●「ポジティブ・前向き」な人の特徴は、[どんな状況でも諦めず行動することができる][打たれ強く、立ち直りが早い][常に明るく笑顔でいる][失敗を恐れない]などが挙げられる。
●面接で[ポジティブ・前向きさ]をアピールする時は、その素養が備わっていることが伝わるよう自信を持ってハキハキと話すことを意識すると良い。
自己PRで「ポジティブ・前向きさ」をアピールすると「何事も前向きに捉えることができ、周囲にも好印象を与えることができる人」といった印象を与えることができます。
しかし、このような良い印象を与える一方で、伝え方次第では「後先を考えない」「反省しない」といった悪い印象に捉えられてしまう可能性もあります。
本記事ではポジティブで前向きな性格を効果的にアピールするためのコツや注意点、例文を紹介しています。是非参考にしてみてください。
ポジティブ・前向きな人の特徴とは?
前向きさと一言でいっても、ただ明るい性格のみを表すわけではありません。以下にて[ポジティブ・前向きな人]の特徴を4つ紹介します。自分自身を振り返りながら確認してみてください。
(1)どんな状況でも諦めず行動することができる
困難な状況に陥ると、諦めてしまったり、妥協してしまったりする人がいます。
しかし困難な状況の中で、自身の経験やスキルに自信はなくとも、自分自身の可能性を信じて「なんとかなるだろう」と諦めず行動できる人は、何とか糸口を見つけて納得のいく成果を挙げられるでしょう。
このようにどんな状況でも落ち込まず、前進できることはポジティブ・前向きな人の特徴の1つです。
(2)打たれ強く、立ち直りがはやい
ポジティブ・前向きな人は、失敗して叱られてもくよくよせず、立ち上がりが早い傾向があります。
また、自分が苦手なことや間違いを素直に受け止めることができる人が多いです。
そのため、失敗から学び成長しようとする姿勢で行動できる人はポジティブ・前向きであると言えるでしょう。
(3)常に明るく笑顔でいる
ポジティブ・前向きな人は、考え方だけでなく表情や言動が明るい人です。愛想がよく、社交的に振る舞えるのもポジティブ・前向きな人の特徴です。
このようなポジティブ・前向きな人は周囲にも良い影響を与えることができます。
例えば、チームで活動する際に[常に明るく笑顔な人]や[ポジティブな発言が多い人]がいると周囲の空気が明るくなることがありますよね。
またポジティブ・前向きな人は、どんな状況や意見でも肯定的に捉えられます。
そのため、ポジティブな人は、普通の人ならピンチと捉えたり諦めたりするような場面でも「どうしたら良いか」を考え、前向きに考え行動しようとします。
(4)失敗を恐れない
ポジティブ・前向きな人は、失敗を恐れません。「やってみないとわからない」「失敗したことから学ぼう」という気持ちがあるからこそ、失敗を恐れずに大胆な挑戦ができるのです。
またポジティブ・前向きな人は、挑戦の結果失敗したとしても「勉強になった」「1つ成長できた」「次はもっと良い結果になるはずだ」とポジティブに捉えることができます。
またこのような考え方は、行動力にも影響します。
他の人が躊躇するようなことも進んで行動できることは、ポジティブ・前向きな人の特徴でしょう。
企業が求めている「ポジティブ・前向きさ」とは?
いざ社会人として働き始めると、思っていた通りにいかないこと・心が折れそうになること・困難なことなどに直面する場面が多くあるでしょう。
また、性格や考え方が違う人たちと一緒に仕事をするためには我慢を求められることもあります。
しかしそんな時に、「こんな人たちとは働けない…」「もう仕事辞めたい…」とすぐに心が折れてしまうようでは、社会で働き続けることが難しくなってしまいます。
そのため、このような逆境でも、めげずに前向きに捉えることができる人が社会で求められるのです。
また周囲に好印象を与えることができる能力は、社会人としての基本スキルとしてどの企業からも重宝されています。
就活で「ポジティブ・前向きさ」が評価される理由
自己PRでの「ポジティブ・前向き」なアピールは、なぜ面接官から高評価をもらえることが多いのでしょうか。以下にて理由を3点紹介します。
仕事に前向きに取り組むことが期待できる
繰り返しになりますが、社会人として働き始めると自分の思い通りに物事が進まないことがほとんどです。また勤務時間や給料、周囲の人間関係など、会社に対して不満を持つ人は多いでしょう。
その他にも、求められる仕事ができずに失敗したり、上司や仕事関係者に怒られたりすることもあったりと、社会人になると失敗の連続で心が折れそうになります。
しかし、それでも仕事を成功させるためには常に前を向いていかなければいけません。
このようなストレスのたまりやすい状況でも、前向きに取り組める人材は、成長し続けて会社に貢献できる人材になることが期待できます。
失敗を恐れない・打たれ強いと判断できる
ポジティブかつ前向きな人の「あまり落ち込まない」という特徴は、打たれ強さの印象にも繋がります。
企業は「失敗を恐れずに行動できるかどうか」また「失敗しても恐れることなく次の行動ができるかどうか」という点を意識しています。
というのも、社会に出るとわからないこと・慣れないことが多く、学生時代よりもストレスにさらされる機会が多くなるでしょう。
特に入社してすぐは、失敗することや先輩社員から指導を受けることもあると思います。
しかし指導を受けるたびにすぐに落ち込んでしまうと、教える側も気をつかってしまい、新たに何か仕事を任せることも難しくなってしまうかもしれません。
打たれ強いと先輩社員から指摘を受けることができるため、スムーズに信頼関係を構築できるだけでなく、成長スピードが早くなることも期待できます。
周囲の人を明るくすることができる
社内の人間関係は仕事のパフォーマンスにも影響します。明るい雰囲気で社内にポジティブな風を吹かせてくれる前向きな人は、企業にとって魅力的な人材です。
繁忙期で仕事が忙しい時や、クレームが発生した時など、社内の雰囲気が悪くなってしまうことがあります。
そんな時、常にポジティブに考え、周囲の人と明るく笑顔で仕事をしている人が社内にいると、周りにもポジティブな影響が期待できるでしょう。
自己PRで「ポジティブ・前向きさ」を伝える自己PRの作り方
自己PRを書く際は下記のフレームワークに沿って書くようにしましょう。
結論では、自分の長所を「ポジティブなところです」「前向きに行動できることです」と端的に述べ、その後にポジティブ・前向きさが備わっていることを証明できるエピソードを伝えます。
その際、ポジティブさや前向きさが発揮できた理由や、実際に取った行動を具体的に説明するようにしてください。
そして自分のとった行動によってどんな結果になったか、その経験を通してどのようなことを学んだのかを伝え、入社後に自分の長所であるポジティブ・前向きさを活かし、どのようにして志望企業に貢献するかを述べましょう。
フレームワークの各要素の例文は、白銅の内定を獲得した24卒就活生の自己PRを参考に確認してみましょう。
■結論
■エピソード
■結果・学んだこと
■入社後どう活躍できるか
引用:unistyle/白銅 エントリーシート(一般職)24卒
自己PRの詳しい書き方については以下の記事で紹介しているので、自己PRを考える際は参考にしてみてください。
「自己PRの書き方がわからない…」「選考通過できる自己PRの書き方とは?」と悩む就活生に向け、基本的な自己PRの書き方や自己PRで高評価を得るコツなどを紹介しています。その他、10の強み別に選考通過自己PRも紹介しています。自己PRの書き方に悩んでいる人は是非本記事を確認してください。
自己PRで 「ポジティブ・前向きさ」をアピールする際の注意点
[ポジティブ・前向きさ]は、伝え方によっては悪い印象を与えてしまう可能性があります。以下にてアピールする際の注意点について紹介しますので、自己PRの文章を考える際はよくチェックしてみてください。
(1)ただの楽観主義だと思われないようにする
ポジティブな人は、どんなに困難な状況でも常にその打開策を探し、どうにかしてその状況を変えようと行動します。
それに対して楽観主義的な人は、自分で困難な状況を切り抜けようという姿勢に欠け、自分で動こうとしません。
つまり、ポジティブ思考でいるための努力点や工夫点に関するアピールが欠けてしまうと、何も考えていないただの楽観主義・責任感がないと思われてしまい、マイナス評価になり得るのです。
そのためポジティブ・前向きさをアピールする際は、責任感の強さや物事に誠実に取り組む姿勢など、裏付けることができるエピソードを示すと良いでしょう。
(2)失敗から学べない人だと思われないようにする
ポジティブな人は、失敗してもくじけずに再び立ち向かっていく強さがあるため、失敗したとしても、落ち込まずに前向きでいられる人が多いでしょう。
失敗すること自体は誰にでもあります。
しかし、失敗の反省から何も学んでいないようであれば、その先何度でも同じような失敗を繰り返すことが想定されるため、いくらポジティブであってもマイナス評価になり得るのです。
そのためポジティブ・前向きさをアピールする際は「過去の失敗から何を学んだのか?」「どのような工夫をして失敗を乗り越えてきたのか?」といったエピソードを伝えるようにしてください。
(3)後先考えずに行動する人だと判断されないようにする
前向きという性格を「とにかく突き進む」という意味で捉えている人もいるかもしれません。しかし、このような慎重さに欠けた後先を考えない無計画なポジティブさは、評価されません。
いくら前向きな性格といっても、このように向こう見ずな考え方をすると、失敗したときのリスクも大きくなってしまいます。
根拠なく「大丈夫」と考えるのではなく、しっかりと計画を立てたうえで行動に移すことが大切です。
前向きさが評価されるのは、何ら根拠なく大丈夫だと言って無鉄砲に行動する力ではありません。
ネガティブな感情に流されない立ち直りの早さや、悲観的な考えの少なさが評価されるということを踏まえエピソードを選定すると良いでしょう。
自己PRで「ポジティブ・前向きさ」をアピールした例文
ここでは自己PRとして[ポジティブ・前向き]をアピールしている例文を、2つのカテゴリーごとに実際に当時の就活生が活用していた自己PR文を活用し紹介していきます。
自己PRを考える際、是非参考にしてみてください。
部活・サークル
■例文1
⇨エピソードに対し具体的に取り組んだことが詳細に書かれているため、状況がわかりやすいです。
文字数制限が設定されていない場合は、このようにできるだけ構成にあった順番で詳細に書くことを意識しましょう。
■例文2
⇨怪我という困難な状況の中で、打開策を探し、どうにかしてその状況を変えようと行動したことがわかりやすく書かれています。
アルバイト・インターンシップ
■例文1
⇨少ない文字数の中で有名人の名前を記載し、工夫しているため目を引く内容になっています。
しかし「とにかく共感しまくる出川哲郎」とありますが、該当するエピソードがありません。強みとして出した内容に関しては文内で触れるようにしましょう。
このようにインパクトを残すことも大切ですが、誰が読んでもわかる内容である点は意識する必要があります。
■例文2
⇨文字数が少ない中で、エピソードに対し、具体的に行動した内容そしてその結果がわかりやすく書かれています。
もしも文字数が増えた場合には、どうして「寮生の会話不足による互いの不信感と、マナーを強制される受動的な印象」が原因だと考えたのかまで書けると良いでしょう。
学業
■例文1
⇨取り組んだ内容が具体的に記載されているため、読み手がイメージしやすい内容になっています。自身の強みが入社後にどのような形で活かせるかを記載できるとなお良いでしょう。
■例文2
⇨結論から始まる形ではありませんが、具体的に何に取り組み、どういう結果があり、どんな気付きがあったのかがわかりやすくまとまっています。
しかし読み進める上では「どういう強みがあるか」といった結論を文頭に置いたほうが、強みが伝わりやすいでしょう。
面接で「ポジティブ・前向きさ」を効果的にアピールする方法は?
面接で「ポジティブ・前向きさ」を効果的にアピールする際には、自信をもってハキハキ話すようにしましょう。
一般的にポジティブさや前向きさは、面接官に「明るく向上心がある人」だと感じさせることができます。
しかし、「ポジティブ・前向きさ」をアピールしているのに、声が小さかったり目がきょろきょろしていたりすると自信がないように見えてしまいます。
さらに、面接官が感じた印象と本人の話した強みが違うと、面接官に「自分のことを客観的に見れていないのではないか?」と思われてしまいます。
このようなギャップを生じさせないためにも、面接練習では自己PRの内容だけではなく、面接時の振る舞いも意識しながら練習するようにしましょう。
まとめ
本記事では自己PRで「ポジティブ・前向きさ」をアピールする際の考え方や注意点、例文を紹介してきました。
「ポジティブ・前向きさ」を自己PRとしてアピールしようと思っている方は、本記事で紹介した考え方などを是非参考にしてください。
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