「インターンの面接ってどんなこと聞かれるんだろう…?」「面接前にしておいた方が良いことってあるかな?」
インターン面接を控えており、上記のような不安を抱いている人に向けて本記事ではインターン面接で聞かれる頻出質問や面接マナーを紹介しています。
また面接前にやっておいた方が良い練習方法も紹介しているので自分に合った練習方法を探してみてください。
インターン面接とは?
インターンの選考は業界・企業研究があまり進んでいない状態の学生が応募することが多く、企業側もある程度はその状態に理解があるため、「なぜインターンに応募しましたか?」というようなインターンに参加する目的を問うものが多いです。
つまり、インターンの選考ではその学生のスキルや志望度よりも「目的意識があるかどうか」をチェックしていると言えます。
そのためインターンの選考ではなぜこのインターンに参加したいのか、参加する目的を明確にした上で熱意をアピールするようにしましょう。
インターン面接の流れ
インターン面接に参加する前に、基本的な面接の流れについて把握しておくと当日落ち着いた状態で面接に臨むことができます。
少しでも良い印象を与えるためにも面接の流れに沿ってマナーを覚えていきましょう。

受付
面接会場に着いたらまず受付を行います。
あまりにも早く着きすぎてしまうと迷惑なってしまうこともあるので、目安としては、面接時間の5分~10分前に着くようにします。
受付の際は「学校名」「氏名」「目的」を必ず伝えてください。
企業によっては受付での態度もチェックされる可能性があるため、ハキハキ話す、笑顔を意識するなどの振る舞いには気をつけておきましょう。
控室で待機
必ずしも控え室に通されるわけではありませんが、企業によっては面接までの待ち時間に控室に通されることもあります。
待機する際は携帯電話の電源は切っておき、いじらないようにしましょう。
控室での注意点は、見られている意識を持つということです。
そのため、控室に企業の社員がいないからといって、「足を組む、深く座る、周りの人と話す、本を読む」のようなことはやめましょう。
入室
(1)ドアをノックし、入室する
ドアを3回ノックし、面接官に「どうぞ」と言われてから開けるようにしましょう。
「失礼致します」と会釈しながらドアを開け、閉める際は面接官に完全に背を向けないようにドアに対し斜めに立ってドアを閉めます。
(2)面接官の方を向きお辞儀をする
ドアを閉めたらその場で面接官の方を向き、「本日はよろしくお願い致します」と大きな声で挨拶し一礼します。
お辞儀は1秒間キープすると礼儀正しい印象を与えることができます。
また、面接官が複数人いる場合は中央の面接官に向かってお辞儀をするようにしましょう。
(3)椅子の横に立つ
一礼したら椅子の横に立ちます。その際は椅子の前を横切らないよう、後ろから椅子の左側に向かい、面接官に「お座りください」と言われたら着席します。
着席する前は「失礼します」と会釈をしてから座りましょう。
面接
面接では答え方が非常に重要となります。そのため面接に臨む際は以下2点を意識してみてください。
❏エピソードの大きさより、その過程をアピールする
質問に回答する際に大切なことは、「過程をアピールする」ということです。
いくら何か良い実績を残したエピソードがあったとしても、その際の過程がしっかりとアピール出来ていなければ良い評価を得ることはできません。
面接官はその人が残した実績だけを知りたいわけではなく、取った行動や考え方などの過程からその人の人柄や価値観を知ろうとしているため、エピソードの大きさではなく自分の人柄を存分にアピールできるようなエピソードを選ぶようにしましょう。
❏長く話しすぎないようにする
面接での基本は簡潔に伝えるということです。
「たくさんアピールしたい!」と思い、ダラダラ話してしまうと、かえって何を伝えたいのかわからなくなってしまい逆効果です。
相手にわかりやすく伝えるためにも結論から話し、今から何の話をするのかを伝えてから話すようにしましょう。
話すのが苦手でどうしても長くなってしまうという人は、1分以内でまとめられるように日頃から練習しておくようにしましょう。
退室
(1)面接が終了したら椅子の横に立ちお辞儀をする
面接官が「本日の面接は以上です」と面接終了の合図を出したら面接終了となります。
着席したまま「本日はありがとうございました」と述べ一礼し、次は椅子の左側に立ち「失礼致します」と再度一礼しドアの方へ向かいます。
(2)ドアの前で挨拶する
ドアの前まで来たら、面接官のほうへ向き直り、「失礼致します」と言ってから深くお辞儀をし、入室の時同様、面接官に背を向けないよう注意しましょう。
インターン面接での頻出質問
ここからはインターン面接での頻出質問を紹介します。
インターン面接に臨む前に面接ではどんなことを聞かれるのかを把握し、予め質問に対する回答を考えておきましょう。
自己PR系
以下が自己PRについて聞かれる際の質問例です。
★自己紹介をお願いします
★学生時代に頑張ってきたことは?
★強みと弱みを教えてください
★友人からどんな人と言われるか
★最近感動したことは何ですか?
★好きな本はなんですか?
★学校ではどんな勉強をしていますか?
★これまでの人生で困難だった経験は?それをどう乗り越えましたか?
★人生で一番大きな失敗は何ですか?
★自分が目標を立ててそれを達成した経験を教えて下さい。
企業は自己PRを通して就活生の人柄や自社で活かせる強みがあるかどうかをチェックしています。
そのため自己PRの回答を考える際は、あなたの人柄を最大限アピールできる且つ志望企業で活かせるような強みを伝えるようにしましょう。
志望動機系
以下が志望動機について聞かれる際の質問例です。
★どうしてインターンを始めようと思いましたか?
★なぜ当社のインターンシップに応募したのですか?
★当社のインターンシップを通じてどんなことを学びたいのですか?
★インターンではどのようなことをやりたいですか?
企業は志望動機を通して志望度やインターン参加の目的をチェックしています。
そのため志望動機の回答を考える際は、企業への志望度をアピールするのはもちろんですが、自分は何のためにこのインターンに参加したいのか、このインターンで何を成し遂げたいのかまで伝えるようにしましょう。
頻出質問の回答対策
自己PR系の質問に対する回答を考える際は自己分析、志望動機系の質問に対する回答を考える際は自己分析と企業研究を行います。
以下で自己分析と企業研究のやり方を紹介します。
自己分析
step1:モチベーショングラフを作成する
まずは自分の中で印象に残っている出来事を洗い出し、ある程度洗い出し終えたら、モチベーショングラフを作成してみましょう。
モチベーショングラフとは、過去の出来事の中で、自分はどんな時にモチベーションが上がり、どんな時に下がるかをグラフに表したものです。
❏モチベーショングラフのイメージ

モチベーショングラフを作成し終えたら、トピックスとして洗い出した中からいくつかエピソードをピックアップします。
step2:エピソードを深堀りする
先程ピックアップしたエピソードを深堀りしていきます。
深堀りをする際は以下で挙げているような質問に対して「なぜ?→なぜ?→なぜ?」と自分に何度も問いかけてみましょう。
❏質問例
●一番誇れる経験は?
●一番感動した経験は?
●一番影響を受けたことは?
●一番影響を受けた人は?
●一番悲しかった経験は?
●一番の挫折経験は?
●家族の中でどのような役割だったか
●家族との間での一番の思い出は?
●どんなアルバイトをしていた?
例えば、「一番悲しかった経験は?」という質問で深堀りをしていく場合は、以下の画像のような流れで深堀りを進めていくとスムーズに自己分析を行うことができます。

step3:エピソードに対するアプローチ方法を考える
先程の一番悲しかった経験の「選抜メンバーに選ばれなかった」を例にして考えてみると、選抜メンバーに選ばれなかった際にどのような行動をとったのかを振り返るということになります。
深堀りした出来事に対して、自分がとった行動を考えることで、「挫折した時はどのように乗り越えましたか?」という質問に論理的に答えることができるだけでなく、新たな自分の強みを見つけることもできます。
step4:過去のエピソードに共通点を探す
モチベーショングラフを見て、モチベーションが高くなる時に何か共通点がないか探してみてください。同様に低くなる時も探してみましょう。
客観的な視点で見ることで、「自分ってもしかしたら~~かもしれない!」などといったような今まで気づかなかった新たな自分に気づくことができるかもしれません。
step5:企業選びの軸を考える
自分に合う仕事内容、企業の特徴などを分類し、企業選びの軸を考えていきます。
その際は以下の手順を参考に考えてみてください。

まずは楽しかったことと苦しかったことのエピソードをいくつか書き出し、そのエピソードの中で共通点を探します。
~楽しかったこと・嬉しかったこと~
●部活でチームのみんなと毎日必死で練習したこと
●アルバイトでバイトリーダーに選ばれたこと
●サークルで自分が考えた企画が盛り上がった
⬇
(共通点)
●チームで動くことが好き
●人を引っ張ることが好き
●誰かのために動くことができる
共通点を出したら次は、それらの共通点を「働く際に求めること」に置き換えてみてください。
~楽しかったこと・嬉しかったこと~
●部活でチームのみんなと毎日必死で練習したこと
●アルバイトでバイトリーダーに選ばれたこと
●サークルで自分が考えた企画が盛り上がった
⬇
(共通点)
●チームで動くことが好き
●人を引っ張ることが好き
●誰かのために動くことができる
⬇
(働く際に求めるもの)
●仲間と協力しながら働く環境
●実力主義
「辛かったこと・苦しかったこと」も同様に共通点を探します。辛かったことは働く際に求めていないものになります。
このように共通点を見つけて考えていくと、あなたが働く環境には何が必要で何が不必要かがはっきりとしてくるでしょう。
step6:優先順位を決める
共通点を見つけて考えていくと、あなたが働く環境には何が必要で何が不必要かがはっきりとしてくると思います。
最後に働く際に求めるものと求めないものの中で、優先順位をつけていきます。
つまり妥協できるものかできないものかを考えていくということです。
ここで最終的に妥協できないと思ったものが企業を選ぶ際の軸となります。
企業研究
企業研究をする際は以下の項目をチェックしましょう。
●事業内容
●業界内の立ち位置(同業他社との違い)
●企業の動向(最新ニュース・将来の展望)
●どんな人材を求めているか
●働き方・CSR(社会課題に対する取り組み)
企業の情報を洗い出したら、同業他社と比較します。比較することで「業界の中でもなぜうちの企業?」という問いに答えることができます。
企業研究を通して志望企業の魅力を見つけ、熱意の伝わる志望動機を作りましょう。
ここまで志望動機や自己PR系の頻出質問や回答対策を紹介してきましたが、他にも「何か質問はありますか?」という逆質問もよくされます。
続いてはオススメの逆質問の例を紹介します。
逆質問で使える質問例
逆質問をする際は調べればわかる質問や、「Yes,No」で完結してしまう質問は避けましょう。
また社員さんが答えにくい質問も避けた方が良いです。
「どんなことを聞けばいいかわからない…」という人は、以下の質問例を参考にして考えてみてください。
★どのようなスキルを身につければ、御社の仕事に役立てることができますか?
★働いていてうれしかったことを教えてください
★苦労したことを教えてください
★留学で培ってきた英語スキルは御社の業務で活かすことはできますか?
★キャリアビジョンについて教えてください
★○○という取り組みについて興味を持ったのですが、この取り組みが始まってから変わったことはありましたか?
★現在○○という資格を取得しているのですが、入社後は業務に役立てることはできますか?
★インターンに際してどんなことを準備しておく必要がありますか?
★御社でインターンさせていただくことになったら〇〇のようなことはできますか?(長期)
インターン面接で守るべきマナー
インターン面接の際に守るべきマナーはたくさんありますが、ここでは服装、髪型、答え方について紹介していきます。
最低限覚えておくべきマナーでもあるため、面接前に目を通してみてください。
服装
インターンの服装は指定がない場合はスーツ、私服指定されている場合はオフィスカジュアルにしましょう。
インターン用のスーツやオフィスカジュアルを選ぶポイントは以下の記事で詳しく紹介しているので、参考にしてみてください。
髪型
❏男性
男性は前髪を上げ額を見せるようにします。サイドと襟足は短く揃え、全体的にワックスを使って整えるようにしてください。
髪色は黒にしましょう。
❏女性
女性は顔の印象が暗くならないようにするために耳を出すようにします。ロングヘアの場合はポニーテールやハーフアップなど、髪を結ぶと良いでしょう。
お辞儀をしても崩れない髪型にするのがポイントです。
髪色は黒か暗めの茶色にしましょう。ヘアアクセサリーは華美でないものであれば問題ありません。
質問に対する答え方
質問に答える際は結論から伝えることを意識しましょう。答え方以外にも、話を聞く時の態度もとても大事です。
なぜこれらが大事なのか、以下でそれぞれ解説していきます。
❏どんな時でも結論から伝える
面接の質問に答える際はどんな質問でも結論から伝えましょう。
結論を話さず、エピソードからいきなり伝えてしまうと面接官は「この学生は何を話しているのだろう…?」と困惑してしまうかもしれません。
せっかく良い内容を話していても伝わらなければ意味がありません。
そのためまず最初に結論を伝え、「今からこの話をするよ!」と面接官の頭に入りやすいようなコミュニケーションを心がけてください。
❏表情や聞く態度にも気をつける
面接では話す時はもちろん、話を聞く時の態度も非常に重要です。
話す時は笑顔で、面接官の目を見てハキハキ話すことを意識し、話を聞く際は、話している人の方へ視線を向け、相槌を打ちながら聞くようにしましょう。
面接では話す内容だけでなく、面接中の態度についてもチェックされているため、意識して臨むようにしてください。
面接練習方法
面接に臨む前には必ず練習しましょう。ここでは「一人でもできる練習方法」「客観的に見ることができる練習方法」に分けて、面接の練習方法を紹介していきます。
面接練習をする際に参考にしてみてください。
一人でもできる練習方法
まずは一人でできる練習方法を紹介します。
他の人に頼りづらい、一人でやりたいと思っている人は以下で紹介する練習方法を試してみてください。
❏質問に対する回答を書き出す
面接で聞かれる質問はある程度決まっています。
そのため、まず予め面接で聞かれそうな質問を書き出し、その質問に対する具体的な回答も書き出しておきます。
また、回答を書き出して終わりではなく、深堀りされることも想定しつつ、書き出した回答に「なぜ?なぜ?」と何度も自ら深堀りしておきましょう。
❏話している姿を録画する
話している姿を録画することで自分の話している姿を客観的に見ることができます。
自分が思っている姿と本当の姿は異なることも多々あるため、今まで気づけなかった改善点に気づくことができます。
また、鏡を見て練習する方法もあります。鏡で確認する場合は話している最中の表情を意識して練習するようにしましょう。
録画をチェックする際は以下のポイントを確認してみてください。
声の大きさ:大きい声でハキハキと話せているか
話すペース:速すぎず、聞き取りやすく話せているか
表情:笑顔で、しっかりと面接官の目を見て話せているか
ダラダラ話していないか
❏時間をはかる
面接ではダラダラ話さないように注意することが必要です。一般的に1分程度が相手に伝わりやすいと言われています。
しかしいきなり1分以内で話そうと思っても難しいと思うので、面接練習をする際は時間をはかって1分程度で話せる内容に修正しましょう。
❏YouTubeを利用する
現在では様々な就活系の動画がYouTubeにアップされています。中に「面接練習」と検索すると、質問を投げかけてくれるものもあるようです。
このような動画を活用することで、対人練習のような緊張感を持って練習することができるためオススメです。
客観的に見ることができる練習方法
自分のことを客観的に知りたい、一人ではなく周りの人と一緒に練習したいと思っている人は以下の練習方法を試してみてください。
❏面接での回答を家族や友達に聞いてもらう
家族や友達に面接官役をお願いしてみましょう。他のやり方と比べて家族や友達は身近な存在であるため、気軽に取り組めるという利点もあります。
しかしこの練習方法を行う際は緊張感を持つことが必要です。
身近な人であるからこそ気持ちが緩んでしまいがちですが、面接本番だと思い良い緊張感を持って練習しましょう。
❏友達との練習で面接官役をやる
面接官役で聞く人の立場を経験することで、どう話せば相手が聞きやすいかを理解することができます。
また、姿勢の悪さや表情など、面接官の立場で見ることによって「意外にすごく目立つんだな」といったような新たな発見をすることができます。
この練習方法を行う際は面接官役をやって得た情報をしっかりと自分に活かすことが重要となります。
❏就活イベントに参加する
就活イベントでは、模擬面接やマナー講座など様々なイベントを開催しています。
自分に必要な講座を選んで参加することができるため、自分1人で練習することに少しでも不安を感じている人は積極的に参加してみることをオススメします。
まとめ
本記事ではインターン面接で聞かれやすい頻出質問や押さえておくべきマナーについて紹介してきました。
面接に臨む際はぶっつけ本番ではなく、事前にしっかりと準備をしてから臨むようにしましょう。その際は本記事で紹介した練習方法や質問例を参考にしてみてください。
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