●企業が求める協調性とは[立場の異なる人と協力しながら様々な異なる意見を調整し、成果に繋げることができる力]のことを指す。
●自己PRで協調性が評価される理由は[周りと協力し円滑に仕事を進めることができる][組織を引っ張ることができる][コミュニケーション力がある]と判断されるため。
●協調性がある人の特徴は[洞察力がある][社交的で明るい][周りの意見を否定しない][思いやりがある][自分の意見を主張できる][他人の長所を見つけることができる]等が挙げられる。
●自己PRで[調性]をアピールする際は、[協調性を具体的な言葉に言い換える]ことと、[主体性もあわせて示す]ことを意識すると良い。
- 「自己PRで協調性をアピールするにはどうしたらいい?」
- 「協調性って企業から評価されるのかな?」
自己PRで協調性をアピールしようと思っている人に向けて、本記事では企業が求めている「協調性」とは何なのか、また企業が「協調性」を求める理由や効果的にアピールする方法などを紹介します。
例文も紹介しているので、参考にしてみてください。
企業が求める「協調性」とは?
[協調性]と聞くと、[空気を読んで周囲に合わせる][自己主張を控える]といったイメージを持つ人も多いかもしれません。 しかし、就活において企業が求めている協調性は、ただ[周りに合わせられる人]ではありません。
企業が重視するのは、『立場や意見が異なる人たちと建設的に関わりながら、共通の目標達成に向けて行動できる力』です。つまり、自分の意見も持ちつつ、対話を通じて周囲と協力し、チームとして成果を生み出すための行動が求められています。
自己PRで[協調性]をアピールしたいと考えている就活生は、企業が期待する協調性の定義を正しく理解し、それを体現するエピソードを選びましょう。
自己PRで「協調性」が高評価を得る理由

実は[協調性]はどの業界・職種でも重視される汎用的な強みの1つです。ここでは、協調性のアピールが面接で好印象に繋がる理由を3つご紹介します。
周囲と協力して成果を出せる人物と評価されるため
学生時代とは異なり、社会では価値観や立場が異なる多様な人々と協力して成果を出すことが求められます。時には、苦手意識を持つ相手とも円滑な関係を築き、同じ目標に向かわなければなりません。
企業は、[協調性]という言葉の裏に、こうした『どのような相手とでも目標達成のために協力できる柔軟性』を期待しています。この力は、組織で働く上で不可欠な資質であり、信頼できる社会人として評価されるでしょう。
組織をまとめる力があると評価されるため
企業は、目標達成に向けて周囲を巻き込み、組織を引っ張っていける人材を求めています。
その中で、単にリーダーシップを発揮できるだけでなく、多様な意見を尊重しながらチームをまとめられる力も重要な資質です。
協調性を備えた人は、メンバー間の橋渡し役となり、対立を調整したり意見を集約したりしながら、周囲の力を最大限に活かしてチームを前進させられると期待されるでしょう。
対人関係の構築が得意な人材と評価されるため
どのような仕事でも、社内の同僚や取引先、お客様といった多様な人々との良好な人間関係は、業務を円滑に進める上で不可欠です。
協調性がある人は、相手の意見に真摯に耳を傾け、対話を通じて物事を前に進めることができます。この姿勢は、単に[コミュニケーション能力が高い]という評価に留まらず、周囲からの信頼を得ることにも繋がります。
そのため、企業は協調性を持つ人材を、社内外で円滑な人間関係を築き、チームに貢献してくれる魅力的な存在として高く評価します。
「協調性」を自己PRするときに心がけてほしいこと

ここでは”協調性”をアピールする際の注意点を紹介していきます。
せっかくの長所もアピールの仕方によって面接官に与える印象は大きく異なってしまうため、正しいアピールの仕方を理解しておきましょう。
「協調性」を他の言葉で言い換えてみる
自己PRで単に「私には協調性があります」と伝えても、抽象的すぎて、あなたの具体的な強みや人柄が面接官に伝わりにくい可能性があります。
そこで効果的なのが、協調性をより具体的な行動や能力を表す言葉に言い換えることです。例えば、「異なる価値観を持つメンバーとも、目標達成に向けて柔軟に行動できます」のように表現します。
他にも、以下のような言葉であなたの[協調性]を具体化できます。
- 相手の立場を理解しながら話を聞くことができる 状況やメンバーに応じて対応の仕方を変えることができる
- 立場の異なる人同士の意見をまとめることができる
- 初対面の人とも自然と打ち解けて関係を築くことができる
- 周囲と信頼関係を築きながら仕事を進めることができる
- 複数人の意見を整理し、方向性を示すことができる
- 目標に向かってチームを前向きに動かすことができる
- 意見の違いがあっても、共通点を見つけて協力することができる
このように、[協調性]という一言で済ませるのではなく、[チームでの役割を意識して行動する力]や[異なる意見を尊重しながら進める力]など、具体的な表現に置き換えることで、伝わりやすさがぐっと高まるでしょう。
協調性と合わせて「主体性」も伝える
協調性をアピールする際に注意したいのが、「周りに合わせるだけで、自分の意見がないのでは?」と、主体性の欠如を懸念されるリスクです。
しかし、ビジネスにおける真の[協調性]とは、単に同調することではありません。 自分の考えを持ちつつ、多様な意見に耳を傾け、チームの目標達成という共通のゴールに向かって、自ら積極的に働きかける力を指します。
例えば、「チームの課題を解決するため、自らメンバーに働きかけ、週1回のミーティングを企画・運営した」といったエピソードを語れば、周囲と連携する協調性と、課題解決のために自ら動く主体性の両方を同時にアピールすることができます。
このように、協調性と主体性を併せ持つ人材は、チームに貢献しながらも新しい価値を生み出せると期待されるため、企業からの評価は格段に高まるでしょう。
目的に向けて協力できることを伝える
協調性というと「誰とでもすぐ仲良くなれること」とイメージしがちかもしれませんが、企業が求めている協調性は違います。
冒頭でも述べましたが、企業が求めている協調性は『立場の異なる人と協力しながら様々な意見を調整し、成果に繋げることができる力』を指します。
つまり「協調性があります!誰とでも仲良くできます!」とアピールしたところで、評価には繋がらないと言えるでしょう。
企業が求めている協調性にあわせたエピソードを伝える
自己PRで協調性をアピールする際は、企業が求める協調性を正しく理解し、それに合ったエピソードを語ることが重要です。単に「友達と仲良くできる」や「揉め事を避ける」といった経験では、仕事で求められる強みとして伝えるには弱い場合があります。
再三お伝えしていますが、企業が本当に重視しているのは、『立場や意見が異なる相手とも、目標達成のために建設的に協力できる力』です。
そのため、協調性をアピールする際には、以下のようなチームへの貢献が示せる具体的なエピソードを選びましょう。
- サークル内で意見が対立した際、双方の意見を調整し、議論を前向きに進めた。
- グループ課題で作業負担が偏りそうな時、状況を見て声をかけ、役割を再調整した。
このように、多様な人々と協力して具体的な成果を出した経験を語ることで、あなたの協調性がビジネスの現場で活きる、価値ある強みとして面接官に伝わります。
自己PRで「協調性」をアピールする方法
[強調性]という強みを自己PRで効果的に伝え、面接官に「この学生は活躍してくれそうだ!」と思わせるには、話の構成が非常に重要です。
ここでは、あなたの[強調性]が、具体的かつ論理的に伝わる、鉄板の構成テンプレートをご紹介します。自己PRを書く際は、以下の構成に沿って書くようにしましょう。
- 【結論】自分の長所を端的に述べる
- 【エピソード】強みを裏付ける具体的なエピソードを交える
- 【結果・学んだこと】何を学んだのかを具体的に伝える
- 【入社後どう活躍できるか】どのように貢献できるかをアピールする
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▼結論
私は、組織の中で自分の役割を認識し努力し続けるだけでなく、周りを巻き込んで組織を牽引することができる人間です。
▼エピソード
私は、大学4年間体育会の◯◯部に没頭しました。大学4年生の時にはポジションリーダーを務めチームを引っ張りました。
チームの目標は日本一であり、そのために自分ができることはチームで最も得点力のある選手になることとチームメイトのモチベーションを向上させることだと考えました。
▼結果・学んだこと
結果的にチームの目標を達成することは出来ませんでしたが、4年間部活を続けリーダーを務めたことで責任感と協調性が得られました。現在はコーチとして後輩を指導しており、チームの目標に貢献したいと考えています。
私はチームとして何かに取り組むことが好きで、そのチームの目標を達成するために自分なりにできることを考え、貢献することに強い喜びを感じます。
▼勇者後はどう活躍できるか
入社後は貴社の○○という業務でこの経験から学んだことを活かし、協調性を発揮していきたいと思います。
より詳しい自己PRの書き方について知りたいという方は以下の記事を参考にしてください。
ここまで、自己PRで[協調性]を効果的にアピールするための具体的な4ステップと例文をご紹介しました。
フレームワークに沿って構成を練ることはできても、いざ文章として書き始めると「文字数制限に収まらない」「表現が固すぎる」といった新たな壁にぶつかるかもしれません。
「フレームワークは理解したけれど、具体的な書き方をもっと知りたい」「他の強みの例文も見てみたい」という人は、以下の関連記事も是非参考にしてください。自己PRの完成度をさらに高めるためのヒントが得られるでしょう。
【経験別】「協調性」の自己PR例文7選
ここでは自己PRとして”協調性”をアピールしている例文を7つのカテゴリーごとに紹介していきます。自己PRを考える際に是非参考にしてみてください。
例文①アルバイト
私の強みは[チームで協力して成果を出す協調性]です。
飲食店でのアルバイトでは、特に混雑時にホールとキッチンの円滑な連携が不可欠でした。ある週末、新人スタッフのミスでオーダーが混乱した際、私はまず新人スタッフを責めるのではなく、落ち着いて状況を共有しました。そして、「この部分は私が対応するので、〇〇さんは次の準備をお願いします」と具体的な役割分担を提案し、他のスタッフとも協力して迅速に問題を解決しました。その後、同様の混乱を防ぐため、店長に報告し、チーム全体で共有できる簡易マニュアルの作成を提案し、採用されました。
この経験から、困難な状況でも、チームの1人ひとりが状況を理解し、互いにサポートし合うことで、より大きな力を発揮できると実感しました。
御社に入社後も、この協調性を活かし、常に周囲と連携を取りながら、主体的にチームの目標達成に貢献していきたいと考えています。
例文②部活動
私の強みは、[多様な意見を調整し、周囲と協力して1つの目標に向かう協調性]です。
高校時代のバスケットボール部で、私は主将ではありませんでしたが、チーム内の調整役を担うことが多くありました。練習方針で主将と副主将が対立し、チームの雰囲気が悪化した際には、まず双方の意見を丁寧に聞き、その上で基礎と応用を組み合わせた練習メニューを折衷案として提案しました。
その提案をきっかけに、チームの雰囲気は大きく改善され、一体感が生まれました。その結果、練習の質も向上し、最終的には県大会ベスト8という目標を達成することができました。
この経験を通じて、異なる立場の人の間に立ち、双方の意見を尊重しながら合意形成を図ることの重要性を実感しています。御社に入社後も、この調整力と協調性を活かし、多様なメンバーと協力しながらチームの成果最大化に貢献したいと考えています。
例文③サークル
私の強みは、[立場や考えの異なる人とも協力して成果を出せる協調性]です。
大学では音楽サークルに所属しており、学園祭ライブの企画責任者を務めました。準備段階では出演者や照明担当、会場スタッフなど関係者が多く、それぞれの役割や希望がぶつかり、スケジュール調整や演出面で何度も意見が分かれる場面がありました。私はリーダーとして全体ミーティングを複数回実施し、「お互いの希望を尊重しつつ、サークルとしての一体感を出すには?」と問いかけ、妥協案を探る話し合いを重ねました。
結果的に、出演者の希望と演出側の負担を両立させる形に収まり、ライブは大盛況に終わりました。メンバーから「みんなの意見を丁寧に調整してくれてありがとう」と声をかけてもらえたことが嬉しかったです。
この経験から、立場の違う人同士の意見を尊重しつつ、全体の目的に向かってまとめていく力を培えたと感じています。社会人になっても、多様な考えの中で最適解を導き出す姿勢を持ち続けたいです。
例文④ボランティア
私の強みは、[多様な立場や考えを持つ人々と協力し、一つの目標を達成に導く協調性]です。
被災地支援のボランティアに参加した際、年齢も背景も異なるメンバーと一緒に活動しました。初対面の人も多く、支援内容に対する意見が分かれる場面もありましたが、それぞれの立場や考えを丁寧に聞きながら、最適な作業分担を提案しました。
結果的に、混乱していた作業もスムーズに進行し、現地の方から感謝の言葉をいただきました。この経験から、[相手の立場を理解したうえで、自分の意見も伝える]ことが、チームとして成果を出す上で不可欠だと学びました。
入社後も、この協調性を活かして多様なメンバーとの対話を通じてチームの力を最大限に引き出し、組織全体の生産性向上に貢献したいです。
例文⑤インターン
私の強みは、[多様な立場や考えを持つ人々と協力し、一つの目標を達成に導く協調性]です。
被災地支援のボランティアに参加した際、年齢も背景も異なるメンバーと一緒に活動しました。初対面の人も多く、支援内容に対する意見が分かれる場面もありましたが、それぞれの立場や考えを丁寧に聞きながら、最適な作業分担を提案しました。
結果的に、混乱していた作業もスムーズに進行し、現地の方から感謝の言葉をいただきました。この経験から、[相手の立場を理解したうえで、自分の意見も伝える]ことが、チームとして成果を出す上で不可欠だと学びました。
入社後も、この協調性を活かして多様なメンバーとの対話を通じてチームの力を最大限に引き出し、組織全体の生産性向上に貢献したいです。
例文⑥留学
私は[協調性を大切にし、異文化の中でも良好な人間関係を築く力]があります。
半年間アメリカに留学した際、最初は言語の壁や価値観の違いから現地の学生と距離を感じていました。そんな中で、相手の文化を否定せず、積極的に会話を重ねることで、少しずつ打ち解けていきました。
多様なバックグラウンドを持つ友人と関係を築く中で、協調性とは「違いを受け入れ、歩み寄る姿勢」であると学びました。この経験は、異なる意見を持つ人と関わる上での、私の指針となっています。
入社後もグローバルな環境でも柔軟に対応し、多様な価値観を尊重したチームづくりに貢献していきたいと考えています。
例文⑦ゼミ
私の強みは、[チーム全体を巻き込み、それぞれの力を引き出すことで成果に繋げる協調性]です。
ゼミのグループ研究では、テーマ決めから発表資料の作成まで、全てのプロセスでチームの協力が不可欠でした。当初、役割分担が曖昧で議論が停滞しがちだったため、私は進行役として、毎週の定例ミーティングと、各々の得意分野を活かした明確な役割分担を提案しました。その結果、メンバー全員が主体的に意見を出し合うようになり、学内プレゼン大会では優秀賞を受賞することができました。
この経験から、協調性とは単に同調することではなく、チームの力を最大限に引き出し、個人の力以上の成果を生み出す力だと学びました。御社に入社後も、この強みを活かし、チームの潤滑油として、また時には推進役として、成果に貢献したいです。
内定者はどう書いた?協調性をアピールする自己PRの実例
「協調性があります」と一言で言っても、その伝え方次第で印象は大きく変わります。実際に内定を獲得した就活生は、どのように協調性を自己PRに盛り込んでいたのでしょうか。
ここでは、実際に内定を勝ち取った先輩たちが、どのように[協調性]を説得力のある自己PRに仕上げたのか、具体的な例文を紹介していきます。是非、エピソードの構成や言葉の選び方にも注目して確認してみてください。
<ブリヂストン物流(26卒)>
Q. 自己PR
A.私は状況に応じて柔軟に立ち回り、チーム全体の成果に貢献できる力を持っている。学生時代のアルバイトでは人手不足が常態化しており、自分の作業だけに集中していては全体が滞ると感じた。そこで周囲の進捗を意識し、声かけやフォローを積極的に行った。時には自分の作業を中断して他を手伝うなど、優先順位を判断して動いた結果、職場の雰囲気も改善し、周囲から信頼を得られるようになった。この経験を通じて培った協調性や判断力を、今後の仕事でも活かしていきたいと考えている。
※引用:Unistyle/【内定】エントリーシート(タイヤ事業本部)(タイヤ物流管理)
<トヨタ自動車(25卒)>
Q. あなたがこれまでの人生で育んできた思いやこだわりについて教えてください。また、それらがどのように形成されたか、経緯や背景についても教えてください。思い・こだわり (200字)
A. チームワークや協調性を大事にしている。中学時代、陸上部のリレーメンバーとして全国大会に出場した。体調管理やメンタルケア、人間関係に気を配り、個人だけでなくメンバー全員のことを考えながら目標に向けて取り組んだ。その結果、達成感を得ることができ、人とのつながりを大切にするようになった。この経験から目標達成に向けて、チームでどのように協力し合うかを考え、行動する姿勢を大切にしている。
※引用:Unistyle/【内定】エントリーシート(海外営業)(営業)
<電通(25卒)>
Q.現在のあなたを形成しているもの
A.現在の私を形成しているものは、カフェでのアルバイト、長期にわたるサッカー部での経験、オーストラリアへの語学留学である。まず1つ目として、私はカフェアルバイトにおいて接客マナーや社会人として必要なスキルを身につけた。その中でも、お客様にただ、商品を提供するのではなく、そこに付加価値をもたらすことの重要性に気づいた。2つ目のサッカー部での経験では、チームワークを学んだ。私は、小中高とサッカーを続けてきたが、どのチームもそれぞれ個性が異なり、同じ方向を向いて戦うことの難しさと同時に、そのやりがいを実感した。3つ目のオーストラリアへの留学では、自身が今まで経験してこなかった文化に触れることで、視野や価値観が広まった。日本では当たり前でも、現地では全くそれが通じないこともあり、固定概念にとらわれることの恐ろしさを学ぶ機会となった。
上記のような経験から、私は対人スキルや協調性、幅広い視野を獲得した。
引用:Unistyle/エントリーシート(総合職)
<アクセンチュア(24卒)>
Q.アクセンチュアを「社員一人ひとりの自己実現のプラットフォーム」と考えたとき、あなたの就職軸に沿ってアクセンチュアを志望する理由を教えてください。
A.私の二つの就職軸を実現できると考えるため、貴社を志望する。一点目は、ITの活用により社会や企業の課題を解決し、よりよい世界を作り出すことである。生産性が低く衰退していく日本社会や企業の課題をコンサルタントとしてITを活用しながら解決し、人間が本来すべき非定型的な仕事に集中できる環境の構築を行うことで、より良い世界を作り上げていきたいと考える。二点目は、他者への貢献を通じて感謝や信頼を得るやりがいを感じることである。入社後は、私の強みである「協調性を有した人間関係構築力」を活かすことで、様々なバックグラウンドの方々とのチームワークを大切にしながら、コミュニケーション力や技術的知識を高め、貴社及び社会の発展に寄与したい。テクノロジーに強みを持つコンサルティング会社である貴社でこそ、この理想像を実現できると考える。
引用:Unistyle/【内定】エントリーシート(ビジネスコンサルタント)
自己PR「協調性」に関するよくある質問
ここでは、[協調性]という強みをアピールする自己PRに関するよくある質問についてお答えします。
Q1. 協調性って本当にアピールポイントになるの?
「協調性がある」という強みは、非常に強力なアピールポイントになります。なぜなら、どんな業界・職種であっても、仕事は1人で完結することはできず、必ず[チーム]で進める必要があるからです。
ただし、多くの学生がイメージする[ただ周りと仲良くできる力]と、企業が評価する[協調性]は、少し意味が違うので注意が必要です。
企業が本当に評価するのは、『チームの中で自分の役割を理解し、異なる意見を持つメンバーと協力しながら、具体的な成果や目標達成に貢献できる力』のことです。
この[目標達成への貢献]までをセットで語ることができれば、あなたの協調性は強力な強みとなります!
Q2. 協調性と受け身の違いは何ですか?
協調性と受け身の大きな違いは[目的達成に向けた主体性]の有無です。
<協調性>
・定義:チームの目標達成のために、周囲の意見を調整し、必要な行動を主体的に取る力
・行動例:メンバー間の意見の対立を調整し、折衷案を提案する
<受け身>
・定義:自分の意見を持たず、ただ周囲の意見に合わせて従うだけで、自発的な行動がない
・行動例:意見の対立が起こっても、何も言わずに静観している
自己PRで[協調性]という強みをアピールする際は、周りの意見を聞いた上で、チームが前進するために自分が何を提案し、実行したかという主体的な行動を明確に伝えましょう。
Q3. 協調性をアピールするエピソードって、どんな経験が向いてる?
協調性をアピールするエピソードは、異なる意見を持つ人との協力やチームの課題解決が求められた経験が最適です。具体的には、以下のようなエピソードが協調性のアピールに向いています。
- サークルや部活動
意見の食い違いやモチベーションの低下があった際に、チームをまとめた経験
- アルバイト
忙しい状況で、部署間・スタッフ間で連携不足を解消した経験
- ゼミやグループワーク
異なる専門や価値観を持つメンバーと協力し、一つの結論を導き出した経験
Q4. 「特に目立った成果がない」場合でも協調性は伝えられますか?
特に目立った成果がない場合でも、協調性は伝えられます。なぜなら協調性は、成果の大きさではなく[行動の質]で評価されるからです。
協調性のアピールで重要なことは、[目標のために、周囲の状況をどれだけ細やかに察し、どんなサポート行動をしたか]です。
例えば、以下のように、結果(成果)が伴わなくても、チームの[プロセス]に貢献した経験を語ることが重要です。
<伝え方の例>
「売上目標は達成できませんでしたが、チームの雰囲気が悪くなった際に、私はメンバー1人ひとりに声をかけ、相談しやすい環境を作ることに貢献しました」
このように、具体的なサポート行動や、チーム内の人間関係を円滑にしたプロセスを具体的に語ることで、あなたの[貢献意欲]や[協調性]が、面接官にしっかりと伝わります。
Q5. 協調性アピールのNG例はありますか?
主体性の欠如や協調性の勘違いにつながる表現は避けてください。特に避けるべきNG例は以下の通りです。
<NG表現の例>
・「誰からも嫌われないように、いつも周りの意見に賛成していました。」
⇒ 面接官の印象:主体性がない、自分の意見を持っていない
・「意見が合わない人がいると、その人とは距離を置くようにしていました。」
⇒ 面接官の印象:問題解決能力がない、衝突を避けているだけ
・「チームのことはよく分かりませんが、言われたことだけは正確にやっていました。」
⇒ 面接官の印象:当事者意識が低く、目標達成へのコミットメントがない。
協調性をアピールする際は、「チームを成功させるために、自分はあえて〇〇という行動を取りました」と、主体的な意志を示しましょう。
Q6.「協調性」がある人の特徴を教えてください。
協調性が高い人に共通する特徴を以下に記載しているので、自分に当てはまるポイントがないか、是非チェックしてみてください。
■ 場の空気を読みながら行動できる
協調性がある人は、その場の雰囲気や相手の様子を敏感に感じ取り、自分の発言や行動を柔軟に調整することができます。このような人は、 [周囲に配慮できる人]として信頼されやすく、職場でも円滑な人間関係の構築ができるでしょう。
■ 相手の意見を尊重できる
協調性がある人は、たとえ自分と異なる考え方でも、頭ごなしに否定せず、「なぜ、そう考えるのか」と、まずは一度受け止めることができます。相手の意見に耳を傾け、必要に応じて歩み寄ることで、チームの雰囲気を良くすることが可能です。
■ 思いやりをもって接することができる
協調性がある人は、相手の気持ちを想像し、相手に合わせたコミュニケーションをすることができます。相手が困っていそうなときにさりげなくフォローしたり、負担が偏らないよう配慮できたりする姿勢が、信頼関係を築く基盤になります。
■ 自分の意見を伝えつつも周囲と調和できる
協調性は[ただ周りに合わせる力]ではありません。自分の意見を持ちつつも、相手と対立しないように伝えたり、折衷案を探ったりする調整力も含まれます。主張と調和のバランスがとれる人は、職場でも重宝されます。
■ 相手の良いところに気づき、認めることができる
協調性がある人は、相手の長所や隠れた貢献に自然と気付くことができます。そしてその気付きを相手に伝え、「あなたのここが素晴らしい」と具体的に認めることで、円滑な人間関係を築き、チームの全体の良好な雰囲気づくりにも貢献するでしょう。
■ チーム全体のことを考えて行動できる
協調性がある人は、自分だけが良ければいいという考え方ではなく、チーム全体にとってベストな行動を選ぶことができます。自分の役割を超えてサポートに入ったり、自分にできることを探して動いたりする姿勢こそ、チーム意識の高さの表れと言えます。
まとめ
本記事では自己PRで協調性をアピールする際の注意点や例文、協調性が評価される理由について紹介してきました。
また「自分の長所って協調性でいいのかな?」と思っている人に向けて協調性がある人の特徴も紹介していますので、自己PRで協調性をアピールしようかなと思っている人は参考にしてみてください。
本記事でもお伝えしていますが、協調性をアピールする際は受け身の印象を与えないよう、主体的に動いたエピソードを伝えるようにしましょう。
そうすることでより魅力的な自己PRを作成することができるはずです。
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