ガクチカはESだけでなく、面接でも質問されることがほとんどです。「面接でどうやって伝えれば良いの?」「面接官に好まれる話し方はある?」と不安に感じる人も多いかと思います。
本記事では、面接でのガクチカの伝え方や好まれる話し方だけでなく、企業は面接で求めているのか、ガクチカで聞かれやすい深堀り質問を紹介します。
なぜ企業はESだけでなく、面接でも「ガクチカ」を聞くのか?
まず、企業がなぜESだけではなく面接でも「ガクチカ」について質問するのか紹介します。企業が質問する理由は大きく4つあります。
✓ESでは分からなかったエピソードの深堀り
✓一貫性があるかどうか
✓自社にあう(マッチする)人材かどうか
論理的思考力
社会に出た際には、多くの人とコミュニケーションを取っていく必要があり、自分が伝えたいことを分かりやすく説明する能力が求められます。自分が経験をした出来事をきちんと相手に伝えることができるのかを知るための判断材料として聞かれることが多いです。
ESでは分からなかったエピソードの深堀り
ESでは限られた文字数でエピソードや結果を記載しなくてはならないため、要素を削っていることが多いです。面接官もESに書かれたことが全てではないことはわかっているため、その出来事に対してどんな思いでどう行動したのかを深堀りするために聞かれます。
一貫性があるかどうか
エピソードの深堀りをしていく中で、ガクチカに書かれている内容が一貫性のあるエピソードかどうかも見ています。過大評価したエピソードを無理に話そうとすると、話の一貫性がないことがバレてしまうので注意しましょう。
自社にあう(マッチする)人材かどうか
話を聞きながら「困難に対して〇〇と感じ、行動をしたのであれば、当社の△△職で活躍してくれるかもしれない」「今いる社員と一緒に働いてくれたら、相乗効果で社内が活性化しそう」と会社とマッチする人材かどうかを確かめるために聞かれます。
面接官は上記を基に「ガクチカ」について質問しています。面接の前に自分の言葉でESに記載した内容が話せるのか、そこから想定される質問に対しての回答の準備、企業が求めている人物像とマッチする内容かを確認しておく必要があります。
面接で「ガクチカ」を伝える順番
「ガクチカ」をESだけでなく、面接でも聞く理由がわかった人は、実際に面接でどの様に伝えたら良いのかを確認しておきましょう。面接で伝える順番は下記になります。

まず結論から話し始め、その結論に対してなぜ行おうとしたかの理由、行ったことの具体的例を順番に説明します。その上で再度、結論を話すと論理的に伝えることができます。そして大体の面接では、その後に面接官からの質問をされるので、それに対しての回答をしていきます。
ここで注意したいことは、話す際と書く際でフレームワークが異なるということです。書くときには「結果→動機→目標と課題→取り組みや対策→結果→学び」というフレームを使うため、注意しましょう。
面接で「ガクチカ」を伝える際のポイント
面接で話す順番を理解していても、相手に聞いてもらえなくては意味がありません。
ここでは、面接官に好まれる伝え方と刺さらない伝え方を紹介するので、本番までに好まれる伝え方がマスターできるように準備しておきましょう。
面接官に好まれる伝え方
まず、面接官に好まれるガクチカの伝え方は下記になります。
✓文章を丸暗記ではなくポイントで覚ぼえてはなす
✓具体的な数字を使って説明する
✓その行動に至った感情を記載する
✓第3者目線からの意見や実績を記載する
伝えたいことを一言で始めに伝える
面接官は何十人もの学生の話を聞いていることもあり、端的に要点をまとめて話すことが求められます。始めにどんな経験をしたのかを伝えることで面接官は「これから〇〇について話をするんだ」とこれから話す内容のエピソードをイメージすることができるので、エピソードの理解度を深めることが可能になります。
そのため、「私が学生時代に頑張ったことは〇〇です」と一言で始めに伝えるようにしましょう。
文章を丸暗記するのではなくポイントで覚ぼえて話す
よく文章を丸暗記して本番に臨む学生がいますが、話の要点をポイント毎に覚えておくことをオススメします。丸暗記の場合、途中で話したい内容が飛んでしまった時に、パニックになってしまうことがあるからです。
他にも、面接官に話の途中で質問をされた際に丸暗記をしていると臨機応変に対応が出来なくなってしまうため、ポイントで覚えて話すことを意識しましょう。
具体的な数字を使って説明する
面接は時間の制限があるため、出来事の1から10までをすべて話すことは出来ません。その中でもエピソードをより具体的に説明し、あなたの行動がどれぐらいの影響力を持っていたのかをイメージさせる必要があります。
そこで「サークルの参加率を20%から80%にした」等のように数字を使って説明をしましょう。
その行動に至った感情を記載する
課題に直面した時にどう思ったのか?なぜその行動をしたのか?という自身の感情を話すことで、あなたらしさを面接官に伝えることが出来ます。
例えば「部活でメンバーをまとめる際に”皆で優勝を目指したい”と思い、〇〇を行った”」という文章でいう「皆で優勝を目指したい」を指しています。
第3者目線からの意見や実績を記載する
エピソードに説得力を増すためには、第3者からの意見や実績を伝えると良いです。例えば「〇〇をした結果、皆から助かったと言われた」「同期の成功率は○%」「皆からは成功しないと言われていた」等のような内容を伝えましょう。
それにより、あなたが行った解決策の影響力を具体的にイメージさせることが出来ます。
面接官に刺さらない伝え方
ここでは、面接のNGな話し方や伝え方について紹介します。素晴らしいガクチカであっても、「伝わらない」「話を聞いてもらえない」と意味がありません。自分が面接官に刺さらない伝え方をしているのかどうか、第3者に模擬面接をしてもらいながら確認しましょう。
✓専門用語を使いすぎる
✓間髪入れずに一気に話す
✓余談やエピソードが長すぎる
こちらの特徴は、一方通行の発表になっていることです。面接は面接官とのコミュニケーションの場なので、相手が聞きやすい話し方をすることが大切です。模擬面接を行う以外にも自分の話し方を録音して聞いてみると、改善点を理解できるのでオススメです。
「ガクチカ」で聞かれる深堀り質問
上述したように、ガクチカではESに書かれている内容を基に話の深堀りをされることがあります。ここでは、よく聞かれる質問とポイントについて紹介します。
①なぜそれをやろうと思ったのか教えて下さい
【ポイント】希望する業務に適したモチベーションの根源を伝えるように意識しましょう。
企業側は、モチベーションの根源を知るために質問をしてます。行動をする背景には、自ら行動しようとする能動的行動と行動せざる負えなかった受動的行動の2種類があり、どちらの能力を持っているのかを確かめたい心理があります。
②どのような行動を取ったのか教えて下さい
【ポイント】専門用語を使わずに具体的な行動を伝えましょう。
課題に対して、どのような行動を取るのかを知ることで入社後に困難なことが起きた際のあなたが取るであろう行動を知ろうとしています。
③その出来事の中で困難だったことを教えて下さい
【ポイント】見栄をはらずに、実際にあった出来事を伝えましょう。
どのような出来事に対して困難と感じるのか?困難を感じた時にどのような感情を抱くのかを知ることで、あなたの人間性を知るために質問をしています。
④その困難にどのように立ち向かい、どんな結果をもたらしましたか
【ポイント】能動的な行動が出来ているかを意識して伝えましょう。
社会に出ると学生の頃には経験しなかった壁に直面することもあります。そのような壁が目の前に現れた際に解決しようとする意思があるのか?どの様に乗り切るのか?やり抜く力はあるのか?を知ることで、入社後の活躍のイメージをするために質問をしています。
⑤その出来事から何を学び、社会でどう活かしますか
【ポイント】学びを仕事でも活かせることを話し、活躍できる人材であることを伝えましょう。
面接官は、入社後に活躍してくれる人材かどうかを知りたくて面接をしています。仕事のどの場面で活かせるのかも伝えられる様に準備しておくと、面接官により入社後の活躍しているイメージを持ってもらいやすくなります。
⑥もし改善できるとしたら何を行いますか
【ポイント】改善内容だけでなく、なぜその行動をしようと考えたのを答えられるようにしましょう。
働く上で、常に正解がないものを正解にしていく力が求められてくるため、更に良くする方法はないかと分析する力・改善する力はあるのか?成長性はあるのか?を知るために質問をしています。
人前で話すのが苦手な人にオススメ
面接は評価をされる場でもあるため、緊張しやすくなります。少しでも緊張を和らげるためのオススメ方法を紹介しますので、人前で話すことが苦手な人は確認しておきましょう。
面接の流れを理解して余裕を持つ
就活の面接は緊張のあまり余裕をなくしてしまう人も多くいます。面接までの流れを理解していないと「マナーがなっていない」とマイナス評価にもつながるだけでなく、周りができる人に見えることで余計に緊張が増してしまうこともあります。
そのため、どのような流れで面接が行われるのかを理解して少しでも心に余裕を作っておきましょう。

待合室で順番を待ち、名前を呼ばれたらドアを3回ノックして入室します。扉の方に顔を向けて、ドアを閉めてたら面接官にお辞儀をし、椅子の横に立ちます。椅子の横に立ったまま一礼をして、面接官に「お座りください」と言われてから着席します。
受付や待合室での注意点、退出の仕方を詳しく知りたい人は下記のURLを確認しましょう。
▶参考:【就活初心者必見】面接の流れとマナーを紹介|受付~退室まで網羅しよう!
緊張を和らげるための方法
緊張をしてしまうことは当然のことです。しかし、緊張をしすぎて「本当に伝えたいことを伝えられなかった・・・」と後悔をしないように緊張のタイプを理解して、自分にあった緊張を和らげる方法を準備しておくことをオススメします。
緊張には5つのタイプが存在しています。実際には、複数の原因が組み合わさっているケースもあるので全てのタイプに目を通してみてください。
・準備不足型:準備不足で生じる緊張と予想外の質問が来たことによる緊張の2種類がある
・未経験型:面接の経験が全くない、あるいは殆どないことで発生する緊張
・プライド型:人に良く思われたい、失敗したくないなどと考えることで生じる緊張状態
・トラウマ型:過去の上手くいかなかった経験から、反射的に不安になる状態
・コンプレックス型:他人と比較することで、萎縮してしまうタイプの緊張
それぞれのタイプへの緩和方法を詳しく知りたい人は下記のURLを確認しましょう。
▶参考:面接の緊張を和らげる超実践的手法~面接直前・面接中・事前にできる12選~
大人にアドバイスをもらう
就職活動をしている中で、自分の強みの理解や面接などがうまくいかないと不安に思うことも多いかと思います。その際は家族や各大学のキャリアセンターなど、信頼できる人に相談してみるのも1つの手です。
周りに相談できる人がいないという人は、就活エージェントを利用してみるのもオススメです。面接対策や企業理解へのアドバイス等、あなたの悩みに応じたアドバイスをキャリアアドバイザーが行います。
一人で悩まず誰かに相談することで、自分を客観視することができ、不安を解消することできるかもしれません。
まとめ
本記事ではガクチカを面接で話す際のコツや聞かれやすい深堀り質問を紹介してきました。希望する業界・企業であればあるほど、面接では緊張をしてしまうことが多いです。
緊張をしてしまう中でも自分らしさや魅力を企業にアピールできるようにきちんと面接対策を行っておきましょう。
また自分ひとりで就活を進めようとするのではなく、模擬面接やアドバイスを大人の人にしてもらいながら就活を進めていくことで、人に見られている感覚や話す練習にもなります。
本番では緊張が和らぐこともありますので、本番までに何度も練習をしていきましょう。
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