●自分が「就活怖い」と感じている原因を知ることで、恐怖心への対応方法を明確にすることができる。
●就活への恐怖心を抱えたまま、ネガティブな気持ちで就活を継続するのではなく、一度休憩を挟み仕切り直すことは、就活を効率的にすすめるための手段の1つ。
漠然とした将来の不安を感じながらも、手探りで就活を始める人が多いことから、以下のような悩みや不安を持つ就活生も多いのではないでしょうか?
- 「就活で将来が決まってしまうなんて怖い…」
- 「自分の就活のやり方ってあっているのかな?」
- 「もしどこからも内定が取れなかったらどうしよう…」
「なぜ就活が怖いと感じるのか?」その原因を知ることで、漠然とした不安を解消することができます。
また、就活が怖いと感じる原因は人それぞれですので、本記事の内容を参考にご自身がどの原因に該当するのかをチェックしてみてください。
就活が怖いと感じるのはなぜ?
繰り返しになりますが、就活が怖いと感じてしまう原因は人によってさまざまです。
2022年4月に就職エージェントneoが、24年卒の就活生を対象に実施したアンケートで「現時点で、あなたが感じる”就活に関する不安や悩み”に近いものを選択してください」と質問したところ「漠然とした不安や焦りがある」を選択している就活生が多くいました。
実際、大学3年生になってから急に「将来やりたいことは?」「あなたの強みと弱みは?」と聞かれても、どのように答えるべきか困ってしまう就活生がほとんどだと思います。
また「就職活動が自分の将来を大きく左右するんだ」と考えたら、誰もが「就活って怖いな…このままで大丈夫なのかな?」と漠然とした不安を感じるでしょう。
しかし就活への恐怖心を抱いたままだと、あなたの就活に悪影響を及ぼす可能性があります。
就活の不安を解消するためにもまずは多くの就活生が怖いと感じている要因を知り、対策を考えていきましょう!
参照元:みんなの採用部/【24年卒】2023年4月時点の内定獲得率|就活の悩みや苦戦している選考フェーズは?
就活が怖いと感じる5つの原因
ここでは、就活生の多くが怖いと感じている原因について紹介していきます。
就活が怖いと感じる理由として、主に以下の5つが挙げられます。
・人前で話すことが怖い
・人と比べられることが怖い
・選考に落ちる、内定がもらえないことが怖い
・ブラック企業へ入社してしまう可能性が怖い
これらがなぜ怖いと感じるのかについて、以下で解説していきます。
何をすべきかがわからないことが怖い
就活の全体像やスケジュール感がわからず「就活って何から始めればいいんだろう…」と考えている人も多いのではないでしょうか?
そのような方はまずは”自己分析”から始めて、自分の強みや弱み・興味のある仕事や業界を見つけていきましょう。
一方で、しっかりと情報収集した人の中には、自己分析や面接対策、Webテストの勉強など、「やらなくてはいけないことが多い」と感じ、逆に何から始めるべきかわからずに立ち止まってしまう人もいると思います。
このような人はまず就活のスケジュールを確認し、いつまでに何の対策を行う必要があるのかを把握しましょう。
就活の大まかなスケジュールが見えると、まず何からすべきかが明確になるはずです。
人前で話すことが怖い
「人前で話すのは緊張するから苦手だな…」と感じている就活生は少なくないと思います。
特に就活では社会人や大人数の前で話すことを求められる場面が多いため、人と話すことが好きな人であっても、恐怖心や緊張感を感じる場面が多々あるでしょう。
また選考が進むにつれ、管理職者などの責任ある立場の社会人と接する機会が増えます。
自分より年齢が上の方・役職のある方への接し方に自信がない人は「この言葉遣いで大丈夫かな?これ言ったら評価下がっちゃうかな…?」など自身の評価が気になってしまい、余計に話すのが怖くなってしまうということもあるでしょう。
しかし必要以上に怖がることはありません。
ある程度の緊張感を持って選考に臨むことは大切ですが、話すことに恐怖心を持ちすぎてしまうとそれが態度に出てしまい、オドオドしているなどマイナスな印象を持たれてしまう可能性があります。
そのため面接では「自分について知ってもらえる!」「自分をアピールできる機会!」とできるだけ前向きな気持ちで取り組むようにしましょう。
人と比べられることが怖い
人と比べられるのは誰でも怖いものです。
グループディスカッションで他の就活生の話を聞いたり、他の人のESの内容をSNSで見たりしてしまうと、自分に自信がない人は「自分には語れるほどすごいエピソードはない…」「学生時代たいしたことしてきてない…」と劣等感を抱いてしまいがちでしょう。
しかしエピソードの大きさは関係ありません。
エピソードの大きさよりも、あなたが何を経験して、その経験から何を得たか、そしてどのような行動をしたのかをメインで伝えるようにしてください。
選考に落ちる、内定がもらえないことが怖い
選考に落ちた経験がある就活生はその時の悲しさや悔しさを知っているが故に、「また落ちたらどうしよう…」「このままどこからも内定がもらえなかったらどうしよう…」と恐怖心を感じてしまうことがあります。
選考に落ちることで自分を否定されているような気持ちになり、自分はどこの企業にも必要とされていないのではないかとネガティブ思考になってしまう人も多くいます。
しかし選考に落ちるのはあなた自身がダメなわけではありません。
企業は選考を通して就活生との相性を確かめています。そのためたとえ選考に落とされてもただその企業との相性が良くなかっただけなので、「自分はダメな人間なんだ…」と自分を責める必要は全くありません。
ブラック企業へ入社してしまうことが怖い
SNSを見ていると「面接や説明会での印象は良かったのに、実際に入社して働き始めたらイメージと違ってブラック企業だった」といった投稿をしている人も少なくありません。
このように過酷な労働環境やパワハラなど、入社前には見えないからこそ、誰もが自分の選択に対して不安を感じていると思います。
しかしブラック企業とひと言で言っても、人によってブラック企業だと思う基準は異なります。
例えば、残業がある企業をブラックだと思う人もいれば、そう思わない人もいます。
そのためまずは自分にとって何がブラック企業なのかを明確にした上で、企業を選ぶようにしましょう。
また正直入社してみないとわからないというのが実情ですし、就活が人生の全てを左右するわけではないので、そこまで気負わずに行ってみてください。
このように誰もが就活に対する恐怖を感じています。怖いという感情を持つのは普通のことですが、少しでも恐怖心をなくすために続いては克服方法を紹介していきます。
就活が怖い人がすべき5つの克服方法
ここまでは就活が怖いと感じる原因についてお伝えしましたが、続いては就活の恐怖心を克服する方法について紹介していきます。
自分が感じている就活への恐怖心と当てはまるものがあれば、それに対応する克服方法を試してみてください。
✔自己分析
以下のようなことが原因で就活が怖いと感じる方は、自己分析を再度行いましょう。
・人と比べられる
・ブラック企業への入社
自己分析は以下の流れに沿って、行ってみてください。
(2)エピソードの深堀り
(3)エピソードに対するアプローチ方法を考える
(4)エピソードの共通点を探す
(5)企業選びの軸を考える
(6)優先順位を決める
(1)モチベーショングラフを作成
モチベーショングラフを作成する際は、まず自分の中で印象に残っている出来事を洗い出します。ある程度洗い出し終えたら、モチベーショングラフを作成してみましょう。
モチベーショングラフとは、過去の出来事の中で、自分はどんな時にモチベーションが上がり、どんな時に下がるかをグラフに表したものです。
モチベーショングラフを作成し終えたら、トピックスとして洗い出した中からいくつかエピソードをピックアップします。
(2)エピソードの深堀り
先程ピックアップしたエピソードを深堀りしていきます。
深堀りをする際は以下で挙げているような質問に対して「なぜ?→なぜ?→なぜ?」と自分に何度も問いかけてみましょう。
❏質問例
・一番誇れる経験は?
・一番感動した経験は?
・一番影響を受けたことは?
・一番影響を受けた人は?
・一番悲しかった経験は?
・一番の挫折経験は?
・家族の中でどのような役割だったか
・家族との間での一番の思い出は?
・どんなアルバイトをしていた?
(3)エピソードに対するアプローチ方法を考える
先程深掘りしたエピソードに対して自分がとった行動を考えます。
そうすることで面接官からの深堀り質問にも論理的に答えることができます。
それだけでなく新たな自分の強みを見つけることもできるため、オススメです。
(4)エピソードの共通点を探す
モチベーショングラフを見て、モチベーションが高くなる時に何か共通点がないか探してみてください。同様に低くなる時も探してみましょう。
客観的な視点で見ることで、「自分ってもしかしたら~~かもしれない!」などといったような、今まで気づかなかった新たな自分に気づくことができるかもしれません。
ここまでは自分のモチベーションの源泉や過去の出来事について振り返ってきたと思います。
振り返りが終わったら、次は自分に合う仕事内容、企業の特徴などを分類し、企業選びの軸を考えていきましょう。
(5)企業選びの軸を考える
企業選びの軸を考える際は、以下の手順に沿って行ってみてください。
まずは楽しかったことと苦しかったことのエピソードをいくつか書き出し、そのエピソードの中で共通点を探します。
~楽しかったこと・嬉しかったこと~
・部活でチームのみんなと毎日必死で練習したこと
・アルバイトでバイトリーダーに選ばれたこと
・サークルで自分が考えた企画が盛り上がった
⬇
(共通点)
・チームで動くことが好き
・人を引っ張ることが好き
・誰かのために動くことができる
共通点を出したら次は、それらの共通点を「働く際に求めること」に置き換えてみてください。
~楽しかったこと・嬉しかったこと~
・部活でチームのみんなと毎日必死で練習したこと
・アルバイトでバイトリーダーに選ばれたこと
・サークルで自分が考えた企画が盛り上がった
⬇
(共通点)
・チームで動くことが好き
・人を引っ張ることが好き
・誰かのために動くことができる
⬇
(働く際に求めるもの)
・仲間と協力しながら働く環境
・実力主義
「つらかったこと・苦しかったこと」も同様に共通点を探します。つらかったことは働く際に求めないものになります。
このように共通点を見つけて考えていくと、あなたが働く環境には何が必要で何が不必要かがはっきりとしてくるでしょう。
(6)優先順位を決める
働く環境に求めるものはいくつかあると思いますが、その中でさらに優先順位をつけていきます。
つまり妥協できるものかできないものかを考えていくということです。
ここで最終的に妥協できないと思ったものが企業を選ぶ際の軸となります。
✔業界・企業研究
以下のようなことが原因で就活が怖いと感じる方は、業界研究・企業研究を再度行いましょう。
・面接の雰囲気&どんなことを聞かれるのか
・ブラック企業への入社
業界研究を行う際は以下の流れに沿って行ってみてください。
(2)業界のビジネスモデルを知る
(3)志望業界の将来性、安定性を知る
(4)興味のある業界を絞り、気になる企業を選ぶ
(1)どのような業界があるのかを知り、気になる業界を選ぶ
業界研究を行う際はまずどのような業界が存在するのかを把握していきましょう。
業界はおおよそ以下の5つに分類することができます。
・ものを売る
・サービス、情報を提供
・社会基盤を整備する
・資金を動かす
志望業界をまだ決めていない人は、まずこの上記5つの業界の中で自分はどのような仕事に興味があるのか考えてみましょう。
どの仕事に興味があるか決まったら、その仕事の中でもどの業界に関心を持っているのか考えてみます。
(2)業界のビジネスモデルを知る
なんとなく気になる業界が決まったら、次はその業界のビジネスモデルを理解しましょう。
ビジネスモデルについて調べる際は以下の項目について調べてみてください。
・顧客は誰か
・どのように営業しているのか
(3)志望業界の将来性、安定性を知る
業界研究において業界の動向を知ることは必須です。動向について調べることで、その業界の将来性や安定性を知ることができます。
業界の将来性を調べたい時は業界の動向、売上、市場規模などについて調べましょう。
(4)興味のある業界を絞り、気になる企業を選ぶ
ここまでで気になる業界を絞ったら、今度はその業界の中で気になる企業を探します。
最初はなんとなく気になるなどの理由で大丈夫です。気になると思った企業について調べる際は、以下の項目をチェックしてください。
・企業を選んだ理由
・間近3年の売上、利益の推移
・主力商品、サービス(3つ)
・メインの顧客(個人or企業/国内or海外/年齢層など)
・業界内における企業の強み
・代表的な企業の広告・CMのコピーなど
・企業に関する最新のニュース、動向
気になる企業の情報を書き出したら、それぞれの企業を並べて比較しましょう。
✔実践で慣れる
以下のようなことが原因で就活が怖いと感じる方は、実践で慣れていきましょう。
・面接の雰囲気&どんなことを聞かれるのか
人前で話すのが苦手という人は、数をこなして慣れるのが一番です。
そのため実際に選考を受けてみたり、セミナーやイベントに参加してみることをオススメします。
模擬面接やグループディスカッション講座、業界研究系のセミナーなど、様々なイベント・セミナーがあります。
自分に必要なものを選んで参加してみてください。また自分で練習を行うのも効果的です。
その際は以下の記事で面接の練習方法を紹介しているので、参考にしてみてください。
本記事では面接練習をするメリットから練習方法9選、練習する際の注意点まで紹介しています。
✔考え方を変える
以下のような就活の不安・恐怖心を抱えている方はまず考え方を変えることを意識しましょう。
- 人と比較してしまう
- 選考に落ちる、内定がもらえない
就活が怖いと感じる人の中には、選考に落ちた際必要以上に自分を責めてしまったり、またうまく話せなかったらどうしよう…等、選考を受けること自体に恐怖を感じてしまう人もいるでしょう。
しかしマイナス思考に陥ってしまうと自信がない状態で選考に臨むことになってしまいます。
実際、自信がない人は無意識に以下のような振る舞いをしてしまっていることが多く、「プレッシャーに弱い」「メンタルが弱い」とマイナスな印象をもたれる可能性があります。
とはいえ企業側は自社で活躍してくれる人材を探しているため、自分に自信がある就活生の方が魅力的に感じます。
そのため上記で紹介した振る舞いと逆のこと、例えば「大きな声でハキハキと話す」「背筋を伸ばす」「面接官と目を合わす」などを意識すると良いでしょう。
また、選考で落ちてしまうのはあなたに魅力がないわけではありません。ただその企業と相性が合わなかっただけなので、自分に魅力がないからと落ち込む必要は全くありません。
もしも選考に落ちてしまっても「自分に合っていないだけだ!」とポジティブに捉え、自分に合う企業を探しましょう。
✔相談する
以下のようなことが原因で就活が怖いと感じる方は周りの人に相談してみましょう。
・人と比べられる
・面接の雰囲気&どんなことを聞かれるのか
・ブラック企業への入社
就活に対して悩みや不安がある人は、家族や友人など、信頼できる人に相談してみるのも1つです。
すでに就活を経験している先輩などに実際の選考や面接の様子について聞いてみるのも良いでしょう。
もしも周りに相談できる人がいないという人は、大学のキャリアセンターや就活エージェントを利用してみるのもオススメです。
キャリアセンターでは就活相談や、ES添削、面接対策など、幅広い就活支援を受けることができます。また、OBOG訪問したいという人に向けて、OBOG訪問を受けて入れている先輩(卒業生)の紹介をしてくれる場合もあります。
大学内にあり誰でも気軽に利用することができるため、就活に関する悩みがある人はぜひ積極的に利用してみてください。
また就活エージェントでは、面談を通してそれぞれの長所や希望などを把握した上で、各就活生にあった企業を紹介しています。
企業を紹介して終わりではなく、その後の選考までサポートしているため、選考に落ち続け受けるのが怖いという人でも、自信を持って臨むことができるようになるはずです。
周りに相談できる人はいないけど、一人で就活を進めるのは不安という人はぜひ利用してみてください。
就活エージェントについて詳しく知りたい方は、以下の記事を読んでみてください。
本記事では、就活エージェントのサービス内容の紹介やエージェントを選ぶ際のポイント、エージェントの効果的な活用方法について解説をしていきます。
就活が怖くて動けない人は一旦休むのもアリ!
上記で紹介した克服方法を試したけど、まだ怖くて就活が進まないという人は一旦休むのも一つの手段です。
就活への恐怖心を抱えたまま、ネガティブな気持ちで就活を継続していても結果はなかなか付いてこないでしょう。
そのためそういう時は無理して続けるのではなく、少し休憩を挟み仕切り直して頑張るという選択をしてみてください。
以下でおすすめのリラックス方法とストレス解消法を紹介しているので、ぜひ試してみてください。
・音楽を聞く
・体を動かす(ランニングなど)
・読書をする
・友達や家族と話す
❏ストレス解消法
運動:1日15分、体を動かす
睡眠:できるだけ毎日十分な睡眠を取る
休息:気持ちを切り替え、心にゆとりを持たせる
栄養:栄養のバランスを考えた食事をとる
入浴:入浴は新陳代謝を促進する
まとめ
就活では初対面の社会人に自分のことをアピールする場面が多く、人と話すことが好きな人でも緊張したり恐怖を感じることが多いのではないでしょうか?
しかし”就活が怖い”と感じるのはあなただけではなく、誰しもが同じような恐怖心を抱えているため、必要以上に気にするのはやめましょう。
重要なのは「自分が今就活を怖いと感じている」という事実に向き合い、原因を正しく理解し1つずつ対策を行いその原因を解消していくことです。
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、就活生一人ひとりの就活状況をお伺いした後に、状況にあったアドバイスの実施や希望や適性に合った企業の求人情報を紹介しています。
そのため「就活は怖いしやらないといけないのはわかってるけど、何から始めたらいいかわからない」という方は、ぜひ就職エージェントneoをご活用ください。