
「留学経験のアピールの仕方がわからない」という悩みを持つ就活生は多いのではないでしょうか?
そんな人に向けて本記事では、留学経験者が自己PRで意識すべきポイントや面接で聞かれる留学に関する質問例などを紹介します。
本記事を読むことで、留学経験を効果的にPRする方法を知ることができ、内定にグッと近づくでしょう。
留学経験者の就活の始め方
留学先から日本に帰国した時期別に、どのように就活をはじめればよいのか解説していきます。前提として、帰国するまで就活をまったく行っていない人が対象となります。
帰国時期ごとの就活の始め方(1):大学3年12月までに帰国した人
この時期までに帰国した人は特に問題なく就活を進めることができます。企業によってはまだ冬インターンの受付を行っていますし、本選考のエントリーまでも3か月ほどあります。
もちろん3年の夏から就活を始めた人と比べたら遅れを取っているかもしれませんが、優先度の高いことからアクションしていくことで本番には十分に間に合います。
帰国時期ごとの就活の始め方(2):大学3年1月から大学4年になる直前までに帰国した人
大学4年になる直前までに帰国した人は3月の本選考のエントリーにぎりぎり間に合うでしょう。戦略としては、本選考を受けていく中で高速でPDCAを回していきましょう。
上述しましたが、多くの企業が夏採用・秋採用を実施しているため、仮にここで内定が出なくても必要以上に焦らず、どうしたら内定を獲得できるか、自分の改善点を考えてみましょう。
夏採用・秋採用で内定を獲得するためにすべきことについては以下の記事で紹介しているので、参考にしてみてください。
関連記事:
・就職を諦めるのはまだ早い!秋採用で内定獲得するための必勝法を徹底解説!!
・夏採用を実施する優良企業は多い?夏から内定獲得する必勝法を徹底解説!!
帰国時期ごとの就活の始め方(3):大学4年4月以降に帰国した人
この時期に帰国した方はすでに3月の本選考エントリーには間に合いません。
今から間に合う企業にエントリーするか、夏・秋以降でのエントリーをしましょう。
夏以降でも選考を続けている企業は意外と多いため、あまり落胆せず、夏以降のエントリーに向けて着実に力を蓄えていきましょう。
以下の記事で就活に出遅れた場合どうすればいいのかについて詳細に記載されていますので、本記事と合わせてご覧になってください。
関連記事:
夏採用を実施する企業は多い?夏から内定獲得の必勝法について徹底解説!!
就活で留学経験をアピールするメリット
まず就活で留学経験をアピールするメリットを2つ紹介します。どのようなメリットがあるのか学んでいきましょう。
留学経験をアピールするメリット(1):語学力をアピールできる
近年では様々な企業が海外展開を行っているため、語学力はグローバル企業だけでなく、どこの企業でも活かせる能力です。
2016年10月25日に発表されたテンナイン・コミュニケーションの「社員の英語力とビジネスに関する意識調査」でも、「今後事業展開をする上で、従業員の『英語力』を必要だと感じている」会社の割合は72.5%と、多くの企業が英語の重要性を感じていることがわかっています。
留学すると英語でレポートを書いたり、討論したりと、授業内容は全て英語で行われます。
授業を受けていく中で英語を学ぶことができるため、期間にもよりますが、留学経験を話すことによって語学力をアピールすることができるでしょう。
留学経験をアピールするメリット(2):ガクチカや自己PRが作りやすい
留学中の体験はガクチカや自己PRのエピソードに活用しやすいです。
というのも留学中は自分で考えて動かなければいけない場面が多く、留学先の選定や準備、現地でのトラブルなど、言葉が通じない環境でも対応しなければいけないことがたくさんあります。
上記のようなトラブルや困難を乗り超える中で学んだことや挫折経験など、留学中に目的に向かって取り組んだことをアピールすると、あなたの人柄をアピールすることができるはずです。
就活で留学経験をアピールするデメリット
続いては留学するデメリットを2つ紹介します。
留学経験をアピールするのデメリット(1):言語スキルの期待値が上がる
留学経験があると伝えると「じゃあ英語は話せるのか」と思われることが多いです。
しかし留学といっても人それぞれ期間が異なるため、一ヶ月ほどの短期留学を選んだ人の中には、英語を話せるようにならなかったという人もいるでしょう。
そのような人の場合「留学経験があります!」と伝えてしまうと、企業からの期待を越えられず、全くアピールにならなかったということにもなりかねません。
一般的に企業が求めているのは”英語での会議で議論できるレベル”で、TOEICでいうと、800〜900点ほどです。
しかし短期留学や語学研修でも、自己PRのエピソードとして活用できる可能性はあります。そのため言語スキルには自信がないという人は、留学の目的意識や学びを伝えるようにしましょう。
留学経験をアピールするデメリット(2):自己PRの内容がかぶりやすい
先ほど留学するメリットで自己PRが作りやすいとお伝えしましたが、反対に自己PRの内容がかぶりやすいというデメリットも存在します。
留学経験は自己PRとして書きやすいため、多くの就活生が留学でのエピソードを選びます。
そのため「留学をして多くの外国人の友達ができました」といったありきたりなエピソードでは、採用担当の印象に残ることは難しいです。
他の就活生と差別化を図るためにも、ありきたりなエピソードではなく、留学中の珍しい出来事や、自分ならではのエピソードを伝えるようにしましょう。
そのためには、留学期間中はただなんとなくで過ごすのではなく、自分らしいエピソードを話すにはどうしたらいいかを考え、行動するようにしてみてください。
就活で留学経験をアピールする際のポイント
ここでは就活で留学経験をアピールする際のポイントを2つ紹介します。
自己PRやガクチカの文章を作る際に参考にしてみてください。
留学経験のアピールポイント(1):留学を通して成長したことを伝える
留学の経験自体は基本的にはプラス評価されません。理由は、人事は経験自体を評価基準としているわけではないからです。
エピソードはあくまで「あなた」という人間を伝えるための手段に過ぎません。
多くの就活生は「何をやってきたか(事実)」を語ることにフォーカスしがちですが、人事が知りたいのは「なぜやったのか(感情)」「どんなことをしたのか(行動)」といったあなた自身を表現する部分です。
つまり人事は、あなたが「アメリカで1年間留学をしてきました。」という情報ではなく「なぜアメリカに留学することを決意したのか」「留学先でどのようなことを努力し、困難を乗り越えたのか」を知りたいのです。
このように留学の経験をアピールする際は、留学で何を学ぼうと決意したのか、その理由は何か、留学するまでの準備における苦労や努力など、留学前の心情を伝えることを意識すると良いでしょう。
留学経験のアピールポイント(2):語学力+αの内容を伝える
「留学により、TOEICの点数が500点→900点まで上がりました。」という自己PRをよく見かけますが、この自己PRでは残念ながら選考の通過率は低いでしょう。
というのも、人事は留学に行ったら一定の語学力が身につくことは当たり前と考えており、そのうえで「留学中にどのような経験をして、どんなことを学んできたのか」が重要であると考えているためです。
もちろん語学力の向上を留学の一つの目的にすることは問題はありませんが、語学力を高める過程で得た経験を話す方が人事の印象に残る自己PRとなるでしょう。
留学経験をアピールする自己PRの書き方
以下にて自己PRの書き方のフレームワークを紹介します。
留学経験を効果的にアピールするためにも、フレームワークに沿って自己PRを作成してみてください。

ではステップごとのポイントを解説していきます。
(1)結論:あなたの強みは?
まずはあなたの強みや人柄をひと言で示しましょう。
ここでのポイントは企業側が求めている人物像が持つ強みを書くことです。なぜなら、企業はその企業の掲げているビジョンを叶えるための手段として新卒を採用しているためです。
例えば「英語でコミュニケーションが取れる人材を採用したい」と考えている人が、日本語しか話せない人を採用することはありません。
そのため、自己PRで強みをアピールする際は企業が求める人物像に沿った強みをひと言で表しましょう。
(2)具体的なエピソード:どんなこと?期間は?
このステップでは、あなたの強みを説明できる出来事を記述しましょう。直面した課題に対してどのように行動したのか、なぜその行動をとったのかを中心に書いていきます。
また、強みを発揮するために意識したことについても明記します。あなたがその強みを発揮するために「どのように行動するか」「どんなことに留意しているか」を伝えましょう。
強みを発揮するための具体的な方法論(how)を提示することで、あなたの自己PRの信憑性・具体性がグッと高まるはずです。
(3)結果・学んだこと:どんな結果?どんな学びを得た?
エピソードを記述した後は、経験を通して「どんな結果が得られたのか」「どんな学びがあったのか」を伝えましょう。
結果を伝える際のポイントは「数字を用いて伝える」ことです。
例えば「TOEICで目標の点数を取ることができました」と伝えるよりも「TOEICの勉強を2年間続け、スコアを前回より150点もあげることができました」と伝えた方が面接官は理解しやすくなります。
(4)入社後:その強みを入社後にどう活かす?
このステップは就活生が見落としがちなステップです。
あなたの自己PRは「以上から私の強みは○○と言えます。」で終わってはいないでしょうか?
多くの就活生が前述の内容で書き終えてしまうケースが多く「強みを入社後にどう生かしていくか」の説明を書かない人が多数います。
なぜこのステップが大事かというと、企業側が重視するのはあくまで「あなたが企業の利益に貢献できる(=企業で活躍できる)人材かどうか」だからです。
そのため「入社後は、組織で課題に直面した際、個々の多様性を受け入れ、咀嚼し、自身の考えも発信した上で解決に向け行動したいです」のように、入社後どう貢献していくかを伝えるようにしましょう。
留学経験をアピールしている自己PR例文
ここでは留学経験を踏まえた自己PRの例文を紹介します。
先ほど紹介した「結論→具体的なエピソード→結果・学んだこと→入社後」のフレームワークに当てはめて紹介しますので、実際に自己PRを作成する際に参考にしてみてください。
留学経験を踏まえて”協調性”をアピールした自己PR例文
留学経験を踏まえて”リーダーシップ”をアピールした自己PR例文
留学経験を踏まえて”チャレンジ精神”をアピールした自己PR例文
留学経験を踏まえて”努力家”をアピールした自己PR例文
留学経験を踏まえて”向上心”をアピールした自己PR例文
就活の面接でよく質問される留学経験に関する質問
ここでは実際の面接で留学に関してどのような質問されるのかについて集めました。面接では留学経験について様々な方向から質問されるケースがあります。
事前にどのような質問をされるのかを把握することで、想定外の質問をできるだけ減らしていきましょう。
- なぜ留学したの?
- 英語はどうやって勉強したの?
- 留学を通して一番成長した事は?
- 留学生活での失敗や苦労した体験は?
- 留学で得たことを教えてください。
- 留学をして一番良かったことは何ですか?
- 留学中の印象的なエピソードを教えてください。
- 留学先ではどんな活動をしたの?
- 外国人学生と日本人学生の違いは?
- 留学先以外の国で興味のある国は?
- カルチャーショックはありましたか?
まとめ
本記事では、留学経験をアピールするメリット・デメリットやアピールする際のポイントや自己PRの書き方を紹介しています。
また、留学経験を効果的にアピールしている自己PRの例文も紹介していますので、自己PRを考える際に参考にしてみてください。
本記事でもお伝えしていますが、就活では留学経験があるだけでは評価されません。
留学経験を通してどのようなことを学んだのか、どう成長したのかが大事になってくるため、留学経験をアピールする際は、留学中にした挑戦や取った行動を具体的にアピールできるエピソードを伝えましょう。

●就活で留学経験をアピールするメリット
メリット(1):語学力をアピールできる
メリット(2):ガクチカや自己PRが作りやすい
●就活で留学経験をアピールするデメリット
デメリット(1):言語スキルの期待値が上がる
デメリット(2):自己PRの内容がかぶりやすい
●就活で留学経験をアピールする際のポイント
ポイント(1):留学を通して成長したことを伝える
メリット(2):語学力+αの内容を伝える
●留学経験をアピールする自己PRの書き方
書き方(1):あなたの強みは?
書き方(2):どんなこと?期間は?
書き方(3):どんな結果?どんな学びを得た?
書き方(4):その強みを入社後にどう活かす?
●就活の面接でよくされる質問
(1)なぜ留学したの?
(2)英語はどうやって勉強したの?
(3)留学を通して一番成長した事は?
(4)留学生活での失敗や苦労した体験は?
(5)留学で得たことを教えてください。
(6)留学をして一番良かったことは何ですか?
(7)留学中の印象的なエピソードを教えてください。
(8)留学先ではどんな活動をしたの?
(9)外国人学生と日本人学生の違いは?
(10)留学先以外の国で興味のある国は?
(11)カルチャーショックはありましたか?
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⇒就職を諦めるのはまだ早い!秋採用で内定獲得するための必勝法を徹底解説!!
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