「業界の志望動機?企業の志望動機とはまた別に?」と感じるかもしれませんが、実際によく聞かれる質問が「なぜこの業界を志望しましたか?」です。
本記事では、面接官が業界の志望動機を尋ねる意図や、聞かれた際の正しい回答の考え方について、詳しく解説していきます。
あらかじめじっくり考えておくと、安心して面接に臨めます。
企業が面接で業界の志望動機を質問する意図
まずは、企業側が業界への志望動機を求める意図を知っておきましょう。企業が業界の志望動機を尋ねる意図は大きく分けて3つあります。
■志望の本気度を知るため
■就活生の価値観を知るため
面接ではその企業への志望動機はほぼ100%聞かれるので、答えを用意している方は多いでしょう。
それでは、その企業が位置する業界への志望理由はどうでしょうか。
その企業への志望動機と混同しないように、業界を志望した理由を語れるようにしておきましょう。
志望業界への理解度を知るため
企業側は、業界を志望する理由を尋ねることで、業界や仕事全体への理解度をみています。
大手や有名企業などは、知名度やイメージが先行した結果、応募が殺到することもあります。
実際にどのような業界でどのような仕事をすることになるのか、就活生に理解されていないと感じていることもあるのでしょう。
そこで、就活生に業界の志望動機を尋ねることで、その企業が社会のなかで担っている役目を理解しているかを判断するのです。
志望の本気度を知るため
採用担当者は、この質問で就活生の志望の本気度をはかっている面もあります。
ほとんどの就活生は、企業への志望動機を前もって用意してくるでしょう。
しかし、その企業が位置する業界をしっかり研究してくる就活生となると、ぐっと数が減ります。
志望企業への熱意はあっても、業界の動向に興味が感じられなかったり、企業と業界全体の関連性をうまく捉えられていなかったりすると、志望の本気度が低いとみなされてしまうかもしれません。
一方、業界地図を頭に入れ、俯瞰した視点から業界や企業について語ることができると、志望の本気度が高いとみなされ、高評価が期待できるものです。
他の就活生と差をつけられる質問でもあるので、志望業界への興味関心をもち、業界の志望動機を明確に伝えられるようにしておきましょう。
就活生の価値観を知るため
世の中にはたくさんの企業があり、業界があります。
あまたの業界のなかで、その他の業界ではなく、なぜあえてこの業界の仕事を求めたのかというのは、就活生の価値観を知ることにつながります。
「なぜ?」と聞かれても答えにくい面のある質問ではありますが、「興味があったから」と簡単に片づけず、そこは深掘りしてエピソードなどを拾い集め、自分なりの考えをまとめておきましょう。
ここでしっかり答えることができると、目的意識のはっきりした就活生という印象を与えられます。
価値観は人それぞれ。入社後のミスマッチを防ぐためにも、自分の価値観は熱意をもって伝えるのがよいでしょう。
面接で業界の志望理由を質問されたときの答え方
面接でなぜこの業界を志望したのか聞かれた場合は、下記のフレームワークに沿って回答するとすっきりと答えられます。

まずは結論部分で、業界の志望理由を述べましょう。次に、その理由となるエピソードや理由となった考えを述べます。
最後に、入社後に企業でどのような貢献ができるかに落とし込んで締めくくるとよいでしょう。
「面接の質問」への答え方の詳細、注意点、面接官のタイプ別対策方法を知りたい方は下記の記事をご覧ください。
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【面接】質問の正しい答え方|面接官のタイプ別に特徴と対策を紹介
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面接で業界の志望理由を質問されたときの回答例
それでは、面接で業界の志望理由を聞かれたときの、具体的な回答例をみていきましょう。
回答した後に追加で質問されそうな内容も紹介しますので、回答例をもとに自分の場合を考えイメージを膨らませてください。
コンサル業界
■例文1
【想定追加質問】
⇨インターンシップにおいて自己成長できた点は何ですか?
■例文2
【想定追加質問】
⇨サークルで問題解決に当たるなかで気を付けていたことは何ですか?
金融業界
■例文1
実際に、私の家も数年前の台風と水害で、屋根瓦が飛んだり、飛来物で家が損傷したりと被害を受けました。本当に大変な思いをしましたが、損害保険に入っていたおかげで補償を受けられたので、すぐに屋根や家の破損の補修工事をすることができました。もとの暮らしにスムーズに戻れて、家族みんなで安心しました。それをきっかけに、人々に安心をもたらす損害保険の分野でプロフェッショナルになりたいと決心したのです。
就活生時代にはラグビー部に所属し、体力はもちろん、保険の仕組みにもつながるオールフォーワンの精神を身に着けております。損害保険の業界で、自分を活かして貢献していきたいと思っております。
【想定追加質問】
⇨損害保険業界のなかのどのような職種で仕事をしたいと考えていますか?
■例文2
私は、演劇サークルではサークル長を務め、運営や課題解決に先頭をきって対応してきました。問題解決力やコミュニケーション力をリテールや営業で活かしたいと思っております。
【想定追加質問】
⇨金融業界を選ぶ際に重視したポイントは何ですか?
⇨地域への貢献の仕方はたくさんあると思いますが、中でもなぜ金融を通じて貢献したいと思ったのですか?
広告・マスコミ業界
■例文1
【想定追加質問】
⇨今までに「きっかけ」となった広告はありますか?
■例文2
【想定追加質問】
⇨ドラマ制作ではどのような職種で働きたいと思っていますか?
⇨自身の価値観に気づいたと言ってましたが、例えば過去にどのような自分の価値観に気づきましたか?
IT・通信業界
■例文1
【想定追加質問】
⇨これからどのような場面でIT化が加速していくと思いますか?
■例文2
【想定追加質問】
⇨通信業界のなかでも弊社を選んだ理由はなんですか?
不動産・デベロッパー業界
■例文1
【想定追加質問】
⇨入社後どのような職種で仕事をしたいと思っていますか?
■例文2
【想定追加質問】
⇨あなたが良いと思った街づくりの事例を教えてください。
⇨街の歴史をひも解きコンセプトを意識した開発が理想と言ってましたが。その理想を持ったのはなぜですか?
面接でよく聞かれる質問集と回答例は下記の記事を参考にしてください。
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【面接でよく聞かれる質問集】答え方のポイントと前日までに準備すべき対策も紹介
面接で業界の志望理由を質問されたときのNG例
面接で業界の志望理由を聞かれて答える際に、マイナス印象を与えてしまう答え方を紹介します。注意点を把握して上手にアピールしましょう。
企業の志望理由とは分けて考えておく
面接では、ほぼ絶対と言っていいほど聞かれるのが企業の志望動機。
業界の志望理由を聞かれた際にも同じことを言ってしまう人は多いです。
質問の意図が理解できていないとマイナスな印象になってしまうため、混同してしまわないように、前もって分けて考えておきましょう。
条件や待遇を理由にするのはNG
業界として給料が高めだったり、待遇が良い会社が多かったりすることから志望したとしても、面接で話す理由としてはNGです。
条件さえよければ、他の業界でもいいのかと感じられてしまっても仕方ありません。
業界の志望理由は、あくまでも仕事内容への熱意をアピールするようにしましょう。
まとめ
本記事では、面接官が業界の志望動機を聞く意図や業界の志望動機を聞かれた際の回答例などを紹介しました。
なぜ数ある業界のなかからこの業界を選んだのかは、企業への志望理由とリンクする部分もありますが、より深掘りをして業界と企業の関係を俯瞰して考えることが必要です。
あらかじめよく考えておくとよいでしょう。
下記ページに面接突破のためのノウハウ記事をまとめているので、面接に少しでも不安がある方は参考にしてください。
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面接対策と質問回答例
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