「私はサポート役だけど、どう答えればよいだろう?」「本当はムードメーカーだけど、リーダーと答えた方がプラスになるのかな?」
このように悩んでいませんか。本記事では企業業が集団の中での役割を聞く意図について解説しています。
また、10パターンの役割の回答例と避けるべき回答例も紹介していきますので、合わせて参考にしてみてください。
企業が面接で「集団の中での役割」について質問する意図
この質問の意図は「チームで仕事ができるか」「どのような役割で活躍できるか」「自己PRと一致しているかどうか」といった点になります。
チームワークの能力を確かめたい
企業で行う仕事は、チームでの仕事が多くを占めます。
そのため、チームワークの能力は、採用面接時の企業側の最大の関心事の一つといえます。
就活生にチームワークが求められたシチュエーションのエピソードを聞くことにより、そもそもチームに貢献しようという意識があり、そのための努力がどの程度できる人材なのか確かめることが、この質問の意図の一つです。
どのような活躍ができるかを確かめたい
採用した後に、どのような役割でどのような活躍ができるのか、就活生のポテンシャルを知りたいという意図があります。
面接官は企業の文化や事業と合うかどうかをイメージしながら、応募者の回答に耳を傾けています。
自己PRと一貫しているか確かめたい
自己PRの回答との一貫性から、面接官はその場限りの回答ではないことを確かめ、信頼できる回答だという確証を得るために質問しています。
もし自己PRの内容と回答内容に一貫性がない場合には、ほかの回答の信憑性も薄れるため注意が必要です。
面接で「集団の中での役割」について質問された時の答え方
集団の中での役割を答える時には「結論」「エピソード」「入社後」というフレームワークに則って回答するのがおすすめです。
まず、結論としてどのような役割を果たせるか、チームに対してどのように貢献できるかについて端的に答えます。
次にその主張の根拠となる、特徴的なエピソードを具体的に話します。
これまでの人生におけるチームワークの経験ですので、部活動やサークル活動、アルバイトなどの経験を思い返すことで、最適なエピソードが見つかることでしょう。
最後に、その役割を入社後にどのように活かせるかを説明します。
ここでは、事前に調べた会社の事業内容や志望する仕事をイメージしながら話すことで、具体性を持たせることができます。
「採用されたら〇〇の仕事で××な役割を担いたい」など、入社後の配属希望を添えるのもよいでしょう。
以上の流れに沿って回答することで、ロジカルで分かりやすい説明になります。
ただし答える役割に関しては、率直に本来の自分の役割を答えるようにしましょう。
その理由は、ここで無理な回答をすることで、ミスマッチが起こる可能性があるからです。
本来、自分には不向きな仕事や職場に就くことになり、常にストレスを抱えながら仕事をしたのでは元も子もありません。
どの質問にも率直に答えましょう。
「面接の質問」への答え方の詳細、注意点、面接官のタイプ別対策方法を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
関連記事:
【面接】質問の正しい答え方|面接官のタイプ別に特徴と対策を紹介
どう答えればいいかわからない、または面接になかなか受からないから通過率を上げたいという方はぜひ就職エージェントneoを利用してください。
面接で「集団の中での役割」について質問された時の回答例
ここからは10の役割の回答例を紹介していきます。
また、各回答例に対して想定される追加質問も併せて紹介していきますので、チェックしてみてください。
リーダー
以前の職場は暇さえあれば、スタッフ同士でお客様に対する愚痴を話しているような、あまりよいとはいえない職場環境でした。私はリーダーに任命されたこともあり、なんとかこの状況を変えたいと考え、スタッフ一人ひとりと話し、原因が「暇」にあるということ、皆この状況は良くないと感じていることが分かりました。そこで、店長や料理長に「スタッフが暇を持て余してしまっているので、売り上げに貢献できるような仕事を作れないか」とかけあいました。
その結果、その日店側が売りたいメニューをスタッフ全員で共有し、スタッフが自ら考えた方法でお客様にお勧めすることが決まりました。メンバーは自分で考えた方法で上手く注文がもらえた時の喜びを感じることができるようになり、仕事にやりがいが生まれたようです。
御社でリーダーとしての仕事をさせていただくことがあれば、メンバー一人ひとりの声に耳を傾けやりがいを持って仕事ができる場を整え、貢献していきたいです。
【想定追加質問】
⇨メンバーによってやりがいに感じることが違う時にはどうしますか?
⇨メンバーの声に耳をかた向ける時に大事なことは何ですか?
モチベーター
高校生の頃、部活でテニスをしていました。私が所属していた部では、試合中は褒めたり励ましたりすることはあったのですが、練習中に他の部員を褒めたり励ましたりすることはあまりありませんでした。そんな中、私は常日頃から先輩後輩関わらず、練習中に良いプレーやチームメイトのちょっとしたスキルの上達をみつけて褒めるようにしていました。
最終的に私は試合では大きな成果を残すことはできませんでしたが、引退するときに、団体戦で常に大会の上位に入っていたレギュラーメンバーたちから「褒め続けてくれたから自信になった」とのメッセージをもらいました。
入社後は、職場のメンバーに得意としている褒めることに加えて、必要なことであれば厳しいことも言える強さを持ち、チームを鼓舞していきたいと考えています。
【想定追加質問】
⇨どうすれば厳しいことでも言える強さを持てると思いますか?
⇨人を褒めるときに大切にしているポイントを教えてください。
サポート
学校中から集めた、テーブルやイス、パソコンやプロジェクターなどに一つずつ番号を付けて、各会場に割り振り管理をしました。多少の不足は出たものの大きなトラブルなく無事にイベントを終え、備品を元の状態で元の場所に戻し終えたときは何ともいえない達成感がありました。
実行委員の中では地味な役回りで、特別誰かに評価された訳ではありませんが、貢献できたという実感を得られました。すべての仕事はチームの目的に通じていて重要な意味があると考えますので、どのような仕事であっても高いモチベーションで取り組めます。
【想定追加質問】
⇨目立つことには抵抗がありますか?
⇨備品の不足があった時の苦情にはどのように対応しましたか?
相談役
2年生からリーダーになった部員も私と同様に孤立しそうになっていたため、リーダーに声をかけ悩みを聞くようになりました。私が失敗から学んだことを伝えたことで、リーダーは部員一人ひとりの声に耳を傾け、孤立するどころか学年がまとまるようになりました。
リーダーを支えることはチームの成果に直結する重要な役割でやりがいのある仕事だと感じていますので、将来は会社の業績に直結する官房的な仕事に就いてみたいという希望を持っています。
【想定追加質問】
⇨あなたが失敗から学んだこととは何ですか?
⇨またリーダーをやりたいとは思いませんか?
⇨部員たちの声に耳を貸さなかった理由は何ですか?
まとめ役
ボランティアに行く先はメンバーのミーティングで決めるのですが、毎回意見が分かれますし、時には対立してしまうこともあります。私はミーティングではファシリテーション役を担当していることが多く、その都度、それぞれの意見のメンバーからなぜそのボランティア先に行きたいのかを掘り下げて話してもらうようにします。
すると「誰の役に立ちたいから」という意見は違っていても「困っている人の役に立ちたい」という核にある思いは、皆一致していることを全員で確認できるのです。そうすることで対立するのではなく、お互いを尊重し合う話し合いをすることができ、おのずと意見も集約されていきます。
入社後すぐにまとめ役になることはないかもしれませんが、まずはフォロワーシップを発揮して御社に貢献できればと考えています。
【想定追加質問】
⇨チームをまとめる際のコミュニケーションで、意見を掘り下げる以外に心がけていることは何ですか?
⇨フォロワーシップの中で最も得意な役割は何ですか?
分析役
毎試合、得点の起点となったプレーや効果的であったプレー、失点したシーンや危険なシーンを分かりやすく分析し動画にまとめて、ミーティング時にメンバーに視聴してもらいながら説明をしています。コーチやメンバーからは「次の試合や練習で意識すべきことを整理して伝えてもらうことで、チームの共通認識ができる」との評価を受けており、モチベーションアップにつながっています。
入社後も、的確にチームの強みや課題を把握して、メンバーに伝えていくことで貢献したいと考えています。
【想定追加質問】
⇨怪我をしてプレイヤーからマネージャーになった際はどのようにして気持ちを切り替えましたか?
⇨ネガティブなプレーを分析し説明する際に気をつけていたことがあれば教えてください
⇨怪我をしてマネージャーになる前はどのような役割でしたか?
アイディアマン
その新メニュー作りに関わらせてもらっているのですが、私はとにかく枠にとらわれずに数多くの新メニュー案を出すようにしています私の提案したメニューがそのまま採用されたことはまだありませんが、他の案と掛け合わせることで採用されたメニューがあり、店長から寸志をいただいたこともありました。
アイディアを数多く出すために、普段からさまざまな分野にアンテナを張るよう心がけています。ドリンクとは全く関係のない所から発想が生まれる場合もあるためです。
将来的には発想力に磨きをかけて、御社の商品やサービスの企画に関わる仕事についてみたいです。
【想定追加質問】
⇨アイディアを出す際に注意しているポイントは何ですか?
⇨アイディアが出なくなってしまったら、どのような役割を担いますか?
ムードメーカー
はじめは自分がテンションを高く保ちながら楽しんでプレーするために声を出していましたが、徐々に周りにも派生していき、チーム全体がよく声が出て活気のあるチームになっていきました。最近では、試合前のウォーミングアップで相手チームが驚いてしまうくらい活気があり、近隣の大学でも少し噂になるくらいです。
仕事でも持前の明るさを発揮して、チームに活力を与えられるような存在になりたいと思っています。
【想定追加質問】
⇨活気のあるチームとないチームでは、結果にどのような差が出ると思いますか?
⇨自分と合わないメンバーとはどのように接しますか?
切り込み役
アルバイト先のカラオケ店では、泥酔したり他のお客様の迷惑になるような行為をしたりするお客様や、クレーマー気質のお客様もいます。他のメンバーが接客をためらってしまうようなお客様には、私が真っ先に対応するようにしています。私が対応することで、他のメンバーもお客様の温度感が分かり対応方法を考えられ、接客への気力が湧いてくるようです。
御社に入社後も、どんなことにも一番最初に挑戦し、周りの勇気になるような人材に慣れるよう努力いたします。
【想定追加質問】
⇨先陣を切るために何か心がけていることはありますか?
⇨当社ではどんなことに一番最初に挑戦したいですか?
⇨周りがついてこれなくて、孤立してしまったらどうしますか?
危機管理役
参加者は好奇心旺盛なメンバーが多く、島についたとたん海やお酒といった具合に思い思いの行動をはじめ、いつけが人が出てもおかしくないくらいの状況でした。楽しい雰囲気に水を差したくない気持ちもありましたが、リーダーに進言し一度全員を集めて最低限の注意事項とルールを伝えさせてもらいました。その結果、参加者全員で楽しんで最後まで怪我人を出さずにイベントを終えられました。
御社でも、ブレーキを踏みながらも、再びアクセルを踏む方法を考えられる危機管理役として活躍したいです。
【想定追加質問】
⇨危険に気づいた時、真っ先に取る行動は何ですか?
⇨当社にとっての危機とは何だと思いますか?
面接でよく聞かれる質問集と回答例は下記の記事を参考にしてください。
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【面接でよく聞かれる質問集】答え方のポイントと前日までに準備すべき対策も紹介
面接で「集団の中での役割」について質問されたときのNG例
ここでは、質問の意図から外れてしまっている残念な回答例を紹介します。NGポイントも押さえて準備をしましょう。
仕事と結びついていない
企業側はあなたの過去のエピソードを聞きたいわけではありません。
あなたが持つ能力を仕事にどう活かせるのかを知ろうとしています。
したがって、まとめでは仕事に結びつく内容も加味して答えるようにしましょう。
オールラウンダー
この答えでは企業側はあなたの特徴を掴むことができません。
どうしてもオールラウンダーであることを押したい場合は「基本的にはリーダーの役割を担いますが、状況に応じてほかの役割を担うこともできます」と答え、リーダーのエピソードと他の役割のエピソードを交えて説明するとよいでしょう。
まとめ
今回は集団の中での役割についての質問の回答方法について解説しました。
最も意識するべきポイントは、入社後どのような役割で会社に貢献できるかということです。
しっかりと自己分析と会社分析をしたうえで、考えをまとめて面接に挑みましょう。
下記ページに面接突破のためのノウハウ記事をまとめているので、面接に少しでも不安がある方は参考にしてください。
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面接対策と質問回答例
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”面接”に関するその他の記事
ここでは、”面接”に関連するよく読まれている記事をご紹介します。本記事に合わせて確認してみてください。
⇒面接で「どんな人と言われるか?」と質問された時の正しい答え方~回答例10個紹介~
⇒面接で「自己PR」を聞かれた時の効果的な答え方~回答例10個紹介~
⇒面接で「最近気になっているニュースは?」と質問された時の正しい答え方~回答例10個紹介~
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