●成功体験を面接で聞く意図は『成功に対する考え方を知るため』『目標達成のために努力できるかを知るため』『壁に当たった時の対応法を知るため』の3つ。
●成功体験を探す際は『自分史を作成し過去の経験を振り返る』『今やっていることから探す』。
●成功体験が思いつかない場合は『学びがあった出来事』について話すのも良い。
- 1 成功体験を面接で聞く意図
- 2 どんな経験が「成功体験」になる?よくある事例一覧
- 3 自分らしさが伝わる成功体験を見つける方法
- 4 自分らしさが伝わる成功体験の「エピソード発掘ワークシート」
- 5 もし成功体験がない人はどうしたらいい?
- 6 面接で差がつく!成功体験の答え方とポイント
- 7 面接で成功体験を話す際に注意すべきこと
- 8 面接で成功体験を聞かれた時の模範回答例
- 9 まとめ
- 10 面接で話せる成功体験がない?エージェントがあなたの経験を魅力に変えます
- 「成功体験ってどんなエピソードを話せばいいの?」
- 「どのくらいの成果があれば成功体験って言えるの?」
面接で聞かれる成功体験についてこのような疑問を感じている就活生も多いのではないでしょうか?
そんな就活生に向けて本記事では面接で成功体験を聞く意図や答え方、注意点などについて紹介します。
また、面接での回答例も紹介していますので、回答のイメージが掴めないという方は参考にしてみてください。
成功体験を面接で聞く意図

企業はなぜ面接で成功体験について質問するのでしょうか?
面接で聞かれる質問にはすべて意図があるため、回答を考える前にまずは質問の意図を理解しておきましょう。
成功に対する考え方を知るため
企業は面接で成功体験を聞くことで、その学生の[成功に対する考え方]を知ろうとしています。
何を成功体験とするかはその人の考え方によって異なります。例えば、周りの人をサポートできた経験を成功体験と考える人もいれば、部活動で優勝した経験を成功体験と考える人もいるでしょう。
つまり、成功体験を聞くことであなたの考え方や価値観を知ることができるということになります。
目標達成のために努力できるかを知るため
面接官は就活生に成功体験を聞くことで、目標達成のために努力できる人かどうかを見極めようとしています。
目標達成に向けて努力ができる人材は入社後に大きな成果を出すことが期待できるため、[目標達成に対しての意欲が高い]という素養はどの企業・仕事でも求められます。
また目標達成に向けた過程は[過去の例などを参考にしつつ1人で取り組む][周囲の人に頼りながら取り組む][自分オリジナルの手法で取り組む]など人それぞれでしょう。
つまり企業は成功体験を聞くことで、[目標達成に向けた過程の手法]も併せて知ろうとしているのです。
壁に当たった時の対応法を知るため
企業は面接で成功体験を聞くことで、あなたが壁に当たった時にどのように対応をするのかを知ろうとしています。
仕事をしていれば誰しも壁に当たることもあるでしょう。壁に当たった際に、乗り越える力があるかが社会人として重要です。
つまり1人で乗り越えることができるか、どう乗り越えようとするのかについて知りたいと思い、成功体験について聞いているということになります。
上述しているように、企業は自社に貢献してくれる人材を採用したいと思っているため、壁に当たった際に挫けて逃げてしまうような人では選考を通過するのは難しいでしょう。
どんな経験が「成功体験」になる?よくある事例一覧
「自分には特別な成功体験なんてない…」と悩む就活生も少なくありません。しかし、アピールできる経験は意外と身近な日常の中にも隠れているものです。
ここでは、面接やエントリーシートで使いやすい成功体験の事例をカテゴリー別に紹介します。是非、以下の例を参考に、自分の体験と照らし合わせてみてください。
アルバイトでの成功体験
- 顧客対応のスキルを向上させ、リピーターを増やした
- クレーム対応を迅速かつ的確に行い、顧客満足度を高め
- 販売戦略やプロモーション活動を提案し、売上を大幅に向上させた
- 店舗のディスプレイやレイアウトを工夫し、売上が向上した
- 新人スタッフの教育・指導をおこない、短期間で戦力化させた
- トレーニングマニュアルを作成し、新人教育の質を向上させた
- チームでの目標達成に向けてリーダーシップを発揮し、成功に導いた
- 季節イベントやセールの企画・運営を担当し、大きな成果を上げた
- 言語スキルを活かして、外国人顧客に優れたサービスを提供した
- SNSやオンラインキャンペーンを担当し、集客や売上を増加させた
部活・サークルでの成功体験
- 部長としてメンバーをまとめ、目標達成に導いた
- サークルで参加した大会で入賞した
- チームで協力して全国大会で優勝した
- 大規模なイベントや大会の企画・運営を成功させた
- 部活動に新しいトレーニング方法や戦略を導入し、成果を上げた
- 新入部員の教育・育成に貢献し、全体のスキルレベルを引き上げた
- 他大学や地域団体との共同イベントやプロジェクトを成功させた
- スポンサー企業との連携を実現し、活動資金を獲得した
- サークルや部活動の運営方法を改善し、活動効率やメンバーの満足度を向上させた
- サークルで社会貢献活動をおこない、地域社会から高い評価を得た
学業・ゼミでの成功体験
- ゼミの研究発表で学内最優秀賞を受賞した
- TOEICの点数を半年で200点アップした
- 資格試験(例:簿記2級、TOEFL等)に合格した
- 海外留学先でプレゼン大会に出場し、現地学生と競り合った
- ゼミ活動で企業と連携し、実務的な課題解決提案を行った
- プレゼンテーション大会で審査員賞を受賞した
- 学内の履修ガイドを自主制作し、後輩たちに好評だった
- オンライン授業でのグループワークを主導し、全体の完成度を引き上げた
- 学外の学術イベントで共同研究の成果を発表した
- 第二外国語のスピーチ大会に出場し、入賞した
インターン・ボランティアでの成功体験
- インターン先で企画したマーケティング案が実際に採用された
- 新商品アンケートの分析を担当し、プレゼンで高評価を得た
- 営業同行でのトーク提案が受注に繋がった
- グループワークでリーダーを務め、プレゼンコンテストで入賞した
- ボランティア活動で地域の子どもたちに学習支援を実施した
- 国際交流ボランティアとして、外国人への案内役を務めた
- イベント運営ボランティアとして来場者満足度向上に貢献した
- 高齢者支援ボランティアで、利用者との信頼関係を築いた
- 自治体の防災イベントの手伝いで、リーダーとして運営をサポートした
- NGO活動の広報担当としてSNS発信を行い、認知度を向上させた
その他の成功体験
- ボランティア活動のリーダーとして、プロジェクトを成功に導いた
- 災害支援活動に参加し、被災地での支援活動を成功させた
- 写真コンテストで作品が入賞した
- フルマラソンを完走し、自己ベストタイムを更新した
- プログラミングでアプリを開発し、多くのユーザーに利用された
- 自身の料理レシピやお菓子の写真を投稿し、SNS上で大きな反響を得た
- ボランティア団体のイベントやプログラムの企画・運営を担当し、多くの参加者を集めて成功させた
- 国際交流イベントや文化交流プログラムのボランティアスタッフとして参加し、異文化理解や国際交流に貢献した
- アートコンテストで入賞し、自身の芸術表現が評価された
- 学校や地域センターでの学習支援活動に参加し、子どもたちの学業サポートや教育プログラムの実施を通じて、教育の普及に貢献した
自分らしさが伝わる成功体験を見つける方法

ここでは、自分らしさが伝わる成功体験の見つけ方を、わかりやすく紹介していきます。自分にどんな強みがあるのか、どんな経験を活かして伝えれば良いか悩んでいる就活生は、是非参考にしてみてください。
子どもの頃からの「自分史」を作って振り返る
成功体験がわからないという就活生は、自分史を作成し過去の経験を振り返ってみましょう。
自分史とは[自分の歴史]をまとめたものです。
これまでの自分の人生で起きた出来事を書き出し、その出来事を深堀していくことで、そこに共通する自分の行動や考え方、大切にしている価値観・行動パターンを見つけていくことができます。
自分史を作成し、過去の経験を振り返ることで成功体験と言える出来事を見つけられるかもしれません。
中には成功体験と言うと大きな成果を残したエピソードでなければいけないと思っている就活生もいるかもしれませんが、小さな成功体験でも全く問題ないです。
先程もお伝えしましたが、面接官は成功体験を通して[成功に対する考え方][目標達成に向けた考え方・取り組み]「壁に当たった時の対応法」などを知りたいと思っています。
そのため成功体験を探す際は、成果だけにこだわるのではなく、上記3つをアピールできるエピソードを選ぶようにしましょう。
小さな成功体験を深掘りしてみる
「大きな成果を残したわけではないし…」と、自分の経験を成功体験として捉えられない就活生もいるかもしれません。しかし、就活における成功体験は、必ずしも[賞を取った][売上が何倍になった]といった目に見える結果である必要はありません。
例えば、「苦手だった接客でお客様から褒められた」「グループワークで意見をうまくまとめられた」といった、ささやかな達成感や成長を実感できた出来事も、立派な「成功体験」です。
大切なのは、そうした経験を深掘りし、[なぜ上手くいったのか][どんな工夫や努力をしたのか][そこから何を得たのか]を自分なりに分析することです。
たとえ、小さなエピソードでも、そこから見えてくるあなたの個性や成長の過程について具体的に語ることができれば、面接官の印象に残る自己PRになります。
今力を入れていることから探す
過去にこれといった成功体験がないという就活生は、今やっていることから探すのもアリです。
例えば、[TOEICの試験に向けて毎日3時間勉強している][部活のレギュラーに選ばれるために毎日自分で決めた自主練メニューをおこなっている]など、普段おこなっていることから探してみましょう。
まだ何か成果が残せていなかったとしても、その過程の中で何か小さな成功はないか考えてみましょう。
また、[誰かに感謝された]などのエピソードでも問題ありません。
例えば「バイト中に困っているお客様に自ら声をかけサポートしたら、感謝の言葉をもらえた」なども成功体験と言えるでしょう。
自分らしさが伝わる成功体験の「エピソード発掘ワークシート」
就活で使える[成功体験]が思い浮かばない…という人も、実は日々の中にヒントはたくさんあります。 このワークシートを活用することで、あなたのこれまでの経験を振り返りながら、自分らしさのにじむエピソードを見つけ出すことができます。
印刷して書き込んだり、メモを取りながら使ったりと、自由に活用できる形式ですので、自己PRやガクチカに使えるネタ探しに是非役立ててみてください。
- ①自分史のワークシート
→ 子どもの頃から現在までの経験を時系列で整理できます。
- ②小さな成功体験を深掘りするワーク
→ 1つの体験を具体的に掘り下げて強みを見つけられます。
- ③今力を入れていることから探すワーク
→ 現在の努力や成果から成功体験を発掘します。
- ④使えそうな成功体験の種まとめ
→ 面接や自己PRで使えそうなネタを3つピックアップして整理できます。
①子どもの頃からの「自分史」を振り返ろう
時期(学年など) | 印象に残っている出来事 | そのとき感じたこと・工夫したこと | 結果・得たこと |
---|---|---|---|
小学校低学年 | クラスの係活動で給食係を担当 | 全員に平等に配ることの大変さを感じ、早く準備できるように前日に流れを確認した | 誰かのために動く喜びと、準備の大切さを学んだ |
小学校高学年 | 学級委員に立候補し、学級会の司会進行を担当 | 人前で話すのが苦手だったが、台本を用意して臨んだ | 準備と練習で苦手も克服できるという自信に繋がった |
高校生 | 文化祭のクラス企画でリーダーを担当 | 全員の意見をまとめる難しさに直面し、進行表を作って役割分担した | 周囲を巻き込むには、計画性と声かけが重要と学んだ |
大学生 | 飲食店のアルバイトで新人指導を任された | 相手に合わせた教え方を心がけ、メモを配布するなど工夫した | 相手目線で伝えることの大切さと、信頼を築く力が身についた |
(空欄) |
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②小さな成功体験を深掘りしてみよう(1つの成功体験につき)
項目 | 記入例 |
---|---|
どんな出来事でしたか?(背景や状況) | 部活でポジション争いに苦戦していた |
どんな工夫・努力をしましたか? | 毎日個人練習を続け、先輩にアドバイスもらった |
その結果、何が起きましたか? | レギュラーに選ばれ、試合でチームに貢献できた |
あなたらしさはどこに表れていましたか? | コツコツ型で継続できるところ/素直に助言を活かす姿勢 |
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③今力を入れていることから探そう(1つの体験につき)
項目 | 記入例 |
---|---|
今、一番がんばっていることは何ですか? | 飲食店のバイトでホールリーダーを任されている |
その中で、自分なりに工夫してきたことは? | 新人マニュアルを改善して教育をスムーズにした |
周りから評価されたことや成果は? | 店長から『安心して任せられる』と言われた |
それを通じて、どんな自分の強みが見えましたか? | 現場を見て改善案を出せる力/周囲と協力できる力 |
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最後にまとめよう:使えそうな成功体験の種を3つピックアップ!
タイトル(簡潔に) | どのパートから発掘? | 使えそうな場面(自己PR・ガクチカなど) | |
---|---|---|---|
1 | 新人教育を通して見えた改善力と信頼構築力 | ③今力を入れていることから探そう | 自己PR(主体性・周囲との協働力) |
2 | 部活での努力と継続からつかんだレギュラー | ②小さな成功体験を深掘りしてみよう | ガクチカ(粘り強さ・成長への意欲) |
3 | |||
4 | |||
5 |
▶▶ スマートフォンや一部の端末では、表を横にスクロールしてご覧いただけます。
もし成功体験がない人はどうしたらいい?
「特別な成果も実績もない…」と、面接で語れる成功体験が見つからずに悩む就活生は少なくありません。
しかし、安心してください。就活における成功体験とは、必ずしも[目に見える成果]や[わかりやすい実績]である必要はありません。大切なのは、経験の中で[何を学び、どう成長したか]を伝えられるかどうかです。
例えば、部活動でリーダーシップの難しさを痛感したり、仲間と協力して課題を乗り越え、チームワークの大切さを実感したりしたことも、十分に成功体験として語れます。
また、[困っている人に声をかけて感謝された][地道に続けた取り組みが、誰かの役に立った]などの小さな出来事でも、それがあなたらしい学びや成長に繋がっているのであれば立派な成功体験です。
さらに、[その経験で得た学びを、入社後どのように活かしたいか]まで言及できれば、より説得力のある自己PRになります。
もし成功体験が思い浮かばない場合は、先程紹介した方法で過去の経験を振り返り、[どんなことを大切にしてきたか][どんなときに頑張れたか][誰かに感謝されたことはあるか]などを洗い出してみましょう。小さな経験の中に、あなただけのエピソードがきっと見つかるはずです。
面接で差がつく!成功体験の答え方とポイント

成功体験は、就活の面接でよく聞かれる質問の1つです。ここでは、面接で好印象を残すための成功体験の答え方を3つのステップに分けて解説します。
①結論から話す(何を成功させたのか)
成功体験を語る際は、まず[何を成し遂げたのか]という結論を明確に伝えることが重要です。
例えば、「アルバイト先で新規顧客獲得キャンペーンを企画し、売上を前年比120%向上させました」というように、具体的な行動と成果を冒頭で示すことで、面接官は話の全体像をすぐに把握することができます。
その結果、その後の説明も理解しやすくなり、話の要点も明確になるため、説得力のあるアピールに繋がるでしょう。
②行動や工夫のプロセスを具体的に伝える
結論を伝えたら、次は[どのような行動をしたのか][何を工夫したのか]といったプロセスを具体的に説明します。
例えば、「スタッフと協力して改善点を見つけ出し、ターゲットに合わせたポップやSNS告知文を作成しました」といったように、自分が主体的に考え、動いたことを中心に伝えましょう。
誰かに言われたからやったのではなく、[自分の考えで動いた][周囲と連携して工夫した]といった点を意識すると、より主体性のある印象を与えることができます。
③成功体験から得た学びと今後への活かし方を述べる
最後に、成功体験から何を学び、どう成長できたのか、さらにその学びを入社後どのように活かしていきたいかまで伝えます。
例えば、「この経験から、目標達成には地道な準備とチームでの連携が不可欠だと学びました。御社でもこの学びを活かし、周囲と協力しながら成果を追求していきたいです」といった形で、具体的な貢献意欲を示すことが効果的です。
学びと未来への意欲をセットで伝えることで、面接官に「この人は成長できる人だ」「入社後も活躍してくれそうだ」と評価される可能性が高まるでしょう。
面接で成功体験を話す際に注意すべきこと

成功体験の伝え方によっては面接官にマイナスな印象を与えてしまうリスクもあります。
ここでは、成功体験を話す際に特に注意しておきたいポイントを3つ紹介します。これから面接対策を進める方は、是非参考にしてください。
嘘や過度な誇張は避ける
面接で成功体験を語る際、成果を実際より大きく見せたり、事実と異なる内容を加えたりすることは避けましょう。面接官は話の細部や一貫性を注意深く見ており、深掘りする質問で本質を見抜こうとします。
その場はごまかせたとしても、その後の話に矛盾が生まれたり、鋭い質問にうまく答えられなかったりすれば、かえって信頼を失う原因になります。
繰り返しお伝えしていますが、成功体験は特別な成果である必要はありません。重要なのは、[困難に対し、あなたがどのように考え、行動し、そこから何を学んだのか]です。ありのままの経験を、あなた自身の正直な言葉で伝えることを心がけましょう。
自慢話にならないようにする
成功体験を話す際、つい[自分がいかにすごい成果を出したか]を強調しすぎてしまう人もいます。しかし、面接官が本当に知りたいのは、何を成し遂げたかではなく、[どうやって成し遂げたのか]というプロセスの部分です。
一方的な成果のアピールは、「協調性がないのでは?」「周りへの配慮に欠けるのでは?」といった懸念を抱かせる可能性もあります。
特にチームでの成功体験を話す際には、[周囲とどう協力したのか][自分はどんな役割を果たしたのか]といった点を丁寧に伝えることが重要です。謙虚な姿勢と感謝の気持ちも忘れないよう注意しましょう。
再現性のある学びを伝える
面接官は、あなたの成功体験から[入社後に自社で活躍できる人材かどうか]を判断しています。そのため、過去の経験を語るだけでなく、そこから得た学びや成長を、入社後にどう活かしたいかまで具体的に伝えることが大切です。
例えば、「計画的に取り組むことで成果を出した」という経験を話すのであれば、「社会人としても、この経験で培った計画性を活かし、タスク管理と事前準備を徹底して業務に貢献したい」といったように、入社後の姿を具体的に示します。
このように、経験からの学びと将来への意欲を結びつけて伝えることで、面接官に「この人は自社でも成長し、活躍してくれそうだ」と好印象を与えることができるでしょう。
面接で成功体験を聞かれた時の模範回答例
ここでは、就活の面接で成功体験を聞かれた際の回答例を紹介していきます。
また、あなたの回答に対して面接官から想定される質問も併せて紹介しているので、チェックしてみてください。
アルバイト経験からの成功体験
アルバイト経験は、接客力やチームワーク、課題解決力など、実践的なスキルを伝えるうえで有効なエピソードです。成果や工夫した取り組み、周囲への貢献を中心に語ると、仕事に活かせる力が効果的に伝わるでしょう。
🔶例1:接客で常連客を増やした経験
当初はリピーターが少なく、1回来店して終わってしまう人が多かったため、接客対応の見直しが必要だと感じました。そこで私は、お客様の好みや来店頻度をメモし、会話の中で自然にお名前をお呼びしたり、その人に合ったメニューをオススメしたりといった工夫を重ねました。
その結果、私の名前を覚えて話しかけてくださるお客様が増え、店舗全体の売上にも良い影響を与えることができました。
この経験から、[相手に寄り添った対応]が信頼構築に繋がることを学びました。入社後も、相手の立場を意識した丁寧なコミュニケーションを大切にしていきたいです。
- どのようにお客様の情報を記録・管理していましたか?
- 他のスタッフと連携した工夫があれば教えてください。
- あなたの考える[相手に寄り添った対応]とは、具体的にどのようなことですか?
- その経験で得た[信頼構築力]を、当社の業務でどのように活かせると考えますか?
🔶 例2:新人育成マニュアルの作成で定着率向上した経験
私が働いていた店舗では新人の離職が多く、業務の引き継ぎにも苦労していたため、業務の流れや注意点をまとめたマニュアルを自主的に作成しました。その際、写真や図を多く取り入れ、誰にでもわかりやすい内容になるよう工夫しました。
マニュアル導入後、新人の質問は大幅に減り、業務習得も早まりました。その結果、スタッフの定着率が改善され、チーム全体の連携もスムーズになったと実感しています。
この経験から、課題を自分事として捉え、主体的に改善策を考え実行する大切さと、それが組織全体の効率化や働きやすい環境づくりに繋がることを学びました。
- マニュアル作成で特に工夫した点は何ですか?
- 反対意見があった場合、どのように対応しましたか?
- [課題を自分事として捉え、改善に向けて行動する姿勢]を、当社の業務でどのように活かせると考えますか?
\ アルバイト経験をどう伝えるか迷ったら、就活エージェントに相談してブラッシュアップしてみよう /
学業・ゼミ活動からの成功体験
学業やゼミ活動の経験は、論理思考力や計画性、主体性があることをアピールするのに有効です。学んだ内容や取り組んだテーマに加え、そこでの挑戦や成果を具体的に整理して伝えましょう。
🔶 例1:ゼミ論文で学内表彰を受けた経験
地域活性化をテーマとするゼミで、私は地元商店街の集客課題に取り組みました。現地調査を重ねて「若年層との接点不足」という課題を特定し、SNS活用やコラボイベントといった解決策を盛り込んだ論文を執筆しました。
結果として、課題の深掘りと実践的な提案内容が評価され、学内の研究発表会で最優秀賞をいただくことができました。
この経験から、課題を丁寧に掘り下げる姿勢と、相手の立場で考える重要性を学びました。入社後も、相手目線を持った提案力を活かしていきたいです。 御社へ入社後も相手目線での提案力を活かし、貢献していきたいです。
- SNS活用の提案ではどのようなアイデアを盛り込みましたか?
- アンケートの回収率を上げるために工夫したことはありますか?
- この経験で得た『相手の立場で考える力』を、当社の業務でどのように活かせると考えますか?
🔶 例2:グループワークで意見をまとめた経験
5人グループでの研究発表準備が意見の食い違いで停滞した際、私はまず全員の意見を丁寧に聞き取り、共通点と相違点を整理しました。そして、全員が合意できる目標を改めて設定し、具体的な論点とタスクを明確にすることで、チームを同じ方向へ導きました。
その結果、グループ全体のモチベーションが向上し、準備もスムーズに進行しました。発表本番も成功を収め、教授からは「多様な視点がバランス良く盛り込まれた、質の高い発表だった」と評価していただくことができました。
この経験から、多様な価値観を活かしながらチームを1つの方向に導くファシリテーション能力と、目標達成に向けた計画力を身につけることができたと実感しています。
- どのように意見の対立を解消しましたか?
- 特に苦労したメンバーとのやり取りはありましたか?
- そのファシリテーション能力を、当社の業務でどのように活かせると考えますか?
\ ゼミ活動経験をどう伝えるか迷ったら、就活エージェントに相談してブラッシュアップしてみよう /
サークル・部活動からの成功体験
サークルや部活動の経験を通じて、チームワーク、リーダーシップ、継続力といったスキルを効果的にアピールできます。目標に向けた工夫や自身の役割、乗り越えた困難などを具体的に伝えましょう。
🔶 例1:イベントの集客数を2倍に増やした経験
前年のイベントの来場者数が少なかったという課題を踏まえ、私はSNS(Instagram)での積極的な事前告知と、大学周辺の飲食店と連携したクーポン付きチラシの配布という2つの施策を提案し、実行に移しました。その結果、イベント当日の来場者数は実際に前回の約2倍を記録し、サークルメンバーからも「会場の雰囲気が格段に盛り上がった」と高い評価を得ることができました。
この経験から、ターゲットを明確にした情報発信と、周囲を巻き込む企画力が、具体的な成果に繋がることを強く実感しました。御社に入社後も、常に目標達成のための最適な手段を考え、工夫を凝らしながら成果を追求していきたいです。
- チラシ配布先はどのように選定しましたか?
- SNSの投稿ではどんな工夫をしましたか?
- 広報活動をおこなう上で、最も困難だった点は何ですか?また、それをどのように乗り越えましたか?
- その成功体験から得た学びを、当社のどのような業務に活かせると考えますか?
🔶 例2:キャプテンとしてチームを県大会出場へ導いた経験
新チーム発足当初は、メンバーの士気が低く、練習への集中力にもばらつきが見られました。この状況を改善するため、私はまず毎週チームミーティングを実施し、個々の目標を共有しチーム全体の目標へと繋げるための目標可視化シートを導入しました。さらに、積極的に意見交換の場を設けることで、チーム内の一体感を高めるよう努めました。
その結果、個々の選手のプレーの質が向上し、チーム全体の士気も高まりました。そして
部としては3年ぶりとなる県大会出場という大きな成果を達成することができました。
この経験から、明確な目標設定と、メンバーの主体性を引き出しチームの力を最大限に高めるマネジメントの重要性を深く学びました。
- ミーティングではどんな工夫をしていましたか?
- 目標を可視化する仕組みはどのように運用していましたか?
- キャプテンとして、ご自身が最も苦労した点は何ですか?また、それをどう乗り越えましたか?
- キャプテン経験で培ったマネジメント能力を、当社の業務でどのように活かせると考えますか?
\ サークル・部活動経験をどう伝えるか迷ったら、就活エージェントに相談してブラッシュアップしてみよう /
インターン・課外活動からの成功体験
インターンや課外活動の経験は、実践的なビジネススキルや柔軟な対応力をアピールする上で非常に有効です。その活動の中で直面した課題や得られた成果、そこからの学びを伝えましょう。
🔶 例1:短期インターンで提案が採用された経験
大学3年時、IT系企業の5日間のインターンに参加し、最終日に「新商品の認知度向上施策」という課題にグループで取り組みました。私はSNS施策に着目し、ターゲットユーザーの行動特性を調べたうえで、X(旧Twitter)とInstagramを掛け合わせた投稿キャンペーン案を提案しました。
提案内容は「すぐに実行可能」「低コストで拡散力が高い」という点で評価され、実際にキャンペーンの一部が運用に採用されました。この経験を通じて、相手視点で情報を整理し、実行可能な形で提案する力を磨くことができました。
- 提案を作るうえで特に意識した点は?
- 実行後の成果はどのように共有されましたか?
- [相手視点で情報を整理し、実行可能な形で提案する力]を、当社のどのような業務で活かせると考えますか?
🔶 例2:地域活動で住民の協力を得られた経験
当初、この清掃活動は学生メンバーが中心で、地域住民の方々との連携が課題でした。「地元の方とも協力し合いたい」という思いから、広報担当として、従来の学内告知に加え、地域の掲示板へのポスター掲示や自治体の広報誌への掲載依頼、さらには商店街の方々へ直接お声がけし、活動への理解と協力を求めるといった施策を実行しました。
その結果、次回の活動では、地元の親子や高齢者の方々にも多数ご参加いただき、参加者数は前回の15名から30名以上へと倍増しました。参加者からは「また参加したい」といった温かいお言葉も多くいただき、活動の意義を再認識できました。
この経験から、相手の立場や状況を考慮した情報発信の重要性と、地道な働きかけが信頼関係を築き、人を動かす力になることを深く学びました。
- 掲示物や広報文で工夫した点は?
- 実際の当日の運営で気をつけたことはありますか?
- [人を動かす力]や[信頼関係構築力]を、当社のどのような業務で活かせると考えますか?
\ インターン・課外活動経験をどう伝えるか迷ったら、就活エージェントに相談してブラッシュアップしてみよう /
自主的な取り組み・個人活動からの成功体験
自主的に取り組んだ経験を伝えることで、自発性や挑戦心、行動力をアピールできます。なぜその目標を立てたのか、どのような工夫をしたのか、そしてどんな成果が得られたのかを具体的に説明しましょう。
🔶 例1:資格取得に向けて計画的に勉強した経験
経済の知識を深めたいという目標のもと、まず限られた時間で最大限の学習効果を上げるため、詳細な学習計画を立てました。具体的には、毎日必ず学習時間を確保するため通学などのスキマ時間を活用し、週ごとに学習テーマを設定しました。特に苦手意識のあった仕訳や原価計算の分野は、集中的に問題演習を繰り返しました。
その結果、目標としていた3ヶ月での独学合格を実現でき、[計画性]と[継続力]が成果に繋がるという大きな自信を得ました。
この経験で培った、目標達成に向けた計画力と、困難な課題にも粘り強く取り組む継続力は、御社の業務においても必ず活かせると考えています。
- 忙しい中でどのように時間を確保しましたか?
- 計画通りにいかなかった時、どう対処しましたか?
- その計画力や継続力を、当社のどのような業務で特に活かせると考えていますか?
🔶 例2:SNS発信でフォロワーを増やした経験
当初は個人的な記録のつもりで、訪れたカフェの情報をX(旧Twitter)やInstagramに投稿していました。しかし、次第に「どうすればより多くの人にこの魅力を届けられるか」と考えるようになり、投稿時間帯の最適化、写真の構図研究、効果的なハッシュタグの選定といった分析と改善を日々おこないました。
その結果、徐々に投稿への反応が増え、特に「〇〇駅周辺おすすめカフェ5選」のようなユーザーのニーズを捉えたまとめ投稿は大きな反響を得ることができました。現在では、企業からPR案件のご依頼もいただくようになり、単に情報を発信するだけでなく、[伝える力]と[企画力]も身についたと実感しています。
- SNS発信で意識している工夫は?
- フォロワーの増加にどんな投稿が効果的でしたか?
- [伝える力]や[企画力]を、当社のどのような業務で活かせると考えていますか?
\ 自主的な取り組み・個人活動経験をどう伝えるか迷ったら、就活エージェントに相談してブラッシュアップしてみよう /
まとめ
本記事では面接で成功体験について質問する意図や答え方、注意点などについて紹介してきました。
面接官は成功体験という質問をすることで[成功に対する考え方]や[目標達成に向けて努力できるか][壁に当たった時の対応法]を確認しようとしています。
そのため面接で成功体験を伝える際は、質問の意図を意識した上で本記事で紹介したポイントを意識した上で伝えるようにしてください。
面接で話せる成功体験がない?エージェントがあなたの経験を魅力に変えます
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