスピードが早くなったと感じています。貴社に入社しても、プロジェクトをチームのメンバーと円滑に進めるために自分からコミュニケーションをとっていきたいです。
【想定追加質問】
⇨元々人に質問するのが苦手だった中、聞けるようにするためにどのような行動を取りましたか?
面接で”短所”を聞かれた際の回答例(6):マイペース
■例文1
私はこの経験から、自分が自分のペースに納得していても、チーム内でコミュニケーションをとらなければ迷惑をかけてしまうことを学びました。ですがそれでも、自分のこだわりは常に大切にしていきたいと感じることもできました。今では、チームにも自分の計画などを共有し、意見などをまとめてから作業を始めようと心がけています。
【想定追加質問】
⇨具体的にどのようなコミュニケーションが必要だと思いますか?
⇨チームに自分のこだわりや計画などを伝える際に意識していることはありますか?
■例文2
【想定追加質問】
⇨周りを把握するために心がけていることは何ですか?
面接で”短所”を聞かれた際の回答例(7):頑固
■例文1
海外経験を通じて多様な価値観への受容力が身についたので、他者の意見をまず否定するのではなく、一度違う視点からの意見として理解してから自分の考えを責任を持って伝えるように心がけています。
【想定追加質問】
⇨海外経験を通じて~」と言っていましたが、具体的にどのような経験を通して受容力を得ることができたのですか?
■例文2
【想定追加質問】
⇨他人の意見を吸収するために、他に何か取り組んだことはありますか?
面接で”短所”を聞かれた際の回答例(8):慎重
■例文1
【想定追加質問】
⇨「行動に移すのに時間がかかる」と言っていましたが、それを改善するために周囲にアドバイスを求める以外に行っていたことはありますか?
■例文2
私の所属する学校は大学2年時の冬に志望するゼミを決め、そのための試験を受けます。結果的に希望のゼミに合格したのですが、準備に取り掛かるのが遅れ、一次募集では落選してしまいました。慌てて対策を取り、事なきを得ましたが、この苦い経験を踏まえ、今では優先順位を立てて物事に取り組むよう心がけております。
【想定追加質問】
⇨「慌てて対策を取り~」と言っていましたが、具体的にどのような対策を行ったのですか?
⇨優先順位を立てる際に、意識していることは意識していることはありますか?
面接で”短所”を聞かれた際の回答例(9):計画性がない
やるべきことを細分化し短期目標の達成を繰り返すことで、大きな目標を達成できたと考えています。この経験を他の授業や研究に活かし、短所の克服に努めています。
【想定追加質問】
⇨「短期目標の達成を繰り返すことで~」と言っていましたが、自分で決めたことを維持するために何か心がけていたことはありますか?
面接でよく聞かれる質問集と回答例は下記の記事を参考にしてください。
関連記事:「【面接でよく聞かれる質問集】答え方のポイントと前日までに準備すべき対策も紹介」
面接で”短所”を答えるときのNG例
ここでは短所を答える際に避けた方が良いものを紹介します。避けるべき短所がどんなものなのかを知り、面接の際に活かしてみてください。
面接で答える短所のNG例(1):非常識な短所
「企業が短所を聞く意図」の部分でもお伝えしましたが、社会人として当たり前のことができないという短所を伝えるのは避けるようにしましょう。
例えば、「忘れ物が多い」「遅刻癖がある」などといった社会人として出来て当たり前のことができていないとシンプルにマイナスイメージを与えてしまい、「この学生とは一緒に働きたくないな」と思われてしまう可能性が非常に高いです。
そのため、短所を答える際は、そういった短所を避けつつ、本当にそのような短所があるという人は、社会人になる前に直しておくようにしましょう。
面接で答える短所のNG例(2):身体的な特徴に関する短所
体型や体質、例えば「身長が低い」「太っている」「体が弱い」などといった身体的特徴に関する短所を伝えるのはやめましょう。
身体的な部分はいくら努力をしたところで、変えるのは難しいです。
上述していますが企業は短所に対する改善策を聞くことでその人の人柄を知ろうとしているため、努力しても変えられないことを伝えても、全く何のアピールにもなりません。
身体的なものではなく、内面的な弱みを伝えるようにしましょう。
面接で答える短所のNG例(3):仕事と関係ない短所
仕事に全く関係しない短所を答えるのもやめましょう。「運動が苦手」「家事ができない」などといった、仕事には全く関係ない短所に関しては、企業も別に知りたくありません。
なぜ企業が短所を聞くのかという意図をしっかりと理解し、その意図に沿った回答ができるように心がけましょう。
面接で答える短所のNG例(4):志望職種に支障が出る短所
こちらも企業が短所を聞く意図の部分でお伝えしましたが、企業は短所を聞く際に「その就活生に自社業務の適性があるか」を判断しようとしています。
そのため志望業界で求められている素養がないと判断されてしまった場合、選考通過は一気に難しくなってしまうと言えます。
そうならないためにも志望業界では具体的にどのような仕事を行うのかをまずは理解し、その仕事を行うにはどのような素養が必要かを考えた上で、マイナスにならない短所を選ぶようにしましょう。
面接で答える短所のNG例(5):短所はありません
「短所がないって答えた方が印象いいのかな?」などといった疑問をもち、面接で「短所はありません!」と答えてしまう人も少なくないのではないでしょうか。
しかしそのような回答は正直逆効果であり、避けた方が良いと言われています。誰にでも必ず短所はあります。
また面接官は短所の内容よりも、その短所に対してどのような行動を取っているのかについて知りたいと考えています。
そのため短所はないと答えるのではなく、その短所に対してどのように向き合っているのかを積極的にアピールしていくようにしましょう。
まとめ
本記事では面接で短所について聞かれた際の回答方法について紹介してきました。
面接で答える短所を考える際に大事なことは、努力や工夫でカバーできる短所を選ぶということです。
本記事でもお伝えしていますが、面接官は短所を聞いて就活生の弱みへの向き合い方や適性を判断しようとしています。
努力では直らない短所を伝えてしまうと、面接官の意図に沿った回答ができなくなってしまうため、短所を伝える際は必ず克服できる短所を伝えるようにしましょう。
その際はぜひ本記事で紹介した例文も参考にしてみてください。
また、面接を通過するためには、想定質問への答え方を知るだけではなく、マナーの習得や事前の練習も必要です。以下にて紹介している面接対策記事もぜひ合わせて確認してみてください。
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”面接”に関するその他の記事
ここでは、”面接”に関連するよく読まれている記事をご紹介します。本記事に合わせて確認してみてください。
⇒面接で「どんな人と言われるか?」と質問された時の正しい答え方~回答例10個紹介~
⇒面接で「自己PR」を聞かれた時の効果的な答え方~回答例10個紹介~
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