● 主体性をアピールする際には、協調性がない・自己中心的であると思われないように注意する。
● 主体性と似た言葉に自主性があるが、[主体性]とは自分の意志・判断で行動しようとする姿勢のことで、[自主性]とは元々決まっていることや他人から言われたことを積極的におこなう姿勢のことを指すため、両者の違いを理解しておくと良い。
「自己PRで主体性をアピールするにはどう伝えたら良いのかな?」
「主体性を効果的にアピールするための方法を知りたい」
「そもそも主体性って何?」
このように、自己PRを作成しようと考えている就活生の中には、主体性をアピールしたいと考えているけどどう表現すれば良いかわからず悩んでいる人も多いのではないでしょうか。
そこで、本記事では自己PRで主体性をアピールするためのフレームワークや注意点・例文を紹介しています。
是非本記事を参考にし、あなたらしさが伝わる自己PRを作成していきましょう。
[主体性]を理解しよう!
まずは主体性とは何か?をしっかりと理解しておきましょう!
そもそも主体性とは?
そもそも[主体性]とは、自分の意志・判断で行動しようとする姿勢のことです。
具体的には、問題を解決したり、現状を改善したりするために、自ら課題や目標を設定した上で、責任を持って行動できることなどが挙げられます。
主体性と自主性の違いとは?
主体性と似ている言葉に[自主性]があります。この2つの言葉は混同しやすいため、違いを理解しておきましょう。
前述の通り、主体性とは、自分の意志・判断で行動しようとする姿勢のことを言いますが、[自主性]とは、元々決まっていることや他人から言われたことを積極的におこなう姿勢を指します。
具体的には、与えられた仕事に率先して取り組むことは[自主性]、現状の課題を自ら見つけ出し、「次はこの施策を実行する」という目標を自ら設定し責任を持って行動することは[主体性]と言えます。
まとめると、両者の違いは下記の通りです。
(2)負う責任やリスクが大きいかどうか
[主体性]は目標を設定して行動することに加え、目標達成のためのリスク管理もおこなう必要性があるため、必然的に負う責任も大きくなります。
自己PRで[主体性]を用いたい場合には、上記の違いを必ず抑えておきましょう。
自己PRで企業が求めている主体性
日本経団連[企業の求める人材像]の統計によると、回答企業の約8割が主体性を挙げています。では、企業が求めている主体性とは、具体的にどのようなものでしょうか?
企業が求める主体性は大きく2つに分かれるとされています。
●外部の環境や常識にとらわれず、自分の内発的な動機から、やりたいままに行動できる力
企業によってどのような主体性を求めているかは異なるため、企業のHPで事業内容や経営理念をチェックし、志望企業が求めている素養は何か調べるようにしましょう。
参照元:採用と大学改革への期待に関するアンケート結果自己PRで[主体性]をアピールする方法
自己PRを書く際は以下のフレームワークに沿って書くようにしましょう。
結論(強み)
まずは、結論で自分の長所が[主体性]であることを端的に述べます。
エピソード
次に結論(強み)で伝えた[主体性]が証明できる具体的なエピソードを伝えていきます。
結果・学んだこと
具体的なエピソードを通じて、自分がどのような行動を取ったのか、それによってどのような結果になり、その経験を通して何を学んだのかを伝えます。
入社後
最後に、エピソードを通じて学んだことを活かして、入社後に自分の長所である[主体性]を用いてどのように志望企業に貢献するかを述べましょう。
このような流れで自己PRを伝えることで、面接官はあなたの強みである[主体性]をしっかりとアピールすることができるでしょう。
また、「主体性があります」というよりも、「見つけた課題に対して、周囲を巻き込み課題解決に向けた行動をとることができます」といった方がよりあなたらしさが伝わる自己PRとなります。
下記に[主体性]の言い換え例を紹介しますので是非参考にしてみてください。
課題を発見した上で、その解決に尽力する課題解決能力がある
当事者意識を持って行動できる
現状をよくするために思考し、行動に移すことができる
PDCAサイクルを回すことができる
常にリスクを考慮した上で行動できる
広い視野を持って、課題解決に尽力できる
現状の問題に対してあらゆる方法でアプローチし、結果的に組織に還元することができる
自己PRの詳しい書き方については以下の記事で紹介しているので、自己PRを考える際は参考にしてみてください。
自己PRで [主体性]をアピールする際の注意点
ここでは、自己PRで主体性をアピールする場合の注意点についてお伝えしていきます。
協調性がないと思われないように注意する
主体性があるということは前述の通り多くの企業が求める人物像の1つです。
しかしながら、[主体性]という言葉の意味をはき違えたエピソードを伝えてしまうと、相手の考えや周りの状況を理解せずに押し切るような協調性がない人と捉えられてしまうと、ネガティブな印象を与えてしまい兼ねません。
主体性をアピールする際には、主体性があることをアピールしつつも、周囲の理解を得た上でおこなっている行動であること、相手の気持ちや考えにも配慮していることが伝わるような内容にするとより良いでしょう。
自己中心的であると思われないように注意する
前述の[協調性がない]の他にも、[自己中心的である]と思われないように注意をすることも大切です。
[主体的]に行動するがあまりに、他人の意見を聞かず、自分の意思を貫き通しているのではないか、と思われてしまっては本末転倒です。
そのため前述の繰り返しとなりますが、自己中心的な行動ではなく、周囲の意見も汲み取った上で行動していることが伝わるように意識をしましょう。
自己PRで[主体性]をアピールした例文
ここでは自己PRとして主体性をアピールしている例文を文字数別に紹介していきます。自己PRを考える際に参考にしてみてください。
●結論⇨ 緑
●エピソード⇨ 青
●結果・学んだこと⇨ ピンク
●入社後⇨ オレンジ
自己PRで主体性をアピールした例文(1):アルバイト
■例文1
→文字数が少ないながら、フレームワークに沿ってよく書けています。
文字数に余裕がある場合は、【寿司ネタの調査をどのように行ったか?】【なぜ廃棄金額が高い課題に対して寿司ネタの調査にしたのか?】についても記載できると、より状況が想像しやすくなります。
さらに、自分の強みを入社後にどう活かせるか、仕事内容などと絡めて具体的に書けると良いでしょう。
■例文2
→「20品程度」「5品」など数字を用いて定量的に示せています。さらに、廃棄の多さという問題に対して2段階の施策でアプローチしている点も、主体性が伝わり好印象だといえます。
自己PRで主体性をアピールした例文(2):サークル
■例文1
→短い文字数ですがよくまとまっています。
ただし、問題に対する施策において「経験者に積極的に声をかけて協力を仰いだ」とありますが、経験者を無理やり協力させたようにも捉えられてしまうため、周囲の同意があった上での行動であることを示せると良いでしょう。
■例文2
→課題の工夫が順序立てて述べられており、非常に読みやすいです。
また、「ナンバーワンの営業マンになる」といった入社後の具体的な強みの発揮の仕方も述べられているため、企業にとって熱意の伝わる文面になっています。
自己PRで主体性をアピールした例文(3):体育会
■例文1
→目標達成のために、自分から行動を起こした経緯が分かりやすく書けています。課題に対する施策部分をもう少し具体的に書けるとさらに良い文章になるでしょう。
■例文2
→現状の課題に対して、主体的に行動をした様子が分かりやすくまとまっています。
ただし文字数に対して、「自分の強みを入社後にどう活かせるか」の記述が少ないため、もう少し具体的に書けるとより説得力の増す文章になるでしょう。
自己PRで主体性をアピールした例文(4):研究室
→フォーマットに沿ってきれいに書けています。
文字数に対して、「自分の強みを入社後にどう活かせるか」の記述が少ないため、自分の希望部署などが定まっている場合はその業務内容と紐づけるなどして、具体的に書けるとより説得力の増す文章になるでしょう。
自己PRで主体性をアピールした例文(5):インターン
→改善策を1点目は~。2点目は~。と順序立てて記載できており、非常にわかりやすい文章になっています。文字数に余裕がある場合は、2点の施策の内容をより詳細に書けるとよいでしょう。
まとめ
本記事では自己PRで主体性をアピールする際の考え方や注意点・例文を紹介してきました。
主体性は企業が求める素養の1つです。そのため多くの就活生が自己PRで主体性があることをアピールしている可能性が充分に考えられます。
本記事で紹介した内容を参考に、そもそも主体性とは何かを正しく理解した上で、志望企業が求める[主体性]と合致した自己PRを作成してみてください。
また、自己PRを作成するフレームワークを活用し、あなたらしさの伝わる自己PRを作成し、ライバルに差をつけ面接官に好印象を与え、選考を勝ち抜いていきましょう。
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