●明確に何月までに内定を獲得していないといけないという決まりはないが、大学4年生の7月頃には8割以上の学生が内定を獲得している。
●専門学校生は時間的余裕がない場合が多いため、他己分析やOB・OG訪問、模擬面接をおこない、効率的に就活を進めた方が良い。
大学生は約1年かけて就活をおこなっているのに対し、専門分野への就活後に一般企業への就活をすることから、就活の時期が後ろ倒しになっている人が多いです。
そのため、専門学生の就活開始時期は遅く、不利になりがちと言えます。
しかし、遅れているからといって内定を獲得できないというわけではありません。これからどう過ごすかによって一般企業から内定を獲得することは可能です。
本記事では、大学生と専門学生の違いや専門学校生が就活対策としておこなうべきことを紹介します。
大学生と専門学校生の違い
まず、大学生と専門学生の違いを紹介します。上記の図を基になぜ専門学校生の就活が遅いのかをお伝えするので、確認してみましょう。
大学生
大学では、4年間かけて学問を学び、自分の状況にあわせ履修数を変えることができます。さらに大学にもよりますが、自分が入学した分野以外の授業も受けられるため、多様な知識や情報を得られるでしょう。
また、年間の休みも専門学生に比べると長期に取れるため、自分の好きなことに時間をかけられるといった点も大学生の利点と言えます。
就活においては、4年生から本格的に始めることを見越して、3年生までに取れるだけの単位を獲得しておき、早い人で3年生の夏頃から就活をおこなっていることが多いです。故に、時間に余裕を持ちながら就活に時間を割くことができています。
専門学校生
専門学生の学校生活は大学生と違い、通常4年で教わる授業内容を2年以下で学びます。
また、大学のように自分が学んでいる専門分野以外の授業を履修することができないため、学んでいる分野以外に興味を向けることが難しいとも言えるかもしれません。
さらに休みも大学生と比べて少ないため、人によっては自由な時間をなかなか取れないと感じる人もいるでしょう。
就活においては、分野にもよりますが卒業近くまで技術面を学ぶ実習があることから、就活に時間を割くことよりも学校の授業を受けることに精一杯になってしまう人もいます。
このような状況の中、専門分野の企業だけでなく一般企業への就職も併願したいと考えている場合、どうしても就活の開始時期が遅くなります。
このように、大学生と専門学生では、在籍期間・年間休日の日数・1日あたりの自由時間に大きな違いがあり、全体を通して就活に費やせる時間が少ないことが起因して、就活が遅くなると言われています。
しかし、頑張り次第ではあなたにマッチした企業から内定を獲得することもできるため、諦める必要はありません。
どんな大学生とライバルになるの?
一般企業への就職を考え始めた人は、専門学校生ではなく大学生がライバルになります。そのため、ここでは専門学校生がどのような大学生と一緒に就活をするのか紹介していきます。
一般的に9月以降におこなう採用選考を[秋採用]と言います。秋採用をしている企業の特徴も紹介するので、下記を確認して特徴を把握した上で選考の準備をおこないましょう。
✓公務員や教員から進路を切り替えた学生
✓部活動を引退したばかりの学生
✓他社の内定辞退をした学生
✓内定をもらえていない学生
✓留学帰りの学生 など
✓選考を受けられる企業が春採用の時に比べて少ない
✓募集枠が減ることから選考の難易度が高い
✓春採用に比べて募集人数が少ない
✓内定辞退者が出た企業の募集
✓知名度の低い企業の募集
✓通年採用をしている企業 など
就活後期になればなるほど、内定獲得の難易度は上がっていきます。そのため、中途半端な気持ちで行ってしまうと後々苦しい思いをする可能性があります。
しかし、優良企業等がないわけでも内定が出ないわけでもありません。気を引き締めていく必要はありますが、行動次第では良いと思えた企業から内定を獲得することができます。
いつまでに内定ないとやばい?
明確にいつまでに内定を獲得していないといけないという決まりはありませんが、近年は就職活動も早期化しており、早い段階から内定を獲得している人が多いです。
下図からもわかるように、4月頃には約半数の学生が内定を獲得しており、7月頃には8割以上の学生が内定を獲得しています。
また下記の図を見てみると、8月時点で就職活動を続けている就活生は2~3割ほどしかいないということがわかります。
このことから、就活生は平均的に8月までに就職活動を終わらせている人が多いと言えるでしょう。
しかし専門学校生は秋採用から~就活を始める人が多いため、上記で紹介した内定率や就職活動率はあくまでも参考程度で確認してください。
秋採用は選考を受ける学生の人数も少なくなりますが、その分企業が募集している採用枠も少なくなるため、選考対策は必ずおこなうようにしましょう。
出遅れ専門学生がすべき選考対策
これから一般企業の選考を受ける専門学校生はあまり時間に余裕がないという人が多いと思います。そのため以下で効率的に選考対策をおこなうコツを紹介していきます。
自己分析は他己分析でおこなう
他己分析とは、自分の性格や長所・短所を他の人に聞くことで、客観的な自分を知ることができる自己分析方法です。
他己分析をおこなう相手は誰でもかまいませんが、家族や中学・高校の同級生、同じ部活、サークル、ゼミの先輩・同級生など、あなたのことをよく知っている人に頼む方が良いでしょう。
他己分析をおこなう際のポイントとしては、複数人に自分の長所を聞くということです。理由としては、人によって感じる強み弱みが異なるためです。
自分の強みを複数把握しておくことで、受ける企業に合わせた強みをアピールすることができるため、より効果的な自己PRができるでしょう。
今回紹介しているのはこちらの5つです。「マインドマップ・ジョハリの窓・モチベーショングラフ・SWOT分析・自分史」それぞれの特徴を理解して自分に最適なものを選びましょう。
業界・企業研究は社会人に聞く
全く知識がない状態から1人で業界・企業研究をおこなうのはとても時間がかかります。
そのため、OB・OG訪問をおこなったり、知り合いの社会人に話を聞いたりと、効率的に情報収集をおこないましょう。
周りに社会人がいない場合は就活エージェントの利用もオススメです。
ESは添削してもらう
ビジネス文章や国語が得意な人は問題ないと思いますが、そうでない人は人事の担当者が見て、わかりやすく魅力的なESを最初から作ることは難しいものです。
しかし何度も選考を受けながら少しずつブラッシュアップする時間はないため、ESの通過率が良かった先輩や友人、社会人の知人に添削をしてもらいましょう。
その中でも人材業界や人事職に在籍している知人がいるのであれば、人事視点でのアドバイスを貰える可能性が高いです。
面接は模擬練習で磨く
いざ人前に立つとうまく話せないという人も多いでしょう。
その中でも面接では、想定外の質問をされることが多く、その場で回答を考えて答えなければならないため、人前で話すことが得意でない人からすると苦手意識を持ってしまうのも当然です。
自信を持って面接に臨むためには、面接の傾向を掴んだ上で模擬練習をおこないましょう。面接官役は先輩や友人でも構いませんし、1人でも練習はできます。
ただ、最短で面接に慣れるためにはキャリアセンターや就活エージェント、人事担当者などのプロにおこなってもらうことをオススメします。
できる限りたくさんの選考を受ける
これから一般企業の選考を受けるという専門学校生はできる限り多くの企業の選考を受けてください。
早めに就活を始めている大学生も、一般的に30~40社程エントリーしていると言われています。数社エントリーするだけで内定を獲得できるほど就活は簡単ではありません。
たまに「たくさん受けても意味がない」という意見がありますが、それは行きたい企業や将来のビジョンが明確な上に、ESや面接が得意な人の場合であるため、出遅れている方や苦手意識がある方はたくさん受けることをオススメします。
まとめ
本記事では一般企業を受ける専門学校生がすべき選考対策について紹介してきました。
専門学校生の中には「出遅れてるから内定もらえるか不安…」と悩んでいる人もいるでしょう。しかし諦める必要はありません。
一般企業の中には秋採用をおこなっている企業もたくさんあるため、一般企業に切り替えると決断したらできるだけ早く選考対策をおこないましょう。
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