
自己PRで”主体性”をアピールする方法・注意点|例文8選を掲載
「自己PRで主体性をアピールするには?」「主体性ってどう言い換えたらいいのだろう?」
上記のような不安や疑問がある人に向けて、本記事では自己PRで主体性をアピールする際の方法や注意点、例文を紹介しています。
ぜひ本記事を参考にして、あなたにしかない「主体性」をアピールしましょう!
混同していませんか?”主体性”と”自主性”
皆さんは、”主体性”と”自主性”の違いを明確に理解できていますか?あまりピンとこない…という方もここでしっかり把握しておきましょう。
まず、”主体性”とは、先にも述べた通り自分の意志・判断で行動しようとする態度のことです。具体的には、問題を解決したり、現状を改善したりするために自ら課題や目標を設定した上で、自らが責任を持って行動することだと言えます。
一方、”自主性”とは、元々決まっていることや他人から言われたことを積極的に行う姿勢を指します。
まとめると、両者の違いは大きく2つあります。1つ目は、自分で考えて起こした行動であるか否かということ。2つ目は、負う責任やリスクが大きいか、比較的小さく済むかということです。”主体性”は目標を設定して行動することに加え、目標達成のためのリスク管理も行う必要性があるため、必然的に負う責任も大きくなります。
自己PRで”主体性”を用いたい場合には、必ず抑えておきましょう。
企業が求めている”主体性”
日本経団連「企業が社員採用時に求める資質」の統計によると、2010年から2019年までの約9年に渡り、主体性はコミュニケーション能力に続いて2番目に求められている資質です。
しかし、“主体性”とひと言で言っても色々な意味があります。
例えば、weblio辞書においては「自分の意志・判断で行動しようとする態度」と定義されています。
では、実際に企業が求めている主体性とは、具体的にどのようなものでしょうか?
企業が求める主体性は大きく2つに分かれるとされています。
1つ目は、 「環境や組織が求めるものを自ら汲み取り、実行できる力のこと」です。つまり、自分の置かれている環境や所属する組織など外部の環境が、自らの行動の動機となるパターンを指します。
2つ目は、「外部の環境や常識にとらわれず、自分の内発的な動機から、やりたいままに行動すること」です。
もちろん、一人の人物が両方の要素を兼ね備えている場合もあります。
しかし、企業によって求められる主体性の側面は異なっています。
そのため、志望企業がどのような素養を持っている人材を求めているかを知るためには、企業のHPで事業内容や経営理念をチェックしてみてください。
自己PRで”主体性”をアピールする方法
自己PRを書く際は以下のフレームワークに沿って書くようにしましょう。
結論では自分の長所が”主体性”であることを端的に述べ、その後に”主体性”が証明できるエピソードを具体的に伝えます。
そして自分のとった行動によってどんな結果になったか、その経験を通してどのようなことを学んだのかを伝え、入社後に自分の長所である”主体性”を活かし、どうやって志望企業に貢献するかを述べましょう。
自己PRの詳しい書き方については以下の記事で紹介しているので、自己PRを考える際は参考にしてみてください。
関連記事:
企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説
自己PRで “主体性”をアピールする際の注意点
自己PRで”主体性”をアピールするのは問題ありませんが、「主体性があります」とだけ伝えてしまうと、面接官との齟齬が生まれ本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。
場合によっては「自己中心的で協調性がない」「他人の意見を聞かない」といった印象を与えてしまうことも考えられます。
そのため、相手の考えや周りの状況を考慮した上で、周囲が理解を示していること、自らの主体的な行動によって結果的に物事がよい方向に導かれたことなどを内容に含むようにすると良いでしょう。
例えば「チーム内で目標達成を妨げる課題が生まれた際に、積極的に改善策を見出し実行したところ、問題解決に至った」などといったように具体的な言葉で伝えるようにしてみてください。
言い換えの例をあげますので、確認しましょう。
・周囲を巻き込み、物事を良い方向に導くことができる
・課題を発見した上で、その解決に尽力する課題解決能力がある
・当事者意識を持って行動できる
・現状をよくするために思考し、行動に移すことができる
・PDCAサイクルを回すことができる
・常にリスクを考慮した上で行動できる
・広い視野を持って、課題解決に尽力できる
・現状の問題に対してあらゆる方法でアプローチし、結果的に組織に還元することができる
自己PRで“主体性”でアピールした例文
ここでは自己PRとして主体性をアピールしている例文を文字数別に紹介していきます。自己PRを考える際に参考にしてみてください。
アルバイト
→文字数が少ないながら、フレームワークに沿ってよく書けています。
文字数に余裕がある場合は、【寿司ネタの調査をどのように行ったか?】【なぜ廃棄金額が高い課題に対して寿司ネタの調査にしたのか?】についても記載できると、より状況が想像しやすくなります。さらに、自分の強みを入社後にどう活かせるか、仕事内容などと絡めて具体的に書けると良いでしょう。
→「20品程度」「5品」など数字を用いて定量的に示せています。
さらに、廃棄の多さという問題に対して2段階の施策でアプローチしている点も、主体性が伝わり好印象だといえます。
サークル
→短い文字数ですがよくまとまっています。
ただし、問題に対する施策において「経験者に積極的に声をかけて協力を仰いだ」とありますが、経験者を無理やり協力させたようにも捉えられてしまうため、周囲の同意があった上での行動であることを示せると良いでしょう。
→課題の工夫が順序立てて述べられており、非常に読みやすいです。
また、「ナンバーワンの営業マンになる」といった入社後の具体的な強みの発揮の仕方も述べられているため、企業にとって熱意の伝わる文面になっています。
体育会
→目標達成のために、自分から行動を起こした経緯が分かりやすく書けています。課題に対する施策部分をもう少し具体的に書けるとさらに良い文章になるでしょう。
→現状の課題に対して、主体的に行動をした様子が分かりやすくまとまっています。
ただし文字数に対して、「自分の強みを入社後にどう活かせるか」の記述が少ないため、もう少し具体的に書けるとより説得力の増す文章になるでしょう。
研究室
→フォーマットに沿ってきれいに書けています。
文字数に対して、「自分の強みを入社後にどう活かせるか」の記述が少ないため、自分の希望部署などが定まっている場合はその業務内容と紐づけるなどして、具体的に書けるとより説得力の増す文章になるでしょう。
インターン
→改善策を1点目は~。2点目は~。と順序立てて記載できており、非常にわかりやすい文章になっています。
文字数に余裕がある場合は、2点の施策の内容をより詳細に書けるとよいでしょう。
まとめ
本記事では自己PRで主体性をアピールする際の考え方や注意点、例文を紹介してきました。主体性を自己PRとしてアピールしようと思っている方は、本記事で紹介した考え方をぜひ参考に書いてみてください。
それでも、「自分の場合はどうすればいいの?」「作った自己PRが相手に伝わるか不安」と思っている人も多いのではないでしょうか。
そんな時はひとりで抱え込まず、客観的な視点からフィードバックをもらうべきです。就職エージェントneoでは、企業の要望を把握したプロのアドバイザーが就活生の不安や悩みにお応えしています。
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