「なぜ息子は就職先が決まらないのか分からない」「娘はどうすれば内定が出るの?」「就職が決まらない息子にどう接すればいいのか?」などと悩んでいませんか?
そのまま問題を放置した場合、息子さんの将来が後転しかねません。ですが、ご安心ください。
本記事では、息子・娘の就職が決まらない原因や親が就活中の子供にできることなど、お子様が内定を取るキッカケとなりうる内容を紹介していきます。
息子・娘の就職が決まらない原因
以下では「企業選び編/書類・テスト編/面接編」3つの観点からお子様が内定がない原因について考えていきたいと思います。
原因が特定できることにより、今後の行動が明確になります。お子様がどの原因に該当しそうかご確認ください。
企業選び編
以下では、お子様が内定がない原因を「企業選び」の観点から見ていきたいと思います。

◇原因その1:エントリー数が少ない
そもそものエントリー数が少ないことが原因として考えられます。
2021年5月に行なわれたディスコの就活学生のモニター調査によれば、就活生がエントリーした企業の数は平均27~29社だそうです。
内定をとる学生の多くが30社程度エントリーしているなか、お子様はどの程度エントリーできているでしょうか。
もし30社に達していないのであれば、今すぐエントリーするよう促すといいでしょう。
参照元:ディスコの就活学生のモニター調査◇原因その2:大手企業ばかり受けている
2つ目の原因は「大手企業(人気企業)ばかり受けている」ためです。
例えば、カード会社の三井住友カードは入社倍率が数百倍程度と言われています。
倍率が高い企業ばかりではありませんが、人気企業は総じて倍率が高いです。
ゆえに、お子様が難易度の高い企業ばかりを受けている場合は、多少視野を広げて企業選びをしていくよう伝える必要があります。
書類・テスト編
ここからはお子様が内定がない原因を書類・テストの観点から考えていきたいと思います。

◇原因その1:エントリーシートの内容を作り分けていない
まず1つ目の原因として考えられるのは「ES(エントリーシート)の内容が全企業同じである」ためです。
内容が全く同じ、もしくは酷似しやすいのが自己PRと志望動機です。
そのため、自己PRや志望動機の内容を全企業同じにしていないかお子様に確認してみてください。
「企業ごとに変えるのは難しくない?」と考える方もいらっしゃると思います。確かに、自己PRなどの内容を全企業分考えるのは非常に難しいです。
というのも各企業の詳しい採用要件はなかなかわからないためです。
そのため、自己PRに関しては最低限、業界ごとに内容は変更するようにしてください。
続いて志望動機についてですが、志望動機は必ず個社ごとに内容を変更するようにしましょう。
志望動機とはいわば企業へのラブレターみたいなものです。
例えばですが、ある男性に対して想いを伝える際に、その男性の魅力的な部分ではなく全男性に共通する魅力的な部分を話す方はいないと思います。
男性へのラブレター同様、企業へのラブレターもその企業に対して魅力を感じている部分についてアピールする必要があります。
また、日系企業はポテンシャル採用であることから志望動機を重視する傾向にあります。よって、志望動機は各企業ごとに変えることが賢明です。
◇原因その2:エントリーシートの書き方が悪い
原因の2つ目は「ES(エントリーシート)の書き方に問題がある」ためです。
その中でも、特に自己PR・志望動機・ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)の構成に問題があるかもしれません。
典型的な設問である上記3つは評価される書き方が存在します。
お子様の自己流でこれらの設問を書いてるのであれば、ぜひお子様に確認してみてください。
書き方がわからない場合は以下の記事を参考に書いてみましょう。
関連記事:
・企業から評価される自己PRの書き方とは?ポイントや注意点をわかりやすく解説
・志望動機の書き方~選考通過率をUPさせる方法~
・評価される「ガクチカ」の書き方を解説|見直しに役立つ”チェック表”つき
◇原因その3:適性検査対策をしていない
原因の3つ目が「適性検査の勉強をしていない」ためです。
多くの企業がESと適性検査を同時に課すパターンが多く、仮にESの内容が良くても適性検査の得点が悪いと落選する確率は非常に高いと思われます。
効率性を考えた場合、企業側はテストの得点で、ある一定人数を足きり、残りの足きりはESの内容で判断すると想定できるためです。
適性検査への対策が不十分で書類選考に落ちている可能性もあるため、お子様に適性検査用の勉強はしっかり行ったのか、聞いてみてください。
面接編
以下では、お子様が内定がない原因を面接の観点から考えていきたいと思います。

◇原因その1:基本マナーが身についていない
原因の1つ目は「面接の基本作法が身についていない」ためです。
基本作法が身についていない人は、以下のような例が挙げられます。
✓ネクタイをきちんと結んでいない
✓革靴が磨かれていない
✓声が小さい
✓目を見て話さない
✓猫背になっている
✓髪型がセットされていない
このような基本的なマナーが抑えられていない場合、落選確率は高まる可能性があるため、該当しているものがないかお子様と確認してみてください。
◇原因その2:志望動機が浅い
原因の2つ目は「志望動機が浅い」ためです。
例えば、食品メーカーの志望動機でよくあるのが「御社の商品が好きだから志望している」という志望動機です。
企業側としては、商品を気に入ってもらえていることに関しては好印象を抱いてくれると思います。
ですが、企業が求めているのは消費者目線の就活生ではなく消費者に仕掛ける側の目線を持つ就活生です。
つまり、企業がどんな人材を欲しがっているのかを把握をしたうえで、その人物像から逆算をして志望動機を伝える必要があります。
このように志望動機の構成は逆算的になっているか、チェックした方が良いかもしれません。
◇原因その3:自己アピールが下手
原因の3つ目は「自己アピールの仕方が悪い」ためです。
具体的には、自己PRやガクチカなどを伝える際に、面接官に響かない伝え方をしてしまっているということです。
自己PRやガクチカには伝え方の型が存在します。ただ闇雲に自分のことを伝えるだけでは不十分なのです。
内定がない原因とその対策についてより詳細に知りたい方は、下記の記事を参考にしてみてください。
関連記事:
「内定ない」からの大逆転就活【これだけ読めば大丈夫!!】
【就職が決まらない息子・娘と接する際に避けるべき3選
お子様と接する時に避けるべきポイントを3つ紹介していきます。
息子・娘の意見を否定する
基本的には、お子様の意見を尊重してあげましょう。
入社をして実際にその会社で働くのはお子様自身ですので、お子様が選んだ選択を理解するように心掛けるのが良いです。
たとえ親御さんが思う良い会社に就職したととしても、適性が無ければ活躍ず、早期離職に繋がってしまう可能性があります。以上の観点より、お子様の意見を否定することはNGな行動です。
自分の意見・価値観を押し付ける(過度に干渉する)
つい自分の頃の就活や勤務経験をもとに受験企業を指定したり、自信満々に過干渉してしまうこともあると思います。
ですが、過去と現在では就活の事情は多少異なりますし、お子様から「うるさく口出ししてくる親だ」と思われては、家族関係がこじれてしまう可能性もあります。
上から一方的に意見を伝えるのではなく、一緒に考えるプロセスを踏むことによりお子様の納得感を生み出してあげることが大切でしょう。
他人と身内を比較する
ママ友ネットワークでの体裁を重視している親御さんは特にケアした方が良いでしょう。
「お兄ちゃんは○○(大企業)に入社したのに、あなたはダメね」といったことをついつい口にしてしまいがちな方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、お子様の人格を否定しても就活を始めるキッカケになることはほとんどなく、それどころかお子様からの信頼を失うことにもなりかねません。それよりは、お子様の強みや長所に意識を向けることが大事です。
就職が決まらない息子・娘のために親がやるべき4つのSTEP
就職が決まらないお子様のために親御様にできることを4つのSTEPに分けて解説していきます。
この章の内容を実践することで、お子様の就職が決まるキッカケを得ることできるかもしれません。ぜひ参考にしてみてください。
STEP1:就活が決まらない息子・娘を励ます”短い声かけフレーズ7”を覚える
まずはフレーズを覚えることから始めると良いでしょう。
そしてフレーズを覚えると同様に重要なのが、お子様の言動や行動に対して「認める・褒める・肯定する」を徹底することです。
お子様は選考に落ち続けて、自己肯定感が低い可能性があります。親御様の言葉によってお子様が自分に自信を持てるように精神的サポートしましょう。
その手段の一つとして、以下の7個のフレーズがあります。ぜひ親御様は「みほこさん(認める・褒める・肯定する)」を目指しましょう。
✓良かったね
✓頑張ったな
✓あなたならできる
✓あなたの選択を信じるよ
✓(結果を気にせず)楽しめ
✓ナイストライ
上記のフレーズを使用する際、言い方はライトになりすぎないようにしましょう。
STEP2:息子の話に耳を傾ける(意見を言わない)
お子様の話をしっかりと聞いてあげる姿勢を見せることが非常に大切です。
実際に、雑誌プレジデントの特集記事「東大生173人アンケート 学力を伸ばすたったひとつの親の習慣」では、「子供の話を聞くこと」が子供を伸ばす習慣であることが解説されております。
就活と受験は同じ前提条件とは一概には言えませんが、子どもを伸ばすという観点では同じです。
このようにお子様の話を傾聴することで、承認欲求が満たされ、その欲求がさらなる行動への原動力となるでしょう。
STEP3:お子様と一緒に内定が出ない原因を特定する
お子様自身も選考において自分がどの選考フローで最も落ちているかを理解していない可能性もあります。
冒頭で紹介した内容をもとに内定が出ない原因をお子様と共にぜひ特定してみてください。
原因が分かることで、次に行なうべき行動が見えてきます。
STEP4:人に相談する
原因の特定が難しいと感じた方はキャリアセンターや就職エージェントで相談してみるとよいでしょう。
ただキャリアセンターは予約が取りにくいことも多いので、より早く相談したいという方は就職エージェントがおすすめです。
就職エージェントでは、就活生と一対一で面談を行ない、その人にあった企業の紹介を行っています。企業選びに困っている場合はぜひお子様に利用するよう薦めてみてください。
よくあるQ&A
親御様からよくお問い合わせいただく内容について回答をしていきます。
Q. 就職が決まらなかった場合どうなりますか?
お子様が大学卒業までに就職が決まらなかった場合、「就職留年」「就職浪人」「フリーター・派遣」の3つの選択肢があります。
就職留年とは、大学を卒業せずに来年度の就職に向けてもう一年大学に通うことを指します。
一方、就職浪人とは、大学を卒業し既卒として就活を継続することです。
2つの選択肢の大きな違いは「新卒扱いになるか、既卒扱いになるか」です。
そして3つ目の選択肢が「フリーター・派遣社員」になることです。
現代は働き方の多様化に伴い、正社員以外の働き方をする人も増えています。
就職浪人・留年についてもっと詳しく知りたいという方は以下の記事を読んでみてください。
関連記事:
就職浪人って不利?今からでも間に合う対策方法を紹介
Q. 子どもが就活にやる気を出しません。どうすればいいですか?
まずはお子様がなぜ就活にやる気を示さないのかについて探ってみましょう。原因が分からないと、対策をしても有効な手立てであるか判断ができません。
原因を探る際には、「お子様の意見を否定しない」ことに注意をしましょう。
親心からつい色々意見を言いたくなるかもしれませんが、まずはお子様の主張に耳を傾けることに意識を向けるといいです。
関連記事:
就活しない息子・娘をやる気にさせる3つのコツ【これで安心】
Q. 就職に資格は必要ですか?
基本的に、就職する際に資格は必須ではありませんが、会計士などの士業は資格がないと就職できません
もちろん資格はあるに越したことはないですが、資格を取るのか取らないのかはお子様の就活事情と相談する必要があります。
もし大学卒業間近にして、就職が決まっていない状況下であれば、資格取得よりも就活対策する方を優先すべきです。
まとめると、資格取得はお子様の就活状況と相談すべきです。
Q. 内定がない子どもがどんなことを考えているかわかりません。
「自分は就職ができるのか」という不安に駆られている可能性が高いです。
あるいは内定をずっと取れずに、自信を失っているかもしれません。
どちらにせよ、親御様ができることはお子様の精神的なサポートのみです。
ぜひこれまでに記載してきた内容を実践したことが無ければ、参考にしてみてください。
就職が決まらない息子・娘のため親ができる4つのコツ- まとめ-
今回はお子様の就職が決まらない原因と親御様がお子様のためにできることについて解説してきました。
本記事のまとめとして、以下に要点を示したいと思います。
<企業選び編>
エントリー数が少ない・大企業のみ受験
<書類・テスト編>
ESを書き分けていない・ESの書き方が違う・適性検査の対策が不十分
<面接編>
基本マナーが出来ていない・志望動機が薄い・自己アピールが出来ていない
- 息子・娘の意見を否定する
- 過度に干渉する
- 他人や身内と比較する
(1)声かけフレーズを覚える
(2)息子の話に耳を傾ける
(3)内定が出ない原因を特定する
(4)人に相談する
本記事に関するその他の記事
ここでは、本記事に関連するよく読まれている記事をご紹介します。合わせて確認してみてください。
⇒【例文付き】周りと差をつけるエントリーシートの書き方!
⇒オープンESで他の就活生と差をつけるコツを伝授!~12の例文アリ~
⇒「WEBテストの勉強法は?」4つの対策とオススメの本を紹介!
⇒就活エージェントとは?利用前に知っておくべき4つのポイントを紹介!
その他にも、本サイトでは志望動機・自己PRの書き方、面接対策に関するコンテンツなども多数公開しています。
自身の就職活動に少しでも不安がある方、行き詰まってる方は、以下ボタンからその他のコンテンツも参考にしてみてはいかがでしょうか?
就職エージェントneoの紹介
就職エージェントneoでは、専任のアドバイザーが個別面談を実施し、各人の就活状況や人柄を把握した上で、希望や適正に合致した企業の求人情報を紹介してくれるサービスを提供しております。
何千人もの就活生を見てきた就活のプロがあなたに合ったアドバイスをしてくれるのが特徴と言えます。
(1)個別面談(就活相談)
各人の抱える就活の悩みを相談することができます。
(2)企業紹介
面談をした上、あなたの希望や適正にマッチした企業を紹介してくれます。
(3)履歴書・ESアドバイス
専任のアドバイザーが企業から評価されるESの書き方の助言をしてくれます。
(4)面接アドバイス
面談を通して、自分という商材のアピール方法をアドバイスしてくれます。
- サポートはすべて無料で受けることができる
- 模擬面接の予約が取りやすい
- 面接練習だけではなく本番の面接のセッティングもしてくれる
- 相性のいいコンサルタントに当たるとは限らない
- 志望度が高くない企業を紹介される可能性がある
内定支援実績約40,000件を誇る就職エージェントneoの専属アドバイザーがあなたが内定を獲得するまで最後まで伴走をしてくれます。
また、サイト登録をすることであなたに適した未公開求人も紹介してくれるためさらに内定の確率がアップします。
とはいえ、「就職エージェントってなんか不安だな」と思われるかもしれません。ですが、仮にキャリアセンターに相談をしても、紹介できる求人数に限りがある場合もあります。
求人数が少ないと、あなたの本来の目的である「内定の獲得」を果たすことは難しい可能性が高いです。
一方で、就職エージェントneoならば多数の求人の紹介・就活の相談を同時に受けることが可能です。このサービスに登録することで、ご自身の人生を変えるキッカケを得ることができるのです。
このまま何も行動を起こさなければ、ご自身の納得のいく企業に内定をもらうことができないかもれません。
たった1分の行動が「納得内定」へのキッカケになるでしょう。
本記事を読んで「就活エージェントに相談したい」「効率的な就活がしたい」という方は、ぜひ就職エージェントneoをご利用ください。