- 「自己PRで向上心を効果的にアピールするコツは?」
- 「そもそも自分は本当に向上心があるのだろうか…」
- 「他の就活生は向上心があることを自己PRでどうやって伝えているんだろう?」
就活生の中には、上記のような疑問や不安を抱えている人もいるでしょう。
そこで本記事では自己PRで[向上心]をアピールしようと考えている就活生に向けて、[向上心がある人の特徴]・[向上心があることを効果的にアピールする方法]・[過去の就活生が作成した向上心をアピールした自己PR(例文)]などを紹介していきます。
本記事を参考に、向上心をアピールしたあなたらしい自己PRを作成しましょう!
「向上心」とは?
「あの人は向上心が高い」「何事にも向上心を持って取り組みましょう」
[向上心]は上記のように使われることの多い言葉ですが、皆さんはその定義を正しく理解できていますか?
goo辞書によると、『[向上心]は現在の状態に満足せず、よりすぐれたもの・より高いものを目指して努力する心のこと』と記載されています。つまり[向上心]は[成長意欲がある]と言い換えることもできるでしょう。
自己PRの中で向上心があることを説明する際、[高い目標を掲げていた]ことだけを伝えてしまうと、「ただ目標を掲げていただけなのか…?目標を掲げていただけで何もしていないのでは…?」とネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。
しかし企業が求める[向上心]は「現状に満足せず、さらなる目標を目指して努力し、実際に成果を出せる」ことでしょう。
そのため、自己PRで向上心をアピールする場合は、目標の高さにこだわらず「掲げた目標に向かって、どのような行動をしたのか?」「目標に向かって行動することで何を得たのか?」といった、過程を伝えることが重要です。
向上心がある人の特徴
上記で[向上心]という言葉の意味は理解ができたかと思います。
では実際、向上心がある人・向上心の高い人とはどういう特徴がある人なのでしょうか?以下では向上心がある人に共通する3点を紹介します。
目標達成に向けた努力ができる人
向上心がある人・向上心の高い人の1つ目の特徴は、目標を達成するためであれば妥協せず努力し続けられることです。
例えば部活のレギュラーに入れるよう、毎日走り込みをおこない持久力を付けるための努力をする、といった行動が挙げられます。
このように目標達成に向けて行動をしていると、時にはつらいことやうまくいかないこともあるでしょう。
しかしそのような困難な状況でも、「やっぱり無理かも…」と諦めることなく、目標達成に向けて粘り強く取り組める人は向上心が高いと言えるでしょう。
また自分が納得できる結果が出るまで、現状に満足することなく、常に高い目標を掲げて努力を積み重ねている人も向上心が高いと言えます。
新たなことにも挑戦するチャレンジ精神がある人
向上心がある人・向上心の高い人の2つ目の特徴は、自身のさらなる成長のために苦手なことや未知の物事にも臆せず挑戦するチャレンジ精神があることです。
例えば、苦手な英語を上達させるために海外留学にチャレンジしたり、自分が興味のあるサークルがなかったら自ら設立したり、といったことが挙げられるでしょう。
このように新たなことであっても臆せず積極的に行動をし、苦手を克服したり自分の経験の幅を広げたりすることができている人は向上心が高いと言えます。
打たれ強く素直な人
向上心がある人・向上心の高い人の3つ目の特徴は、打たれ強く人からのアドバイスを素直に受け止められる柔軟性があることです。
向上心がある人は失敗や挫折をして壁にぶつかったとしても、落ち込むのではなく、自分の成長の糧として気持ちを切り替えてその失敗を次に生かすことができます。
例えばテストの点が悪かったとしても、何を間違えたのかを振り返り次のテストでは間違えないように対策する、といった行動が挙げられます。
また何かわからないことがあった時に、素直に人に教えを求められる人・間違いを指摘されても素直に受け止められる人も、自らの成長のための行動ができていることから向上心があると言えるでしょう。
「向上心がある」という自己PRが評価される理由
そもそもどうして向上心を使った自己PRが高く評価されるのかが気になる就活生もいるでしょう。
ここでは向上心がある人・向上心の高い人の特徴を踏まえて、[向上心]を使った自己PRが、企業に高く評価される理由をお伝えします。
以下で紹介する2つのポイントを理解した上で、自分の自己PRを見直すとさらに良い内容にすることができるでしょう。
周囲に良い影響を与えることができると思われるため
向上心がある人・向上心の高い人が職場にいると、周囲の社員にもプラスの影響を与えることが期待できます。
例えばチームで仕事を進める際、向上心の高い人が1人でもいると、刺激を受けた人が「自分も頑張ろう!」と前向きになりチーム全体がポジティブな雰囲気になることが期待できるのです。
また向上心がある人・向上心の高い人は、意図せずとも同僚・後輩などに対して目標に対して愚直に努力する仕事の姿勢を示し、彼らの自発的な成長を促すことも期待できるでしょう。
積極的に働いてくれると思われるため
向上心がある人・向上心の高い人は、仕事に対して熱心に取り組み、目標を達成するために尽力してくれることが期待できます。
目標を達成するために、努力を惜しまない姿勢や妥協しないストイックさは、大きな成果ができるでしょう。
また新入社員は、仕事でわからないことが多く、ミスしたり叱られてしまったりすることもあります。
しかし向上心の高い人であれば、ミスの原因を振り返り、反省を次回に活かしたり、上司や先輩に対して積極的に仕事を教わったり、と成果を出すために自ら積極的に行動してくれるでしょう。
またこのような人は、成長速度が早いことも期待できます。
「向上心」をアピールした自己PRの作り方
自己PRを書く際は以下のフレームワークに沿って書くようにしましょう。
結論では自分の長所を「向上心があります」「向上心が高い人間です」と端的に述べ、その後に自分に忍耐力が備わっていることを証明できるエピソードを伝えます。
その際、忍耐力が発揮できた理由や、実際に取った行動を具体的に説明するようにしてください。
そして自分のとった行動によってどんな結果になったか、その経験を通してどのようなことを学んだのかを伝え、入社後に自分の長所である忍耐力を活かし、どうやって志望企業に貢献するかを述べましょう。
フレームワークの各要素の例文は、キッコーマンの内定を獲得した24卒の就活生の自己PRを参考に確認してみましょう。
■結論
■エピソード
■結果・学んだこと
■入社後どう活躍できるか
自己PRの詳しい書き方については以下の記事で紹介しているので、自己PRを考える際は参考にしてみてください。
その他にも企業が自己PRを聞く意図や例文なども紹介していますので、参考にしながら自分の自己PRの作成にお役立てください。
「向上心」を言い換えて差別化しよう!
向上心という言葉は抽象的であるため、自己PRで「私には向上心があります」とだけ伝えてしまうと、面接官との齟齬が生まれ本当に伝えたいことが伝わらない可能性があります。
また上述でもお伝えしましたが、内容次第では「ただ高い目標を立てただけで口だけなのでは…?」というネガティブなイメージを持たれてしまう可能性があります。
そのため向上心を自己PRとしてアピールする際は、[向上心]という言葉を「高い目標であっても、妥協せず前向きに努力し続けることができる」といったように具体的な言葉に言い換えてみてください。
このように具体的な言葉に言い換えると、自分の強みをシンプルにわかりやすく相手に伝えることができるようになります。
以下にて[向上心]を言い換える言葉を紹介しますので、是非参考にしてみてください。
- 負けず嫌いである
- 目標に向かって行動できる
- 高い目標を目指し努力する心・成長しようとする心
- 常に上を目指す姿勢がある
- 現状に満足せず、前進しようとする意欲がある
- 現状打破のために試行錯誤できる
- 目標達成のために継続的な努力ができる
【経験別】「向上心」をアピールした自己PRの例文
ここでは向上心をアピールしている自己PRを、上述でお伝えしたフレームワークに合わせて7つのカテゴリーごとに14の例文を紹介していきます。
また例文は、全てunistyleに掲載されている過去の就活生が選考通過をした自己PRを引用しています。[向上心]をアピールする自己PRを考える際に参考にしてみてください。
●結論⇨ 緑 ●エピソード⇨ 青 ●結果・学んだこと⇨ ピンク ●入社後⇨ オレンジ
アルバイト編
■例文1
フレームに沿ってよく書けています。特に「強みを入社後にどう活かすのか」が具体的で、再現性のある自己PRだと言えます。
さらに良くするためには、当初チラシ配りが上手くいかなかった原因とそれに対してどうアプローチしたのかまで書けると良いでしょう。
■例文2
自らが感じた課題に対して積極的に行動してたことがわかる自己PRです。さらに良い自己PRにするために、最後のオレンジの文章を入社後の意気込みに変更すると良いでしょう。
学業編
■例文1
フォーマットに沿ってきれいに書けています。
文字数に対して、「自分の強みを入社後にどう活かせるか」の記述が少ないため、自分の希望部署などが定まっている場合はその業務内容と紐づけるなどして、具体的に書けるとより説得力の増す文章になるでしょう。
■例文2
「2年間で」「450点だったスコアを現在750点まで」など数字を用いて定量的に示せています。
さらに、[強みを入社後にどう活かすのか]の部分で「今後新規事業に着手する貴社の」とあることから企業研究をしっかりおこなっていることも分かり、非常に好印象な自己PRでしょう。
部活編
■例文1
この自己PRは向上心があるだけでなく、立てた目標に対してやり切る完遂力があることも含めアピールできています。行動をした前後の成績が書かれていることからも結果にコミットする力が備わっていることが伝わります。
■例文2
大学では、予備校で新規講座の企画を行った。通常業務は生徒の学習・受験戦略の立案等だったが、一歩踏み込んで自分のアイディアを活かしたいと考えた。上司に提案を行って実際に講座を実施し、生徒数増加という変化を起こせた。有志を募りゼロから雑誌も制作した。 「大人とは何か」を考える雑誌を展示会や後輩の成人式等で配布し、若者の「大人になること」への意識を変化させた。 仕事においても、常に現状に疑問を持つことで課題を見出し、リスクを恐れず挑戦していきたい。
部活と予備校という2つのエピソードによって、向上心から挑戦する力があるという強みの再現性が高いことが伝わる自己PRになっています。
サークル編
■例文1
目標達成に向け、課題を解決していった過程が非常に読みやすくまとめられている自己PRです。
さらに「前回まで4連続2位と悔しい思いをしたが、」と当時の気持ちも盛り込まれており、読み手に状況を想像させやすい点も良いでしょう。
もし文字数に余裕がある場合は、結束意識の低さが原因だと思った理由についても書けると良いでしょう。
■例文2
代表として結果を残した経緯が分かりやすく書かれている自己PRです。
課題に対する施策を行ったことで、どのように当事者意識の向上に繋がったのかもう少し具体的に書けるとさらに良い文章になるでしょう。
インターン編
■例文1
「前年比120%」「18000件」など数字を用いて定量的に示せています。
さらに、リーダーとして成果を出すことにこだわりを持ちつつ、メンバーも巻き込んでチームとして向上心を発揮できている点が非常に好印象です。
■例文2
「英語でのコミュニケーションに苦戦した」とありますが、このことをきっかけにどういう目標を立てたのでしょうか?
具体的に行動を起こしていることは伝わるのですが、どのような目標に対して行動したのかがわかると、向上心があることが伝わる良い自己PRになるでしょう。
ゼミ・研究活動編
■例文1
短い文字数ながらフォーマットに沿ってきれいに書けています。
文字数に余裕があれば、なぜスキルの幅を広げようとしたのか、生物の専攻を選んだのかなどの情報や、入社後の自身の強みの活かし方についてより詳細に書けると良いでしょう。
■例文2
[卒業研究で優秀賞を獲る目標]に対して具体的にどういった行動をしたのかが書かれているため、向上心を持ちつつ、最後までやり切ったことが伝わる良い自己PRです。最後にこの経験から得た強みをどのようにして志望企業で発揮したいと考えているかを伝えられるとさらに良くなるでしょう。
その他
■例文1
長所と短所を含む自己PRを求められていることから、両方の要素を含む自己PRが書けている点は良いでしょう。長所である負けず嫌いが発揮された結果やそれによる学びも組み込めるとさらに良いでしょう。
■例文2
初めは初心者と経験者で熱意に差があった。そこでチームのコミュニケーションを活性化させるため部員同士で試合中のプレーを撮影し、反省会を実施。お互いの弱点に対してアドバイスし合い、全員で強化メニューを考えた。
また勝つためには本番の試合の緊張感の中でも最大の実力を発揮する必要があると考え、他校との練習試合を開催して常に100%の力を出す精神を鍛えた。 こうして実力を高め、現役最後の大会では県大会出場を果たすことができた。 仕事においても高い目標に挑戦し続け、貴社の成長に大きく貢献していきたいと思う。
フレームワークに沿って綺麗に書かれている自己PRです。エピソードが具体的に書かれているだけでなく、向上心があることを[高い目標を目指し努力し続けることができる]と言い換えているのも良いでしょう。
自己PRで「向上心があること」を伝える時の注意点
自己PRで[向上心]をアピールするのは問題ありませんが、「向上心があります。具体的にはテニスサークルで全国大会出場を目指しました。」というような形で伝えるのは控えた方が良いでしょう。
なぜなら、再三お伝えしていますが向上心は主観的なものであり、「高い目標を掲げていた」ことだけではあまりアピールにならないからです。
そのため、自己PRで「向上心」をアピールする場合は、目標の高さにこだわらず「掲げた目標に向かって、どう活動してきたのか」を伝える必要があります。
例えば「テニスサークルで団体戦優勝という目標達成のため、主将として部員の当事者意識を高める工夫をして、チームの結束を高めることに尽力した」などといったように具体的な言葉で伝えるようにしてみてください。
また、向上心のエピソードは[個人]と[チーム]の2つに分けられます。
企業は組織であるため、どちらかといえば部活やサークル活動などチームとしてのエピソードの方が、入社後の活躍イメージを持ってもらいやすいでしょう。
受験勉強などの学業や留学経験といった「個人のエピソードしかない…」という就活生は、入社後にどう活かせるかの部分について、個人の経験を将来のチーム経験に結び付けて記載するようにしましょう。
あなたの「向上心」を活かせる企業とは?
実際、向上心がある人・向上心の高い人にとって向いている・その力が発揮できるのはどのような企業なのでしょうか?
結論として、[若手から裁量の大きいベンチャー企業]や[成果主義の傾向が強い外資系企業]などが挙げられます。
向上心がある人にとっては、決まったルーティンワークをひたすらこなして年次とともに昇給していく形態を目指すより、入社後から大きな仕事に挑戦してみたいと考える人が多いのではないでしょうか。
さらに、挑戦を後押ししてくれる環境が整った企業も向いていると考えられます。具体的には、資格取得など入社後も新しいことに目標を立てて挑み続けられる環境です。
現時点で上記のような企業が見つけられていない、という就活生は企業のホームページや説明会、座談会等を通じてこういった情報を仕入れるとよいでしょう。
また自分1人で条件に当てはまる企業を探すのは難しいという就活生は就活エージェントを使うことを検討してみてください。
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就活エージェントの詳しいサービスが知りたい人は是非以下の記事を参考にしてください。
そんな就活生に向けて本記事では、就活エージェントのサービス内容の紹介やエージェントを選ぶ際のポイント、よくある質問にお答えしています。
まとめ
本記事では自己PRで向上心をアピールする際の考え方やポイント、例文を紹介してきました。
向上心は企業が求めている素養の1つであるため、自己PRとしては非常に効果的だと言えます。
繰り返しになりますが「向上心がある」という自己PRは「高い目標を掲げているだけでは?」と思われてしまう可能性があるため、「向上心を持ってどのような行動をしたのか?その結果どうだったのか?」といったエピソードを具体的に説明するようにしてくださいね。
そうすることで向上心があることをより効果的にアピールできる自己PRを作ることができるでしょう。
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